よもや2強のいずれもが共倒れとは想像できなかった天皇賞(秋)。〇年連続1番人気馬が好走中なんてデータが何の意味もなさないことが証明されてしまった。
確かに終わってみれば、クロワデュノールは上半期の勤続疲労の懸念や最内枠の懸念はあった。マスカレードボールも、海外競馬がいずれももっさりスタートで、去年も超スローで勝っていることから、今回のような事態に巻き込まれる可能性がないとも言えなかった。
また、個体の能力云々は別にして、馬番7番が4年連続勝利、そこに今年もマスカレードボールが入ったことで、何となく嫌な予感もしてはいた。同レースにおいて、5年連続同じレースの馬が勝つ確率…およそ10万分の1。この時点でマスカレードの本命は辞める選択はあったかもしれないが、決め打ってしまっている時というのは、そうした都合の悪いデータや情報に蓋をする。それに、マスカレードボールを2番手以下に下げたとしても、本命はクロワデュノールに落ち着いていただろう。
レース前は2頭が共倒れする世界戦など毛頭脳裏になかったからだ。この思い込みが競馬においては御法度ということを、改めて思い知らされた今年の天皇賞。いつになったらこうした敗戦から学びを得られるのだろうか。
逆に大外枠に入ったことで、当初の3番人気から4番人気に甘んじたダノンデサイル。私は当初(枠順確定前)ダノンは3強の中では最も評価を下げるつもりだったが、大外に入ってしまったことで、かえって不気味に感じたことはXにポストした。拮抗した3番人気なら評価を下げたいけど(下げざるを得ないけど)、ダノンほどの馬が4番人気ならちょっとこわいなぁと。
それに、不利な状況下で見切られた時ほど、民意とは逆の結果が出るのも競馬の常だ。そんなことも脳裏にあったから、4番人気まで評価を下げたダノンはなんかこわいな…と一瞬は思ったものの、最終的にはそこに蓋をして、やっぱりそうは言ったって大外は不利という固定概念から離れることができなかった。
ネブラディスクはクラスが上がって相手が強くなるほど真価を発揮する配合ということは分かっていたので、これがG3なら迷いなき本命だったろうが、さすがにG1では…という固定概念が邪魔をした。何せ40年近く3勝クラスからの秋天の好走はないのだ。常識的に考えたら無理でしょと。川田騎手がレース後の談話で「現状できる限りの走りで精一杯頑張ってくれました」とのたまっている姿も容易に想像できてしまって…。
レガレイラに関しては、オールカマーで敗戦した直後、絶好の負け方だったので、次走でこの馬の買い予約した旨をXでポストしたにもかかわらず、4番手評価まで下げてしまったこともモヤモヤ。当時は次走がエリザベス女王杯だと思っていたからというのはあるが、今から当時の自分に最後まで自分を信じてと言ってやりたい。
マスカレードボールに関しては、道中はダノンデサイルの前にいたわけだから、初めから外を狙っていれば果たしてどうだったのか。大外を回したタガノデュードが4着まで追い込んでいるのだからマスカレードなら…とも思ってしまうが、これも競馬、弘法も筆の誤り。ルメールにも焦りがあったのだろう。
次走はジャパンCになるだろうから、この時点で買い予約をしたいところだが、この馬の場合、不利があからさま過ぎて人気が落ちそうにないのがネック。こういう不利の後で引き続き人気になってしまうと、次戦でも意外と走れないケースは往々にしてあるので。とはいえ、マスカレードボールほどの馬&ルメールほどの騎手ならまず汚名返上してくるだろうから、仮予約くらいはしておこう。
クロアデュノールに関しては、とある関係者からこのまま引退なんて話も聞いたが、まだ噂の段階なので鵜呑みにはしていない。あと1冠取ればボーナスも出るはずだから、故障でもないのに引退はないだろうとも思っている。この馬も、ジャパンCに出てくるようなら当然巻き返してきそうだが、何となくもう1冠が取れそうで取れない予感もある。それだけ春は激戦続きだった。
