狙い馬 競馬

2022 マイルCS 臨戦過程評価

エリザベス女王杯、勝負レースではなかったとはいえ、週初めから時間をかけて予想してきたので、外してしまうとやっぱり悔しい。

1週前登録馬を見た時、瞬間的な本命は「ウインマリリン」だった。そしてこの時点で期待値の低い「デアリングタクト」を本命にすることは絶対にないと決めていた。

その後、このブログで、不振傾向にあるオールカマー組と京都大賞典組を検証したのだが、今年の「ジェラルディーナ」と「ウインマイティー」は過去に不振だったこの組の馬たちとは違うということを突き止めた。そして、今年は府中牝馬組の出番はないことも視野にといったことにも言及。

この時点(水曜日)でウインマリリンの本命はやや遠のいたが、スタニングローズやナミュールなどは消すぐらいの勢いだったし、だいたいジェラルディーナかウインマイティーのいずれかを本命にするところまで決めていた。その時にTwitterで「本命が決まったからもう他のレースを予想しよう」的なことをツイートしたのであった。

実際にはこの時では2択だったが、ジェラルディーナかウインマイティーのうち、枠の良い方に本命を打つつもりだったのだ。

ところがどっこい、この2頭がいずれも極端な枠(8枠)に入ってしまったからさぁ大変。8枠が不利ではない傾向はあれど、極端な枠に入ってしまうとどこかひよってしまうのだ。

一度は決まりかけていた軸の決心が鈍り、またああでもない、こうでもないとこねくり回し、それでもマリリンかジェラルかマイティーかといったあたりの争いだったので、3分の2で当たりを手に入れることはできたはずなのだが、結果的にはハズレを引いてしまった。

迷った時は最も人気のない馬を軸にというポリシーもあるにはあったが、実のところ、いろいろ情報を仕入れ過ぎて、マリリンやジェラルの悪いデータや情報に惑わされた面もあった。あるいは「この人が本命にしているから来なそう」とかブレブレな気持ちまで生じてしまった。

自信のあるレースなら他者の予想は聞いて楽しむだけで流せるのだが、自信のないレースだと情報を仕入れれば仕入れるほど迷いの渦に巻き込まれていく。

例えば、追い切り見識者によるジェラルディーナの診断で「掛かる面を見せていた」と言ったとすればその一言が脳裏にこびりついて、「大外枠で掛かったら厳しいよな」など、掛かるジェラルディーナの姿までイメージしてしまうのだ。これはもはやその方の意見を参考にするのではなく、単に流されてしまったとも言える。

エリザベス女王杯に関しては、正直そうしたところがなかったと言えないので、今後は改めてブレない気持ちで予想していこうと誓いを立てた次第。

ただ、そうした一言を他者の脳裏に焼き付けられる影響力はある意味見事なので、自分もそれを与える側にもなりたいとも思う。ブログの中で言った一言がどこかにさされば…、noteで筆頭に挙げた馬以外の見解でもどこか気づきになれば…、常にそういう想いでやっている。

もっともそれが悪い方に影響してしまったら申し訳ないのでそうならないように努めてはいるが、競馬はもともと思い通りに行かないことの方が多いので、そこは私の見解にも流されずご参考までにといった話にはなってしまうのだが。

そんなこんなで長々と駄文を書いてしまったが、今週も週初めにまっさらな気持ちのうちにマイルCSの予想をあらかた済ませてしまおうと思う。マイルCSは先週のエリザベスほど迷いがないし今回はブレないつもりだが、とはいえこれだけ情報が氾濫している今の時代。ちょっと油断していると心の隙間にいらん気持ちが入り込んでくるからね。用心用心ご用心。

 

ウインカーネリアン(→)

関屋記念の臨戦に強調材料はない。内容もシュリが逃げ粘るどスローの2番手から勝ってくださいと言わんばかりの競馬。もっとも本馬にとってはこんなスローよりも少しぐらい速いペースの方が走りやすいはずだし、ホウオウアマゾンの番手を押さえられそうなここは展開利はある。この手のタイプは安田記念のイルーシヴパンサーのように過剰人気になれば軽視、人気にならなければ押さえといったところだ。個人的にはよくて3着。

 

エアロロノア(→)

臨戦面での上積みはなし。ただ、不向きな流れの安田記念で0.2差だから上位人気馬ともそこまで差はない。得意の阪神に変われば前走で先着を許した何頭かを逆転する目はあるかも。武豊騎手も勝ちには行かないだろうから、着狙いで3着があるかないかといったところ。

 

サリオス(→↗)

前走時の見解でも記したが、「ほぼG1でしか走っていない本馬はG2では力が上」で結果もその通りになった。そういう観点からすれば、グランアレグリアやインディチャンプが抜けて自身が再覚醒中の今なら当然首位候補。気掛かりなのは前走の勝ち方。直線しか脚を使っていないとはいえ、それなりに骨の折れるレースだったし、近走は叩き2走目(香港マイル3着、安田記念3着)にパフォーマンスを上げているので、休み明けの前走で走ってしまった今回は逆に反動が出ないか?の懸念がないこともない。

 

ジャスティンカフェ(↘)

今年の3勝クラスのベストバウト(3走前の湘南S)勝ち馬らしく2度目の重賞で巻き返してきた前走。エプソムCはいろいろ不利もあったし、私も毎日王冠では評価した。ただ、今回の見立てでは臨戦過程は決して良くないので、良くて3着のヒモ評価までとする。

 

シュネルマイスター(→)

