オールカマーのホーエリート、3番人気5着。週の始めにこちらのブログを記していた時にはまさかここまで人気するとは思わなかった馬。その時点では穴なら押さえてもというレベルだったけど、YouTubeの予想家インフルエンサーでこの馬を本命視する方が多く散見されたのでその影響もあったのかな。確かに追い切りはめちゃくちゃ良かったからね。かくいう私も当初はヒモの一頭評価から▲まで格上げしてしまった次第。非根幹距離では重賞含めてほぼ崩れていなかったことは確かなので。
ただ、noteの本馬の見解でも「臨戦過程だけで評価すれば決して良くはないが…」という枕言葉もつけていて、本馬に限らずこのパターンだとある程度重い印を付けていても、結局来ないケースが多いような気がする。だったら、びびらず軽視しろよ、とも思うのですが、臨戦過程が悪くても来るケースはあるし、臨戦が悪くても3着というケースはままあるので。そういう馬を本命にすることはないですが。
何はともあれ、穴なら面白いと思うレベルの馬が想定以上に人気して、もはや穴馬の資格を失うと、たいてい来ないというパターンは今回も踏襲(つい最近もそんな馬がいたけど失念してしまった)。
そもそも、重賞勝ちのタイトルすらないホーエリートが、牡馬混合の別定G2でなぜここまで人気になってしまったのか?
やっぱり昨今はインフルエンサーの影響も大きいのかも。そうした説得力十分の主張に流されそうになるところを逆手にとって、あらためて冷静に分析することが必要だなと思った次第。だからといって、インフルエンサーではない私の予想を鵜呑みにしなさいという訳ではないのは当然です。悪しからず。でも参考にしてもらえたら嬉しいです。
ちなみに先週のブログ時点の評価↓
ホーエリート(⤵)C
目黒記念は臨戦過程の良さに加え、戸崎騎手の最善のアシストがあっての好走。それにしてもアドマイヤテラあたりとタイム差なしは評価できるし中山の当条件替わりも悪くはないが、牡馬混合別定G2だと甘くはないかなという感じも。競馬が上手になってきて、今回も展開利を得られそうな点は無視できないが。
さて、遂に来ましたスプリンターズS。昔は12月3週目、有馬記念の前の週に施行されていた。ダイタクヘリオスが1200mのスプリンターズSから2500mの有馬記念への連闘という破天荒ローテを敢行したのは今の時台では考えられないけど、これはこれで古き良き時台かな。個人的にはこんなふざけたローテは好みじゃないけど、有馬記念を盛り上げる意味でのエンターテインメントとしては最高だった。
スプリンターズSといえば、私の中では未だにサクラバクシンオーの印象が強い。着差の付きにくい1200m戦、その最高峰のレースで2着に付けた4馬身という圧倒的な着差。相手関係の差があったとて、タイキシャトルもロードカナロアもここまで圧倒的な勝ち方はしていない。この年の秋はノースフライトがマイルCSで鮮やかなラストフライト(サクラバクシンオーを完封して1着)を披露して引退、その一ヶ月後にサクラバクシンオーもスプリンターズSで有終の美。
圧巻の勝利、とくとご覧あれ。
時代時代で強い牡馬と牝馬がライバル関係になることがあって、先に挙げたダイタクヘリオスvsダイイチルビー、サクラバクシンオーvsノースフライト、ヤマニンゼファーvsシンコウラブリイなんかが、よしだみほさんの漫画のネタになったりもしていた。
最近は路線が再分化してしまったり、牝馬上位の時代が続いたりして、あまりピンとくる牡牝のライバルストーリーがないけど、今回でいえば、トウシンマカオvsママコチャが何気にそうだったりして。先人(馬)に比べてスケール感はないけど、今年だけでも3戦連続対戦しているし、今回で4回目、そしてこれが最後の逢瀬。ママコチャは個人馬主の馬だからこそ6歳まで頑張ってファンも楽しませてくれた。最後の対決はどちらに軍配が上がるのか?枠順にもよるけど、現時点ではトウシンマカオに1票。
さてさて、そろそろ個別の見解を。
ウインカーネリアン(⤴)B