何にせよ、先週はマスカレードボールが不完全燃焼だったこと、レガレイラの評価を下げてしまったこと、評価できた可能性のあったネブラディスクを無印にしてしまった自分の不甲斐なさにドッと疲れが出てしまったが、こんな時は予想するに限る。迎え酒ならぬ迎え予想。
というわけで、11月3日に行われるJBCの予想を気晴らしがてらにやってみた。
JBCレディスクラシック
◎⑫タガノミスト
3連勝中の内容がいい。3走前は臨戦過程が悪く懐疑的に見ていたのに勝ち切り。辛勝とはいえ、その状況下でベルジュロネット、インユアパレスといった牡馬重賞級を封じたのだから立派。2走前は牝馬同士で相手は弱化したが、初の地方、初のマイルという暗転した条件下も苦にせず快勝。前走は臨戦上昇だったが、とはいえ再びインユアパレス、ダノンフィーゴといった牡馬重賞級を完封。戦ってきた相手のレベルが一枚上で自身も今が充実期。逃げに固執する馬ではないし、岩田騎手なら内の出方を見ながらソツなく乗ってくれそうで。
〇⑪テンカジョウ
前走は3着だが、休み明けで14キロ増なら今回に向けての叩き台仕様ととらえて良さそう。以前は後方から脚を伸ばすキャラだったが、近走は出脚も良く機動力も出てきた。前走は甘い仕上げで4角先頭。さすがに最後に甘くなったが、今回に向けては良い負け方だった。さすがに金沢の1500mともなると忙しい印象は否めないが、だからこそ前走の早仕掛けが生きてくる。デビュー以来崩れたのは牡馬相手のG1(チャンピオンズC、川崎記念)だけ。
▲⑧プロミストジーン
派手な重賞実績はないが、デビュー2連勝、3戦目のヒヤシンスSでは、出遅れながらルクソールカフェを0.1差まで追い詰め、ドンインザムード、ダノンフィーゴらには完勝。この時が休み明けで18キロ増の余裕残し。元値は相当に高い。重賞でメモリアカフェやテンカジョウに敗れているが、距離は1870mと2100m。スピード優位の牝系だし、今回の条件なら逆転の目もある。前走を勝って勢いに乗っているし、何よりこの地で全てを知り尽くす吉原騎手が乗ってくれることが心強い。
△⑧メモリアカフェ
重賞3連勝中でテンカジョウには2連勝、プロミストジーンには3連勝中。一見勝負付けが済んだようにも映るが、小回り1500mという今回の条件ならばまだ絶対女王という感じはしない。ルメールがメルボルンCのスティンガーグラスに乗る予定だったので、乗り替わり自体は仕方ないが、武豊騎手をもってしても鞍上弱化となってしまうし、結局スティンガーグラスはメルボルンに出走できず、勝負の流れも良いとは言えず。
JBCスプリント
◎⑫マテンロウコマンド
臨戦過程の良くなかった武蔵野S、根岸Sでは崩れたが、それ以外は一切崩れていない。先行して持続的な脚で粘り込むスタイルなだけに東京もベストとは言えない感じ。近走は高知、中京、佐賀と遠征しながら3連勝。派手な勝ちっぷりではないが、常に目標になる位置取りから後続を振り切る強い内容。スッと前付けできるスタイルも地方にはピッタリなのだろう。今回も内にメイショウハチローはいるが、それが行くなら行かせて2番手から、行かないなら自身が行ってしまえばいい。4連勝で勝ち切りまではどうかという感じはするが、軸としての責務は果たしてくれるものとみる。
〇④インユアパレス
マテンロウコマンドとは、2走前(サマーCh)に0.2差2着、3走前(東海S)に0.7差4着、5走前(黒船賞)に0.2差3着。ここまで負け続ければ逆転は至難の技だが、東海S以外はセットで好走しているし、マテンロウの作る流れは本馬に合っている。外からマテンロウとメイショウハチローが牽制しながら前付けして、勝負どころからは動きもありそう。内目で脚を溜めつつ追走できれば、漁夫の利的に圏内までのシーンは十分ありそう。
▲⑩ウィルソンテソーロ
7歳を迎えてさすがに往年の破壊力はないが、傷みの少ないダート馬なら7歳になって突如力が落ちることはなさそう。前走南部杯は長らく条件クラスでもたついていてストレングスに3馬身も離されたのは物足りないが、この馬が残れてしまうほど本馬にとっては流れが不向き。使っての上積みも見込めるし、本馬もマテンロウ、メイショウのつばぜり合いを目標に早めに動いていけるようなら。
