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2023 有馬記念有力馬について

先週メーンの朝日杯FSは◎ジャンタルマンタル1着、無エコロヴァイツ2着、△タガノエルピーダ3着。エコロヴァイツは未知数な割にそこそこ人気だったので印を回さなかったけれど、決め打ちした時の豊さんは今もって恐ろしいことを痛感。それにしてもあそこから飛んでくるとは馬体の緩いブラックタイド産駒とは思えないほどだった。

ディセンバーSは◎フライライクバード5着。想定よりもスローに流れて持ち味が活きなかったか。バジオウの何としても逃げたい宣言とは何だったのか…。スクリーンヒーロー産駒なので、スパっと切れる脚がなく、直線で少し狭くなったことも影響したかもしれない。ロングランとショウナンマグマはそれなりに評価していたけれど、2着コスタボニータは軽視。牡馬相手に少々人気し過ぎでは…と思ってのことですが、流れが向いたにせよ重賞で上位の力は伊達ではなかったです。

コールドムーンSは◎フルム1着。一番地味なレースで本命が勝ってくれた。3着シャンブルを押さえられなかったのは無念ながら、フルムに関しては前走で先行して、今回は本来の差す形で持ち味を発揮させる完璧な騎乗に満足。

 

さて、先週のメーンを振り返ったところで、今週は血沸き肉躍る有馬記念。何気に土曜日の阪神Cもかなりの混戦でやりがいはあるけど、ひとまず今日は有馬記念から。

有馬記念は馬券的にはほとんど良いイメージがないけれど、予想する上では最も燃えるというか、やっぱり最後(ではないけど)は当てたいよね、という思いは強いし、その過程である予想も楽しんでこそ有馬記念という感じ。

有馬記念は時に(個人的には)どうやっても買えない馬(クイーンズリング、サラキア)が絡むことがあるけど、この両年はいずれもスローペース。スローだと流れや枠順次第で力が劣ると思われる馬でも食い込むことができるのではないかとの仮説。

今年はタイトルホルダーが引退レースということで間違いなく悔いのないレースをしてくるだろうから、きっぷのよい逃げを打ってくるのではないかと想定すると、力と力のぶつかり合いとなり、力の劣る馬(G1未勝利、あるいは未連対)が食い込む余地はないのではないかと。そうなると、人気同士の決着になるのかなと思うけど、その組み合わせをどうするかがとてつもなく難解な一戦。

 

では、今年の有力馬について。

 

ジャスティンパレス(→)

今年に入って抜群の安定感を誇っているのだが、阪神大賞典と春天は枠とルメールマジックの恩恵があり、宝塚記念、秋天は展開が向いた面はあった。弱い馬でないことは確かだが(むしろ強い)、秋天を人気薄で好走した馬の後追いの形になるし、タイトな中山がベターな馬とも思えずで。ただ、秋天の後にどこも使わず、ここまで待機した臨戦自体は非常に良く、それだけに悩ましい存在。意外と人気にならないようならこわい一頭。

 

スターズオンアース(→)

前走のジャパンCは頓挫明けということを考えれば相当に強い内容。イクイノックスには完敗でも、リバティアイランドとは枠の差を考えればむしろこちらが上との見方も。ひと叩きして良くなっていたはずのドウデュースを抜かせなかったのは本当に立派で。

ただ、能力は最上位級でもそれを毎回発揮できるかとなると話は別。この馬は大阪杯で誰がどう見ても強い内容で2着しながら、ひと叩き後、牝馬同士のヴィクトリアマイルでは着順を落とした。これは久々のマイルで先行したことが裏目に出た感じもあったし、相手もソングラインとソダシだから負けて強しとも言えるが、条件次第で着順(パフォーマンス)を落とす可能性を示しているのでは。コースとしては東京2400>中山2500だと思うし、枠次第では全幅の信頼が置けるかどうかも。

 

スルーセブンシーズ(→)

稽古の動きからも覚醒中ということが分かる現状だが、とはいえ近2走は自分で競馬を作っての好走でないことは確か。宝塚記念は出遅れやら直線の不利もあって相当に強い内容だが、個人的にはあの形だったからこそ脚が溜まったとも思っている(それにしたって強いは強いが)。凱旋門賞も4着は立派だが、かつてオルフェーヴルやキズナがやったように自ら動いて勝ちに行ったわけではなく、言い方は何だが着狙いの騎乗のようにも見えた。中山が大得意だし中山牝馬Sのような捲る競馬もできるので、コースに不安はなさそうだが、あまり人気するようだと今までのように気楽に乗れずに末が鈍る可能性はあっても。

 

ソールオリエンス(⤴)

臨戦過程だけならこの馬がトップだと思っているが、大一番を前に乗り替わり。乗りやすくセンス溢れる先週のジャンタルマンタルの乗り替わりとは訳が違う。まず今回どんな競馬をするのかが未知数だし、いわゆる川田騎手らしい騎乗をした時に本来の脚が使えるのか(使えない可能性もありそう)。巷で取り沙汰されている3歳牡馬のレベルに関しては、確かに菊花賞は条件クラス上がりが1、4、5着だから心もとない面はあるが、これは特殊な条件でもあったことだし、流れも影響した感じ。ダービー上位陣の大関、関脇クラスの馬たち(べラジオオペラ、ノッキングポイント)が古馬相手に結果を出していることから、適性条件なら成長力込みで通用してもおかしくないとみている。

 

タイトルホルダー(⤴)

近4年は前走ジャパンC組の好走がないが、かつてはJCで人気ほど走れなかった馬が巻き返すケースがよく見られた。前走は上がり33秒台の決着だったし、この馬が太刀打ちできる条件でもなかった。そのことからも条件替わりはプラスだが、叩き台とはいえスロー逃げのオールカマーであっさり差されたことからも、現状の力でこの大舞台で逃げて押し切るエネルギーは残っていないようにも思う。もともと人気のある馬の引退レース、単騎逃げが見込めるということで想定以上に人気になりそう点も厄介。

 

タスティエーラ(→)

一見すると最も死角の少ない馬のような気がするが、無難すぎる…と思ってしまうのがひねくれ者の性。確かに古馬とのレベル間の問題以外で大きな死角はないようにも思うが、この休み明け菊花賞2着からの臨戦がどう出るか。そもそもダービー以来の菊花賞2着という例がないだけに余計に悩ましい。菊花賞から間隔が空いているし、レースも終いしか脚を使っていないので問題ない(むしろひと叩きで良化)とも思うが、直観的に罠のような気もするので、もう少し考えたい。

 

ドウデュース(→)

この中で唯一秋G1を2戦してきたが、元々叩き良化型の配合だし、疲労面を懸念するより、そろそろ機が熟す感じもするから無下に消せないのが悩ましい。ただ、陣営の真の狙いがジャパンCであったことは明らかだったと思うし、友道厩舎の中山G1というのもあまりピンとこない(同じハーツ産駒のシュヴァルグランは善戦したが)。先週のエコロヴァイツばりにイチかバチかの騎乗を仕掛けてきそうなこわさもあるが、さすがに有馬でそのスタイルは厳しいか。

 

…などと記しながら、自分の中でも全く結論が出ていないことが分かった…どれも決め手がないし、一長一短があって。うむぅ…

現状では、今年の3歳牡馬は足りないと思われている逆手を取って3歳牡馬2頭のいずれかにしようかなぁとぼんやり考えてはいるけど、やはり有馬記念は枠も見たいし、最終的にはそれから。悩んで悩み抜きそうだけど、こんな悩みならそれもまた楽しってか。

 

 


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