観光

秩父 宝登山 見聞録

右もコロナ、左もコロナ、巷ではマスクのみならず、トイレットペーパーにティッシュやオムツ、カップ麺なども品薄という殺伐とした状況となっている。

私も人のことをとやかく言えるほど立派な人間ではないが、そんな私から見ても、今おそろしいのはコロナよりも、こうした有事の際に垣間見える人間の嫌な部分じゃないかな。

 

そんなわけで、先週末は気分転換もかねて花見に出かけることにした。

と言っても、ただなんとなく出かけたわけではなく、数週間前から逐一開花状況をチェックして、もっとも美しい花を観賞できる日が先週末だったのだ。

 

宝登山百花園

 

その場所は、埼玉県秩父市にある『宝登山百花園』。

関東一、いや梅の種類だけなら日本一ともいわれる場所だ。

 

 

この地は毎年訪れていて今年で3年目。

私の中で毎年必ず訪れたい場所というのがいくつかあるが、この地も外せない。

去年はあいにくの曇り空だったが、今年は見事に晴れた。

晴れたことで花粉はこわいが、花粉を浴びたとしても晴天に咲き乱れる梅を見たかったので、コロナのことなど忘れて心躍らせて宝登山へと向かった。

 

お豆ふ処うめだ屋

 

例によって観光地を訪れる際のセットのランチは妥協しない。せっかくなので普段は食べられないようなその地にちなんだものをいただきたい。

ということで、前夜の調査で「蕎麦」と「豆腐料理」の二択まで絞ったが、蕎麦屋が喫煙可だったので、迷うことなく豆腐屋に決まった。

香り高き蕎麦を味わう場所で喫煙可。しかも口コミを見ると、かなり喫煙者が多いという。このご時世、しかもこだわりの蕎麦を提供している店がどうかしてるぜ、という感じだが、おかげで迷わずに済んだので感謝。

 

 

豆腐屋は古民家風。例によって古民家好きの血が騒ぐ。置物も味わい深いぞ。

 

この電気も昭和って感じ。昔、うちにもあったよな~

 

ランチは問答無用でこちらの一種類のみ。パッと見、精進料理。

いやいや、でもこういうのも嫌いじゃないよ。豆腐も好きだからね。

中央の豆腐は秩父産の大豆を使ったこだわりの品。

自宅の湯豆腐だといいとこ昆布をひたした出汁につけるのだろうが、こちらは豆乳。この温かい豆乳もうまかった~

量は控えめだが、あまり腹も減っていなかったし、普段食べ過ぎのきらいがあるのでこれでいい。

宝登山百花園のふもとには宝登山神社もあるので、神社を訪れる前の禊の精進料理と思えばちょうどいい。

 

宝登山神社

 

この豆腐料理の店から宝登山神社までは至近距離。

地元産の豆腐で清めた身体でご参拝。

 

毎年訪れているが、その都度新鮮だ。

 

むしろ年々神社への想いが強くなっているので、それまでに気付かなかった場所などに気付くなど新たな発見もある。

 

 

本殿の脇にこんな素敵な彫刻があったのも初めて知った。

 

思わずこちらもにこやかになってしまいそうな恵比須様もいたんすねぇ。

 

宝登山神社に限らないけどこうした彫刻の色合いは本当に素晴らしいね。

 

神社を訪れるといつも確認するお守り。

やみくもに求めるのではなく、ビビビッときたものを求める。何事も相性は大切だ。

そして、今日はビビビッときた。

こちらだ。

『吉祥宝守』というものだそうだ。

 

裏に刺繍されているのは2匹の鯉。

鯉が大滝を登ると龍に成長する登竜門の話から、宝(鯉)が、宝の山(龍)になるように祈りが込められているとのことだ。

どうぞ、私に宝の山を(笑)

なんてことを思いつつも、ご参拝の時には、「今年もお招きいただきまして、ありがとうございます。また来年もよろしくお願いします」と伝えておいた。

ここで「馬券が当たりますように」などという邪推は決して願ってはいけない(笑)

 

さぁ、お参りも済んだことだし、さぁ向かうぞ、百花園へ!

