狙い馬 競馬

宝塚記念ぼやきと2025府中牝馬S

宝塚記念、終わって率直な感想は、「ジャスティンパレスで歓喜できる最後のチャンスを逃してしまったぁ…」であった。

春天で◎を打ち、某騎手の騎乗に失意したあの日を思えば、今回も◎にするのが道理だったじゃんかよぉ…と終わってみれば思うのだが、一定の評価はしつつも本命にまで推せない弱さ。

当日になって、能力の割に過小評価されていたショウナンラプンタを対抗に推し、ラプンタからのワイドを握っていた身としては、最も差されたくない馬に差されて馬券を逃すというのがまた痛恨で、しばし呆然としていた。

思えば春天で、完璧に騎乗して3着だったショウナンラプンタと、最悪の騎乗で6着だったジャスティンパレス。臨戦的に上なのは明らかにパレスだったし、実績的にも後者はれっきとしたG1馬、かつ2年前の宝塚の3着馬であり、昨年の2番人気馬であった。

ラプンタ11番人気、パレス10番人気と大差がなかったのなら、ワイドを買うのはパレスの方だったろうよ…とこれまた終わって思うのである。

アーバンシックの◎については悔いはない。見解にも記したが、昨年の菊花賞馬であり、有馬記念で1番人気馬に推されたような馬が7番人気(前日段階)まで評価を下げていれば、期待値的に買わない手はない。

ショウナンラプンタ、ジャスティンパレスらと本命を迷ったとしても、この2頭はどう頑張っても3着までと思っていたし、勝ち切る可能性まで加味すればアーバンシックだった。好走率の高い4歳馬であり、菊花賞ではラプンタを子供扱いしていた馬だ。

前年の菊花賞馬が翌年の宝塚に出た時の成績【6-4-0-1】。こんな馬がルメールで10倍もつくんだから、珍しく単まで購入してしまったよ。レース後の談話で、ルメールも「分からない」と言うくらいだからこっちだって分からない。武井調教師は道悪歓迎、ルメールは道悪に悲観的だったけれども、結果的にはルメールの感覚の方が正しかったということか。

2番人気のレガレイラ、3番人気のロードデルレイは消した。特にロードデルレイは臨戦的にもまずいらないと自信の消し。よって、競馬の法則にて、「3番人気以内のいずれかは90%以上の確立好走する(G1であれば尚更)」を用いれば、無難にべラジオオペラを本命視して、手広く行く手もあった。そうしていれば的中できたかもしれない…というのもいつもながら後の祭り。

べラジオオペラにしても臨戦的に1着はないと思っていたので、頭まで取り切る可能性があるとすればアーバンシック。この選択は致し方なかった(のか?)。

メイショウタバルに関しては、初週のブログ段階ではA評価にしていたように、十分ありな1頭だと思っていたが、道悪だったり、逃げ先行有利のバイアスなど後押しの材料がわんさか出てきてそこそこ人気もしていたので、逆に反骨真が湧いてきてしまい(悪い癖)、最終的にヒモにも挙げられなかった。

そんな感じで、外れているのに、終わってみると「うまくやっていれば取れたんじゃね?」と思ってしまう、いつものご都合主義でごめんして。

今週は複勝転がしも失敗。土曜日は何とか当たりを引けたのだが、日曜日は道悪で芝は買いたくないなと思い、ダートを選択したら朝イチでドボン。

託したのはアメリカンバーという馬。逃げれば複勝圏には残るでしょうと思っていたが、なにやら行かない。番手も取れずの3番手。行ったのは松山騎手、2番手はレーン。この2人に逃げ番手を取らせちゃやばいだろーと思っていたら、案の定というか、想定以上に何もできずにズルズル後退。2走前に行き過ぎて失敗したから今回は控えて裏目というよくあるチグハグパターンだったけども、それにしてもあそこまで無抵抗だったのは何だったんだ。

と思って今朝、週刊ギャロップを買ってきて、いの一番に吉村騎手の談話を確認しようと思ったのに、コメント不掲載。1番人気馬の談話くらい載せてくれよ~と思ってしまった次第である。

日曜日は危険人気馬に走られてしまった日でもあった。危険といっても人気馬なのだから好走の可能性は高いのだけど、私の中ではよくて3着、その馬を外した馬連に妙という感じで挙げているが、この日はワンコールアウェイやブルーミンデザインに1着されてしまった。

