競馬

2020 天皇賞(秋)に向けての雑談的なもの

天皇賞(秋)

私の想い出のレースにして最も大好きなG1レースだ。

というわけで、日曜早々だが検討を進めていきたい。

 

初めての馬券

ところで想い出のレースといったのは、私が初めて馬券を買ったのが、この天皇賞(秋)だから。

 

競馬新聞の存在も知らなければ、馬券はどこで買えばいいの?といった完全な初心者だった時代。

親兄弟、友達に競馬をやるもの一人いない時代だったので、何もかもが手探りだった。

なんせそんな自分が突然競馬に目覚めたのか?という話はまたいずれ。

 

何とかスポーツ新聞で競馬の情報を得ることができるとわかり、馬券もWINSとやらで売っているということを突き詰めた私は、緊張した面持ちで新宿WINSのゲートをくぐった。

そして、スポーツ紙にズラッと◎の並んでいたトウカイテイオーという馬からの馬連をマークシートに記入した。

当時の新宿WINSは千円単位でしか買うことのできない庶民には非常にハードルの高いWINSだったのだが、無知な私はこれが普通だと思っていたし、これだけ◎の付いた馬から買うんだし、どうせ当たって返ってくるだろうし…と怖いもの知らずに万札数枚を窓口のおば様に手渡した。

 

馬券を買ったらWINSをすぐあとにして帰宅。自宅でテレビ中継を観る。

発走直前の輪乗り地点での緊張感、初めて聴いたG1ファンファーレの高揚感、お金がどれだけ膨らんで戻ってくるだろうというワクワク感。

こうした様々な想いが脳裏を行き交い、この時に私は競馬に恋をしたんだろうなぁ。

 

レースでは、トウカイテイオーだけを見ていた。

そして、先行していたテイオーは直線であっさり抜け出した。

やっぱり来るよね、そりゃそうだ、あとは相手はナイスネイチャって馬だったけ…でもだいたい当たったな、などと呑気に取らぬ狸の皮算用をしている時間は、実はほんの数秒だけだったろう。

あっさり勝つと思われたトウカイテイオーは直線半ばで伸びあぐね、後続から訳の分からん馬たちがどどどっと押し寄せてきた。

 

はぁ? トウカイテイオーのあの◎はいったい何なんだよ。

 

絶対勝てると評価されていた前週(菊花賞)ミホノブルボンの敗北に続き、今度は実馬券も買って実害を被ったトウカイテイオーの惨敗により、「絶対に新聞(他人)の予想は信じねーぞ!」というポリシーがここで早くも確立されたといっても過言ではない。

 

しかしこの天皇賞(秋)は、競馬の醍醐味を凝縮するような二転三転の逆転ドラマがあって、馬券は外れたものの「競馬って面白い!」と思ったことも確かだ。

何せ勝ったのが11番人気レッツゴーターキンなら2着も5番人気ムービースター、3着にいたっては15番人気ヤマニングローバルという。

 

競馬ってこんなことが起こっちゃうんだ…

 

あまりにも鮮烈なJRAの洗礼を浴びることとなったが、競馬が通り一遍の結果に終わるのでなく、こんなにも筋書の読めないドラマが起こりうるんだということを教えてくれたレースでもあった。

3着のヤマニングローバルは2歳時にデビューから3連勝して一躍クラシック候補に名乗りを上げたのだが、骨折でクラシックを棒に振り一年以上ものあいだ戦線離脱。この天皇賞(秋)激走時にもまだ脚元にはボルトが埋め込まれていた…

そんな個々の馬に関する逸話も知ったりして、競馬というものにどんどんのめり込んでいったものだった。

 

ドラマティックなG1、それが天皇賞(秋)

それ以外にも、このレースは様々なドラマを魅せてくれた。

ビワハヤヒデのまさかの失速

バブルガムフェローをねじ伏せたエアグルーヴの根性

サイレンススズカの悲運

ウオッカvsダイワスカーレットの世紀の名勝負

 

パッと思いつく限りではこの辺りかな。サイレンススズカは悲しい想い出だけどね。

ウオッカとダイワスカーレットの女傑対決は全てのレースでもベストバウトに入れたくなるほどの名勝負。いまだに思う、同着にしてくれても良かったじゃん…と。

 

昔は魔物が棲むと言われたこのレースも最近は割と人気馬が堅調。

使い分けやノーザンの運動会みたいない様相もあって昔ほどのドラマはないかな。

…なんて思ってしまうのは、おっさんの戯言なのか。

 

前哨戦の覇者がいない今年の天皇賞(秋)

今年の天皇賞(秋)もノーザンの思惑が見え隠れする布陣。

なぜラッキーライラックがいない、ノームコアがいない、サリオスがいない。

 

クロノジェネシスの参戦は嬉しいが、今このタイミングでアーモンドアイに挑むラッキーライラックとの構図、見たかった。

牡馬相手の大阪杯を勝った馬が一度勝っているエリザベス女王杯?!