去年のように毎日王冠からの臨戦なら勝ち負け必至だったと思う。1200mから始動したのは、近走の行きっぷりがひと息なので刺激を与える意味だったのか、間隔を空けたかったからなのか。その辺りは定かではないが、基本的に1200からの臨戦は良いとは思わない。ただ、この臨戦からでも過去にグランアレグリア、ミッキーアイルは勝っており、G1馬なら問題はないとの見立ても。マイルのG1【1-2-1-0】の実績はここでは断然とも言え。

 

セリフォス(↘)

NHKも安田も負けて強い競馬をしているのだが、G1だと突き抜けられないダイワメジャーらしさを感じる。この手の馬は格下相手にはきっちり勝つので前走時は本命、その通りに強い競馬を見せていた。今回、上積みがあるとすればそれは鞍上くらいで個人的には軽視対象。

 

ソウルラッシュ(↘)

安田記念は不利に次ぐ不利で0.6差。それ以外のマイルは【4-1-0-0】だから底らしい底は見せていないが、G1級かと問われれば「何か違う」という感じ。それが父ルーラーシップによる単なるイメージでのものなのかまだ結論は出ていないが、いずれにせよ今回は臨戦もひと息で軽視方向。

 

ソダシ(→↗)

前走は2着に敗れたとはいえ、この馬の出し引きはいまだ誤ったことがない。そのくらい好走のタイミングが分かりやすい馬なのだが、今回はやや難しい。叩き台の前走で負けたことはここに向けては良い塩梅。ただ、前走はかなり臨戦過程が良かったことも確か。良かった後は上昇の余地が少なくなるのは競走の常。今回も1800mから4戦4勝のマイル替わり、状態面の上積みという上昇はあるが、その分相手は強化する。ホウオウアマゾン、ウインカーネリアンの3番手からそれらを差し置いた上で後続の牡馬陣を封じることができるのか。どうしても過剰人気になりがちな馬なので、もう少し迷いたい。

 

ダノンザキッド(↗)

臨戦過程だけでいえば一番いいと思えるのが本馬。人気を加味すれば素直に本命でもいいのだが、気になるのは3歳以後勝ち鞍がない点。6戦しかしていないとはいえ、ここでG1を勝ち切る馬ならどこかで勝っていたことだろう。昨年の富士Sは休み明け、今年の中山記念は出遅れ、関屋記念は展開向かず、前走毎日王冠は発走前のアクシデントと何かと言い訳は利くのだが、にしてもG1馬になる馬ならG2以下で連対くらいはしていても…と思ってしまう。鞍上も戸崎さん継続でも良かったけど北村かぁ…

 

ダノンスコーピオン(→↗)

前走は前哨戦としては悪くない内容。セリフォス、ソウルラッシュとの逆転も十分見込めるとみる。NHKマイル勝ちは相手関係からは評価できないが(2着マテンロウオリオン、3着カワキタレブリー、5着インダストリア、6着キングエルメス、7着ジャングロ…)、ここは良いとは言えない臨戦過程の中で勝ち切ったことを評価したい。ただ、現時点では能力の限界が不透明で、地味キャラのイメージのままそこまでの食指はそそられない。

 

ファルコニア(→)

OPでエアロロノア、エアファンディタあたりにも遅れを取り、マイラーズCではソウルラッシュにも完敗。前走の京成杯AHは立ち回りのうまさを生かしたもの。G1のここではその強みを生かしたとしても厳しそう。

 

ホウオウアマゾン(→↗)

前走は最内で出遅れて強引に先行しての敗戦。全く走っていないので良い調教替わりになったし、まともなスタートでハナを切れば容易に止まらないことは過去の戦歴からも実証済。ただ、昨年のマイルCSもG1としてはかなり遅い流れで5着がいっぱい。これをどう評価するか。グランアレグリア、インディチャンプは抜けたが、シュネルマイスター、ダノンザキッドがいる以上、臨戦過程が上昇だったとしても厳しそうと見るのが妥当。

 

マテンロウオリオン(→)

前走は「どうせ今回に向けての試走だろう」と思っていたので軽視したら案の定。よって敗戦も気にはならないが、毎度のように後方から行かせているのが気にいらない。この競馬を続けていると馬の走る気を削いでしまうような気がするのだ。この鞍上なら突如の逃げなど常に侮れない面はあるが、もともとレベルの低い3歳マイル戦線での成績しかない。上積みがあったとてどこまでやれるかといった評価。

 

以上から本命候補は、サリオス、シュネルマイスター、ソダシ、ダノンザキッドの4択になる予定。少なくともこの4択からはブレないように(最終結論いきなりセリフォス◎とかならないように)この後もじっくり精査していきます。

 

最後まで読んでもらってありがとうございます。参考になればと思いますが、これはあくまでも私の見解。終わってみれば頓珍漢な見当違いを語っている可能性も十分。でも、それを恐れていたら予想などできなくなってしまうのでレース後の恥を忍んで行かねばならぬ (^^;

ともかく一週間、予想を楽しんでいきましょう。

 

 


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特別登録からの狙い馬

前回この欄で挙げたカイザーミノルは惨敗。臨戦過程は良かったし、あそこまで走らないと別の問題があったとしか思えない。でも、レース後のコメントすら確認できないのが競馬ファンの(というか私自身のだが)辛いとこ。クラブ馬なら情報が出るけど個人馬主はなかなかね。命の次に大切なお金を投じているのだからレース後のコメントぐらい知りたいんだけどね、今後の参考にもなるし…

というわけで、今回の推奨馬は何とか来て欲しいものですが、それは何とも神のみぞ知るです(^^;

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