△⑪メイショウハチロー
3走前に臨戦過程が良くない中で実力馬サムシャインに勝ち切った時点でかなりの器とみていたが、その通りの充実振り。5走前に完敗したストレングスを前走では完封しており、その点からも成長を感じる。2走前の東海Sは1400mでテン34.2で逃げ、マテンロウコマンドの徹底マークを受けながら、3着以下には2馬身半。タフな中京でこれだけの競馬が出来れば、今回もマテンロウとの行った行ったの目もあるかもしれない。
×⑤ハッピーマン
能力は見劣るが、前走の負け方が良く、臨戦的には上昇。岩田騎手なら穴で3列目に押さえても。
JBCクラシック
◎⑫カゼノランナー
上期にはOP→G3(佐賀記念)→G1(川崎記念)と3連勝。川崎記念では、今回対峙するアウトレンジ、ホウオウルーレット、セラフィックコールらを完封しており、能力の最大値は高い。帝王賞は楽(川崎記念逃げ)→苦(逃げられず)の臨戦で凡走もやむなし。日本テレビ杯も逃げられなかったし、ミッキーファイトのマークもきつく。3着ロードクロンヌもここに出ていれば人気になるレベルの馬で4着なら悪くはない。今回もサントノーレ、ストレングスがいるので逃げられそうにないが、ミッキーファイトほど圧のある抜けた馬もいない。枠もいいし、金沢なら早め先頭からの押し切りがあっても。
〇②アウトレンジ
前走は同舞台でホウオウルーレットの奇襲の前に3着だが、2着馬も逃げ残りで流れも向かず。それに悲願のG1奪取のために、本当に欲しいタイトルは今回のはず。中央G1ではちょい足らずの印象で、G1を勝てるとしたら地方だろうし、天敵ミッキーファイトのいないここは順当に繰り上がる。
▲⑧オディロン
地方に転出してから開眼し、3走前にはダイオライト記念を勝利(2着セラフィックコール)。その勢いを駆って2走前の名古屋グランプリではアウトレンジの同タイム2着。この時は不発に終わったホウオウルーレットに大きく先着しており、能力自体は通用する。前走の凡走は不可解だが、休み明けと割り切りたい。人気急落のここは穴馬として注目。
△⑪ワンダーディーン
前走こそが狙い目で、今回は初古馬相手、反動懸念、デムーロで無駄に人気しそうでそこまで食指は動かない。ただ、この鞍上でUAEダービーを勝っていることも事実だし、無視はできず。
×⑩ホウオウルーレット
前走は古豪健在を印象付ける勝利だったが、岩田騎手の3角まくりという奇襲が奏功したことも確か。毎回この競馬ができるかとなると未知数だし、前走を叩いたアウトレンジも上昇してくる。本馬も叩き2走目にはなるが、あまり良い勝ち方ではなかったので、今回はヒモの一頭に。
×⑥セラフィックコール
前走は久々に勝利したが、自身が1.7倍に推されるようなメンバー構成だけに相手には恵まれた。前走で先行できたことは収穫だが、弱面相手に2400mだからという感じもしたし、今回は再び後方からの立ち回りになりそう。帝王賞でもアウトレンジとは0.2差だし、やはりこの地で吉原騎手の手腕は大きいが、楽から苦の臨戦になるし相手まで。
大きな勝負をするつもりはないし、気楽に少額で休日を楽しむ予定です。
特別戦からの注目馬

1970年代生まれ。生粋のギャンブラー(中央競馬のみ)でありながら、自然散策や温泉、寺社仏閣巡りなど一見すると相反するような殊勝な趣味を持ち、毎週のように出かけているので馬券は旅先で買うことが多くなっている。便利な現代に感謝。ほか、三国志や中韓歴史ドラマをこよなく愛し、中国4000年の歴史を持つ気功や太極拳などもかじっている。実生活では愛猫との2人暮らし。セミリタイアを夢に、競馬だけでなく、株式投資やFX、せどりなどいろんな金稼ぎには大いに興味あり。このブログもアフィリエイトやGoogleアドセンスを始めるきっかけとして立ち上げた。
コメントを投稿するにはログインしてください。