キーンランドCは臨戦過程が悪い中で僅差の5着。負け方も悪くない。8歳という年齢を見てしまうと気が引けてしまうが、そこを塞いでしまえば普通に買える馬。G1ではちょい足らずの馬であることは確かでも、父スクリーンヒーロー(JCでディープスカイ、ウオッカに勝利)、母父マイネルラヴ(スプリンターズSでタイキシャトル、シーキングザパールに勝利)ともに大物喰いの馬だっただけに、この大舞台で一発があっても。
カピリナ(→)B
函館SSは絶好の臨戦過程があっての勝利。出遅れながら勝ち切った内容は強かったが辛勝だった。3走前のシルクロードSではウインカーネリアンに先着を許しているし、まだG1通用の裏付けはない。サマーチャンプの権利を有利ながらここに備えた陣営の気概は買えるが、前哨戦を使っていない分未知数な面が多く、未知な分過剰に人気するようだと微妙、人気がないなら要警戒といったところ。内枠向きの気質なので内枠なら。
カンチェンジュンガ(⤵)C
前走は臨戦過程が良かった上に展開や鞍上の完璧なアシストがあった上での辛勝。上期にも阪急杯激走後の高松宮記念は大敗したように、前哨戦で走り過ぎてしまったきらい。反動懸念。
サトノレーヴ(→)A
昨年の当レースの敗戦は仕上げのミスや出遅れなどもあってのものだが、それ以前もその後も大きく離して勝つというわけではなく、勝負強さを感じさせる馬。だからこそ相手なりに海外でも崩れないのだと思うが、何か破綻があれば昨年のような事態も起こりえることは念頭に。もっとも昨年よりも更に力を付けた印象だし、モレイラならそんなミスは犯さないとも思うが。どの馬にも言えるが内枠が欲しい。
ジューンブレア(⤵)C
函館SSはハイペースを先行して負けて強し、勝ちに等しい2着。完璧に封じたインビンシブルパパ、ペアポルックスがその後に重賞で好走したことも本馬の評価を後押し。本馬自身も最悪の臨戦過程だった前走CBC賞で2着。ただし、このレースは想定以上にペースが落ち着き、2走前にタフな経験をした本馬にとっては苦→楽に感じる流れとなっていた。逆に今回は楽→苦の流れとなりそう。この舞台は3戦3勝だが、まだG1では時期尚早の感。
トウシンマカオ(⤴)A
セントウルSは休み明けで14キロ減の時点で不穏な空気が漂っていたし、枠にも恵まれず直線では飛びも想定できたほど。あそこから3着まで来たのは地力の証明。G1ではひと押し利かない馬だが、後退要素のない今回は最上位評価の一頭。
ドロップオブライト(⤵)C
京成杯は距離延長で気分よく先行してまんまと2着。京成杯で負けて次走距離短縮で狙いたいという思惑は脆くも崩れ去った。今回は気分よく先行とは行かないし、そもそも相手が強い。
ナムラクレア(⤴)B
函館SS時は臨戦過程が良いとは言えなかったし、トラックバイアスや道中の立ち回りからして能力の半分も出せていない。そういう意味では今回は余力を持ってここに臨めるし、臨戦過程だけなら上位。ただ、馬自身の気力は年齢と共に僅かながらでも衰えていくものだし、絶頂期でも勝ち切れなかった馬が今年になって勝ち負けできるかは微妙なところ。とはいえ名手は同じヘマを2度繰り返さない。前走で下手こいたルメールが継続騎乗してくることは不気味ではある。
ピューロマジック(→)B
昨年の当レースではテン32.1で逃げて8着。サトノレーヴとは0.1差。3歳時点でこれだけの走りを見せた馬がテンのダッシュ力を終いに転化して前走のアイビスSDで開眼。アイビスSDは2着から6着馬までが二桁馬番。直千競馬の定石通り外枠の馬が上位を占める中で3枠6番の本馬が常識破りに中枠から突き抜けた。これをきっかけにスプリント路線の勢力図を塗り替えてしまうか、あるいは直千競馬で強い競馬をしすぎたことが却って災いとなってしまうのか。評価に悩む一頭だが、無視できないことは確か。追い切りや枠順も見て。
ペアポルックス(⤵)C
前走は臨戦過程の良さと枠順の利を生かし、鞍上のアシストも完璧。それでも外から3歳馬にねじ伏せられた(相手はG1馬だったが)。よほど恵まれないとG1では厳しい印象。
ママコチャ(→)B
