競馬

2020マイルCS 穴馬3本の矢の大将格

ようやく水曜日が終わったね。

今日は仕事の合間に想定チェックする時間もあって平和な一日だったよ。

今週は3日で2場開催(1日24R)ってのもいいね。

2日で3場(1日36R)よりも、当然じっくり検討できるわけだから。

そんなわけで今週もいい馬を見いだせるよう頑張りまっせ。

 

最強の短距離馬は?

さて、表題のマイルCSの穴馬の件だけど、その前にちょっと余談。

というわけで唐突だが、「最強の短距離馬」といったらどの馬だろう?

世代によっても違うだろうが、いま私が思いつく限りで挙げてみると、ニホンピロウイナー、サクラバクシンオー、タイキシャトル、ロードカナロアあたりじゃなかろうか。

安田とマイルを春秋で制覇しているノースフライト、エアジハード、インディチャンプらをパッと思い浮かばないのは、彼らが生粋の短距離馬じゃないからかな、いずれも1200mには出走したこともないからね。

 

で、先に挙げた名スプリンターたちだけど、彼らですら同年における安田記念、マイルCS、スプリンターズSのトリプルコンボはなし得ていない。

今年その記録達成にチャレンジするのがグランアレグリアというわけだ。

ニホンピロウイナーの時代にスプリンターズSがあればその可能性も高かったろうが、残念ながら彼の時代にはまだスプリンターズSは施行されていなかった。

 

以下、偉大な短距離馬たちの主な戦歴などをつらつらと徒然なるままに。

 

ニホンピロウイナー

4歳時 マイルCS 1着

5歳時 安田記念 1着、マイルCS 1着

元祖短距離王といったらこの馬。ただ、2000mの重賞も勝っているし、秋天でもシンボリルドルフと差のない勝負を演じた。この時代、シンボリルドルフ、ニホンピロウイナーという2頭の王者がいたんだね。なんだか古き良き時代というイメージ。さすがに私もまだ競馬とは巡り合っていない頃の馬。

 

サクラバクシンオー

3歳時 スプリンターズS 6着

4歳時 スプリンターズS 1着

5歳時 安田記念 4着、マイルCS 2着、スプリンターズS 1着

名スプリンターといえばこの馬を連想する方もいまだに多い。それだけ功績がスプリント寄りだったとも言えるけど、こと1200m戦になったら負ける気がしなかった。先行しながら誰よりも速い上がりを使って押し切る横綱競馬。引退レースのスプリンターズSの5馬身差楽勝にはしびれたよ。小島太氏がこの時代に海外レースの選択権があれば勝てたと豪語していたからね。ただ、こんな馬に強い馬でもマイルでは善戦止まりだったから、やっぱりスプリントとマイルの二階級制覇は本当に偉業と分かる。

 

以下の2頭はまとめて総括

 

タイキシャトル

3歳時 マイルCS 1着、スプリンターズS 1着

4歳時 安田記念 1着、ジャックルマロワ賞 1着、マイルCS 1着、スプリンターズS 3着

 

ロードカナロア

4歳時 高松宮記念 3着、スプリンターズS 1着、香港スプリント 1着

5歳時 高松宮記念 1着、安田記念 1着、スプリンターズS 1着、香港スプリント 1着

 

こうして列挙してみると、ロードカナロアは改めてすごいな。

引退年に安田記念、高松宮記念、スプリンターズS、香港スプリントを勝っているという。

マイルCSに出走さえしていれば、トリプルコンボどころの話ではなかったのでは。

 

3歳の身でマイルCS、スプリンターズSをぶっこぬいたタイキシャトルもやっぱり偉大。

4歳になっての、安田記念、ジャックルマロワ賞、マイルCSの怒涛の快進撃のすごさときたら。

無敵度でいったらロードカナロアをも上回っていた感覚があるね。

 

この完全無欠の不沈艦タイキシャトルが引退レースに選択したのがスプリンターズSだったわけだが、彼はここであえなく散った。

安田記念を勝ち、世界を鎮圧し、帰す刀でマイルCSを5馬身差で勝ったほどの馬が、だ。

勝利を前提にレース当日に引退式を予定していたにも関わらず連対すら確保できずに。

 