道悪だから他の有力馬が力を出せず、この馬たちにとっては奏功したのかも、などと再びご都合主義的な考え方をしつつも、反省すべき点は反省して。

未勝利戦だと能力だけで好走されてしまうケースもなくはないものの、3勝クラスのブルーミンデザインに勝ち切られたのは少しショック。それでも危険人気馬は引き続き挙げていく所存。同日のノボリショウリュウ、ロードトレゾール、ロードデルレイあたりは目論見通りに凡走したので、今後も恐れずに挙げていきます(最終的な判断はお任せするとして)。

さて、宝塚記念が終わったとて競馬が終わるわけでもなく、私としては待望の夏競馬…のはずだったのだが、ジャスティンパレスで成就できなかったショックが尾を引いて、日曜の夜はサラッと特別登録を見るだけにとどめた。その時に、チェルヴィニアやレーベンスティールがOP特別に出るんだ、へぇ~、どういう意図なんだろね、なんて思っていたら、何と新設重賞でしたか。

府中牝馬がこの時期に移行したのも違和感ありありだけど、宝塚が終わっても、こうしてG1馬も出てきてくれて、改めてやったるでー!と思わせてくれるのは何より。

というわけで本日は府中牝馬Sの見解から。

アスコルティアーモ(→)C
OP昇格後は4戦して7着が最高。同舞台の府中牝馬Sは33.5の上がりを使いながら7着で重賞レベルでは切れ負けする。かといって条件時代のように先行して押し切るには地力が足りず。前走で逃げたことが起爆剤になる可能性はあるのと、秋の府中牝馬Sに比べて低調なレベルになっている点から消しとまでは行かないが、いずれにしてもヒモまで。

ウインエーデル(→)C
近3走は牡馬混合のリステッドで苦戦が続くが、当コースで3勝クラスを勝利した4走前は32.9の上がりで突き抜けている。今回そこそこ人気しそうなカナテープあたりを完封しているし、牝馬同士なら全く通用しない馬ではなさそう。母が9番人気でマーメイドSを勝った意外性のあった馬。母もOP昇級後は4戦凡走から、ハンデ戦のマーメイドで激走した。無視はできない。

ウンブライル(→)C
近走着順は汚れているが、昨年のヴィクトリアマイルは6着(マスクトディーヴァと0.2差)で本領発揮ならここなら上位。ただ、小回りが合わなかったクイーンSはともかく、適性舞台のキャピタルSでは同性のラケマーダあたりに完全に切れ負け、昨年2着した阪神牝馬Sでも今年10着では何とも心もとない。全兄ステルヴィオは3歳がピーク、ステルナティーアに関しては2歳のデビュー時がピークだっただけに、ここから巻き返せるかは疑問。G1好走歴がハンデ戦では足かせとなる面も。

カナテープ(⤴)B
馬体を大きく減らした関西圏の2走前こそ崩れたが、地元で走った際は2年以上5着以下なしの堅実派。中でも東京を最も得意としており、ここは狙いすました一戦かと。成長力豊かなカナロア産駒が大事に使われて待望のOP入り。前走で負かしたアドマイヤマツリのその後の戦歴からも、この充実期に初重賞に挑めるのは良いタイミング。

カニキュル(⤴)A
フラワーCが6着とはいえ0.3差、フローラSでも3着した実力馬が、低調な2勝クラスを勝つのは当たり前という感じの前走。相手に恵まれた分、過大評価はできないが、余力残しで勝てた分、半年振り好走の反動がなさそうな点は悪くない。東京では5戦して全て上がり最速というのも、当レースの傾向に合いそう。前記の通り過大評価されると悩ましいところはあるが、いかにもハンデのG3といった組み合わせ。重賞であっても格負けしない実績もあるし、人気云々を考えなければ高評価。

シングザットソング(→)C
ドゥラメンテ産駒で血統的には1800mも問題なさそうだが、これまでマイル以下に固執してきたように、気性的に距離延長は歓迎とは言えず。ただし、前走のヴィクトリアマイルは10着といっても0.4しか負けていないし、愛知杯、スワンSの走りから地力は重賞でも上位。距離を懐疑的に見られて不当な人気になるようなら穴として一考の余地はあるかも。ただ、ここで5~7着に負けてもらって、次の1400mに出てきたら、その時は勝負案件になるので、ぜひともそうあって欲しい。