正直なんやねんって感じである。

 

札幌記念も毎日王冠も天皇賞(秋)の有力なステップレースなのに、その勝ち馬がみんなどっかいっちゃった。

正直、ふざけんなって感じである。

 

…なんて愚痴を言ってもしゃーないか。

我々競馬ファンは与えられた条件の中で競馬を楽しむのみだ。

願わくばジャパンカップでは、コントレイル、デアリングタクト、アーモンドアイ、クロノジェネシス、サートゥルナーリア、フィエールマン、グローリーヴェイズ…といった一流どころの勢揃いを期待したいものである。

 

ノーザンファームの思惑を勝手に推理

さてさて、戯言が長くなってしまったけど、今年の天皇賞(秋)は、そのノーザンの思惑からも推理する必要がありそうだ。

 

アーモンドアイ

何としてもこの馬に8冠を取らせたい。競馬会の歴史を塗り替えたい。それがノーザンの想いだと思う。そんなわけで、以下ノーザン陣営の想いを勝手に代弁。

とりあえずサートゥルナーリアは回避させとこか。安定感はないけど爆発力はある。最大能力を発揮したらアーモンドを負かす可能性のある馬だからな。あっちはまだ来年もあるしJCに回しとけ。

 

クロノジェネシス

宝塚記念を勝っとおいてエリザベスというのもさすがに顰蹙だろうから天皇賞使っとこか。その代わりエリ女にはラッキーライラック回してな。これでダブル獲りや。この馬の本当の目標はJCか有馬記念。レースを見てからになるけど、宝塚、有馬と連勝のリスグラシュースタイルででいいんじゃね。

 

フィエールマン

目標は有馬だけど、さすがに半年ぶりとなると厳しそうだから、ひとまずここ使っときましょう。

 

ブラストワンピース

ちょっと難しい馬になってきちゃったなぁ。ただ、まだ有馬ならチャンスはあるね。叩き台にここ使っときましょ。

 

はい、勝手な代弁でした。悪しからず。

 

各馬の本気度

このレースが後のG1の叩き台と化して久しい。

日本の誇る伝統の一戦がこのような扱いになったのは悲しいが、どの陣営が本気でここを獲りに来たかそうでないのかを見極めることも大事になってくる。

 

前述の通り、ノーザンが最も勝たせたいのはアーモンドアイと見る。

 

もはやアーモンドアイが勝てるチャンスのあるレースはここしかないと私も思う。

ここを勝てば、もはやJCにも有馬記念にも出てこない可能性すら感じている。本当はJCには出て欲しいけど。

 

以下、

ウインブライトは香港(今年の開催はあるんだろうか)

キセキもとりあえず皆勤君なので(偉いよ貴重な存在だよ)

クロノジェネシスはここもチャンスがあればもちろん狙うだろうが、真の狙いは有馬とみる、フィエールマン、ブラストワンピースも。

カデナは、ジナンボー、スカーレットカラー、ダイワキャグニーはチャレンジ出走、ここに向けて最高の仕上げは施されてくるだろうが、それでも通用するかどうか。

 

ということで、結局、後先考えずに仕上げてくるのがアーモンドアイで他のノーザン組は先を見据えてという見立て。

 

となると、軸はもうアーモンドアイで仕方ないと思うのだが、相手の筆頭としては、アーモンドアイ同様にここに全力投球の構えを伺わせるダノンキングリーダノンプレミアムのダノン勢ということになるだろう。

 

特にダノンキングリーは去年も勝った最も得意な舞台の毎日王冠を使うことなくここに挑んでくるのが本気の証。マイルCSでは過度の期待の望めないこの馬に後はない。

 

去年マイルCSで2着したダノンプレミアムに関してはまだ後があるが、適性的には天皇賞(秋)の舞台の方が合っているだろうし、そうした先を見据えた仕上げをしないのが中内田調教師でもある。

 

アーモンドアイからこのダノン2頭を絡めた馬券

 

今年の予想の半分が今の時点で終わった(笑)

 

 


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天皇賞と同じくらい楽しみにしているのが裏の京都のカシオペアS

今のところ本命候補はこの3頭

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