 

宝登山神社 奥宮

 

百花園は山の上の方にあって、登山というほど大げさなものではないが、徒歩で40~50分はかかり、足腰に自信のない人はロープウエイで上まで向かう。

私は当然、「山は無料のトレーニング機器、どすこ~い!」などというたわごとをほざいて徒歩を選択するわけだ。

少々疲労があったとしても、そうやって苦労して見る梅はまた別格だから。

 

普段の駅の階段トレーニングが功を奏して無事に登頂。

 

頂上には宝登山神社の奥宮もあるので、花見の前にまずはそちらをお参りに。

 

奥宮はこんな感じだが、このすぐ脇に売店が出ている。

そしてそこには、おばあさんと老犬とおぼしきチン(犬ね)がいるのだが、今年もご両人ともご健在で何よりであった。

 

そして、3年目にして初めてのことだが、この名物(?)おばあちゃんが、突如、三味線を片手に秩父音頭(か定かではないが、「は~よい♪よい♪」みたいな歌詞だった)を唄い出した。

それがあまりにも唐突だったのでこちらは驚いたが、そんな周りのことを気にするでもなく、気分良さそうに唄うおばあちゃんの歌声に癒されて、「また来年も会おうね、おばあちゃん」と心に誓ってその場を去った。最後まで聴かずに去った(笑)

 

さてさて、今日のメーンイベントともいえる梅たちの仕上がりはどうかな~

 

宝登山百花園

 

こんな感じ。

 

若干まばらなところはあるかな。

3年前に初めてこの地を訪れた時の圧倒的感動には劣るが、それでもやっぱり素晴らしい。

 

個人的には桃色の梅が好きなんだけど、今年は白が優勢かな。

 

桃色の梅を見ると、思わず三国志の(出た、三国志ネタw)劉備・関羽・張飛が桃園で義兄弟の契りを結んだあのシーンをイメージしてしまうんだよね。

 

 

だったら、桃の花を見に行けよって話なんだけど、意外と桃ってどこに咲いてんの?って感じだから梅で代用。

義兄弟のような存在もいないのに、しばし勝手に劉備になり切ったことは言うまでもない(笑)

桃って桜や梅ほどメジャーじゃないよな。日本にも桃源郷みたいなところがあればぜひ行ってみたいんだけど。

 

ま、そんなことはともかく、この日はまだ蠟梅も咲いていたので、黄色や白・赤といった色とりどりの梅たちを堪能することができた。

 

せっかくなので稚拙ながらも撮った写真をズラッと掲載しておこう。

 

 

このもみ殻を敷いた道もいい感じ。足に優しいよ(笑)

 

 

この良さはやっぱりリアルで見ていただきたいね。

 

これが「桃園の誓い」のイメージにピッタリ(まだ言ってるw)

 

     

花と枝写真シリーズ。空とのコントラストがいいべ。

 

 

 

さぁ今年の梅もこれで終わり。次は桜だ。

桜は梅以上に儚いから、こちらも計画的に遠征プランを立てないとな。

桜で必ず訪れるのは、まず昭和記念公園、大宮公園あたりだけど、今年はまだ見ぬ桜のメッカを探してみようかなとも思っている。

 

それはともかく、ランチも花も終われば次は温泉に決まってる。

梵の湯

 

秩父を訪れたなら当然のように温泉がセットでついてくる。

多数に名湯と呼ばれる温泉が点在しているので迷ってしまうが、この日は、『梵の湯』を選択した。

ここの温泉は、日本でも有数の重曹泉だそうだ。ということは湯が柔らかく、ぬめぬめしているということだ。

ぬめぬめ温泉が大好きな私は期待して入湯したところ…確かにぬめぬめ~。

少々大袈裟に言えば、化粧水に浸かっているような感じだ。

かつて訪れたぬめぬめ系温泉の中でも3本の指に入るぬめり具合と思われる。

ちなみに、あとの2つは『瀬音の湯』、『埼玉スポーツセンター天然温泉』だ。

 

ここの惜しまれる点は湯が熱いこと。

一般的な男性の感覚では熱くないのかもしれないが、私は普段、自宅の風呂でもぬるめのお湯で60分一本勝負。

ここは体感で43~44℃くらいあるように感じてしまった。

それに内湯と露天がひとつずつ。高濃度炭酸泉でもあればいいが、それもなくちと寂しい。

ま、それでもいいお湯ではあったけどね。

そして、この温泉に関する写真は一枚も撮れんかった…せめて外観くらい撮っておけばねぇ。

 

こんな感じで秩父行脚も無事に終了!

ウィルスというのはマイナスイオンに弱いという定説がある。

よって、宝登山を登って森林シャワーを浴びることで、コロナの幻影をすっきり削ぎ落とすことができた気がする。

 

が、しかし、その代わりに大量飛散していたスギ花粉にやられ、箱のティッシュペーパーをバッグに忍ばせながら山路を往復する羽目になったことは誤算。

貴重なティッシュだというのにね…(笑)

 

まとめ

マスクやティッシュは花粉症の人のために残しといてくれや~!

 


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