セキトバイースト(→)B
前走は1800mにしてテン33.9のハイラップを4角2番手から押し切り3馬身差を付ける完勝。2~5着に差し追い込み馬を従えての勝ちっぷりには驚いた。ただし、4走前の壇之浦Sも鮮やかに勝ちながら、その後の2戦が案外だったように、勝つ時と凡走する時の落差が大きいタイプ。ハイペースを先行して押し切るというスタイルも、東京芝1800mの適性とは異なるものだし、前走の勝ち方を鵜呑みにすることはできない。ただ、昨今の競馬ファンは考察が上手なので、皆そのように考えて、思ったほど人気が上がらないようであれば悪くはない。前走のラップの刻み方なら自身がハナに立つ目も大きそうだし、逃げた時のしぶとさは過去の戦歴が証明済み。

タガノエルピーダ(⤴)A
前走の阪神牝馬Sは2番人気がそもそも過剰だったし、ペースも遅くインのポケットで踏み遅れの不利もあった。自身は限界に近い上がりを使っており、0.4差であれば適性の差で負けたという見立て。東京でも切れ勝負になると微妙なところはあるが、距離は1800mがベター。朝日杯でジャンタルマンタル、エコロヴァルツに次ぐ3着、ジューンテイクには先着しているような馬。それでいて、上のタガノエスプレッソ、タガノトネール、タガノディアマンテなど息長くOP戦線で活躍した成長力豊かな血筋。本馬も本領発揮はここからの感。

フィールシンパシー(⤵)C
牡馬相手の京都金杯こそ崩れたが、基本的に自身の力は出し切るタイプでハンデのG3なら常に警戒したい。昨年の府中牝馬Sも今回とは比べ物にならない相手関係を正攻法に立ち回って6着(マスクトディーヴァと0.3差)。本馬自身は競馬のうまさを生かすタイプで東京向きとも思えないだけに評価対象の一戦。ただ、今回は前走でひと仕事してしまった後の一戦。OP入り後に連続好走はないし、狙うべきは前走だったか。人気しにくいタイプで、今回も不当に評価を下げるようならヒモには押さえてもいいが。

ミアネーロ(→)C
取消明けで評価は難しいが、能力自体はここなら上位だし、近2走が中山で不完全燃焼という感じだったので、東京替わりにも悪いイメージはない。ただ、重賞勝ちを含めて2勝は中山という事実もあって、その2戦が一瞬の切れを生かすスタイル。東京で長い脚を使えるかどうかは未知数。いろいろ未知数な面が多いので、人気と仕上がり状態を踏まえてどうするか。軸はない。

ラヴァンダ(→)B
展開不向きの秋華賞で3着ステレンボッシュから0.1差の4着。未だ条件馬だが、能力的にはOP重賞級。それは稽古の動きにも裏付けされていて、3歳上期からとにかく稽古の動きが抜群だった。よって、近3走の好走も妥当といえば妥当だが、シルバーステート×ベーカバド×コマンダーインチーフという配合だけに、3走前に牡馬相手の阪神1800mで好走したことに驚いたし、2走前の阪神牝馬Sで32.7の上がりを使ったことは更に驚いた。前走は臨戦過程も悪く飛びも想定していたが、自ら逃げることで臨戦面の不利を回避(それでも重賞好走馬が同姓同士の条件クラスで負けたのが臨戦面の悪さ故だったと思うが)。今回も東京がどうかという面はあるが、戦術に自在味を増しているし、イメージ以上に切れるシルバーステートということは過去が証明済み。好勝負可能。

ラヴェル(→)B
金鯱賞、大阪杯は牡馬混合のタフな競馬、前走のヴィクトリアマイルも中距離馬として再覚醒した後のマイル替わりは好転とは言えず。この3戦に関しては馬柱から消してしまっても良さそう。1800mなら問題なく能力を発揮できそうだし、同姓同士はともかくとして、牡馬混合重賞を勝てるような馬が今回いるかとなると微妙なところ。ハンデを背負わされそうな点はネックだが、地力自体はトップクラスだし、能力発揮なら勝ち負けまで。

 

 

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↑特別戦からの注目馬(複勝勝負候補)

☆先週ここで挙げた馬

カフェグランデ(2番人気1着)ノリさんだけが不安だったけど、完璧な立ち回りで強い内容でした。

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