前走はハイペースを先行して一瞬は勝ち切るかの内容。負けて強しとも言えるし、ハイペースではあってもインのポケットで完璧に立ち回っていたとも言える。休み明け2走目が【5-0-0-1】だが、唯一の馬券外は去年のスプリンターズSで前走セントウルS2着からの臨戦。去年のスプリンターズS時は臨戦過程の悪さから消していただけに、あわやの4着に肝を冷やしたが、今年も同様に決して良いとは言えない臨戦。衰えはないように見えても、最も活力があったのは2年前にスプリンターズSを勝った時だろうし、当時の走りを再現するのはさすがに難しい。去年ぐらい走ってどんなものか。去年は3枠6番だったので外目を引くと疑わしい。
ヤマニンアルリフラ(⤴)C
北九州記念は臨戦過程の良さを生かして勝利。だから間隔を空けてセントウルSを使って欲しかったが、陣営は間髪空けずにCBC賞を選択。枠順には恵まれなかったが、ここまで負ける馬ではなく、バッドローテが生んだ結果と見ている。とはいえG1で通用する馬なら、どんな理由があってもG3で二桁着順はいただけない。まだまだ伸びる馬だろうが、今回に関しては厳しそう。臨戦過程だけは良いので内枠に入ったら、もしかしたら拾う可能性はあるが。
ヨシノイースター(⤴)C
前走はG1の常連2頭についでの3番人気はやや過剰だったが、道中スムーズさを欠いて不完全燃焼感はあった。そもそも臨戦過程も悪く、内田騎手を重賞で人気で買うのはリスクが高い。今回は臨戦過程だけなら上昇。昨年はトウシンマカオやサトノレーヴとも差のない走りをしている馬。7歳とはいえ今が旬の感じもある。人気では軽視したい内田騎手だが、ノーマークだと少しこわい。中山との相性も良いし、内枠なら無視はしないかも。
ラッキースワイネス(→)B
この馬が日本に来てくれることがありがたいが、予想としてはややこしくなる。かつての香港王者も今やカーインライジングの2番手集団の一角どまり。ただ、ひと息入った前走でその史上最強と誉れ高い馬の2着して調子を上げている点は不気味。この手の外国馬は人気で軽視、軽んじられるようなら要警戒といったスタンス。7歳でも騙馬だし、中2週でも香港馬には常識は通じない(かつてインディジェナスが1000m戦を使って中2週で挑んだジャパンCでスペシャルウィークの2着に激走)。常識的に考えれば、日本の馬場は本馬には軽すぎるといったところだが。
ルガル(→)A
昨年の覇者。その昨年は見た目もラップからも強いの一語。その一戦だけがずば抜けていたその他のレースは案外だが、負けているのは去年と今年の高松宮記念と海外遠征の2戦だけ。海外では能力を発揮できない馬もいることだし、国内に限れば崩れているのは高松宮記念だけ。去年も宮記念惨敗から一変したわけで、むしろ適性の異なる高松宮記念を無駄に好走していないことが本馬には後押しになる。川田騎手がママコチャを蹴り、カンチェンジュンガも蹴ってまで騎乗する気概、これは心強い。最大の懸念はスタート。これは川田騎手でも如何ともしがたい側面があり…
水曜日は追い切りチェック。それから枠順も肝となるレースなので早く枠順が知りたい。木曜日に出してくれたらいいのにね。
まぁ焦らずともすぐに金曜日になるか。何はともあれ週を通してG1を味わいましょう!
特別戦からの注目馬(枠や人気次第で本命にしない可能性もあります)
☆先週こちらで挙げた馬
ルトンワージ(3番人気10着)
気性に難ありの馬だけに未勝利を勝った時のように内枠が欲しかった…にしても負け過ぎですが。ちょっとリズムが悪いので休ませた方が良さそうですが、続戦してきて狙えるとしたら中山芝1600~1800mに使ってきて内枠に入った時かと

1970年代生まれ。生粋のギャンブラー(中央競馬のみ)でありながら、自然散策や温泉、寺社仏閣巡りなど一見すると相反するような殊勝な趣味を持ち、毎週のように出かけているので馬券は旅先で買うことが多くなっている。便利な現代に感謝。ほか、三国志や中韓歴史ドラマをこよなく愛し、中国4000年の歴史を持つ気功や太極拳などもかじっている。実生活では愛猫との2人暮らし。セミリタイアを夢に、競馬だけでなく、株式投資やFX、せどりなどいろんな金稼ぎには大いに興味あり。このブログもアフィリエイトやGoogleアドセンスを始めるきっかけとして立ち上げた。