その単オッズは1.1倍。

 

ゴール前はまさに阿鼻叫喚よ…

それも無理はないだろう。私もあびきょうかんったよ(笑)

 

競馬に絶対はないを思い知らされた瞬間でもあった。

 

今年はタイキシャトルと同じ藤澤厩舎のグランアレグリアが、偉大な先輩もなし得なかったトリプルコンボに挑む。

長い歴史の中で誰もなし得ていないこの記録、記録づくめの今年にふさわしいといえばそうだが、私としては「そんなに甘くない」の主張をもとに予想を進めている。

あのタイキシャトルですら負けたのだ。

 

今の私なら、あの時の勝ち馬マイネルラヴも、2着だったシーキングザパールも臨戦過程において自信を持って買えた馬だと言える。

タイキシャトルにですら若干の疑念を抱いただろう。

 

あれから22年。

年を重ね、世俗にまみれ、競馬の酸いも甘いも知った今、今回のグランアレグリアに疑念を抱くことなど当然の流れといっていい。

 

ただ、当時のマイネルラヴやシーキングザパールのような絶好の狙い馬に乏しいのも今年のメンツだ。

当時とはマイルCSとスプリンターズSの順序が逆になってしまったので、当時ほど抜群の臨戦で臨む馬が見いだせないというのもある。

 

そんな中でも、やはり臨戦過程が最もいいのはサリオスだろう。

あとはサリオス自身がこの臨戦を好むかどうか。

ハーツクライ産駒というのは、短縮ローテよりも延長ローテを好むので、その点がどうかという点。

しかし、2歳マイルのG1を楽勝したサリオスにハーツクライ産駒の概念は通用しないとも思っている。

思えばタイキシャトルを撃破したのも3歳馬のマイネルラヴだった。

だからといって、マイネルラヴとサリオスに、年齢以外の共通項は一切ないのだが…(笑)

 

マイルCS穴馬の本命

さて、前置きはこの辺にして(ながっ)、今日は穴馬3頭目のご紹介。

それは、サウンドキアラである。

 

彼女の前走は10着。

過去10年で前走10着以下のマイルCSの成績は「0-0-0-38」

終わった…

と思うのは早計だ。

 

これが定量性のデータの微妙なところで、単にこの数字だけを鵜呑みにしてはいけない。

サウンドキアラは10着とはいえ、勝ち馬からの着差は0.5秒で3着アドマイヤマーズとはわずかに0.2秒差だ。

 

そこで新たなデータを投入すると、前走で0.3~0.5秒敗退馬の本レース戦績は3-4-3-34(複勝率22.7%)と何気に敗退した馬の中ではもっとも好績を残すゾーンなのである。要するに走りすぎず負けすぎず、前哨戦としてはちょうどいい塩梅なんだろう。

サウンドキアラの場合は不利なバイアスの最内枠で身動きが取れないようなところもあったし、それでこの着差だったわけだけど、下手に激走しなかったことはむしろ良かったとすら思う。

しかも10着という見栄えの悪い着順のおかげで妙味も十分。

 

さらに前走時1番人気だった馬のマイルCSでの戦績は、4-2-3-19(32.1%)とこれまた最も好走するゾーンになる。

前走4番人気以下だった馬でマイルCSを勝ったのが、前走10番人気だったサダムパテックだけというデータから、すでに前哨戦の段階で勝てる可能性のある馬が決まっているといっても過言ではない(2、3着に好走する馬に関しても、前走で人気していればしているほど望ましい)。

このサダムパテックは前走が天皇賞(秋)という一段上の格を持つレースでの人気。それが安田記念大敗以来の臨戦だっただけに人気しろというのが無理な話だし、その安田記念では1番人気だったのだから、もともと格上馬だったということだ。

サウンドキアラにそれほどの格上感はないが、それでも前走はG2で堂々の1番人気、巻き返しの余地はあるはず。

 

というわけで、一見すると着順データで瞬殺のサウンドキアラだが、ひとつのデータだけを鵜呑みにバッサリというのはいかがなものだろうという提言でした。

だからといって、サウンドキアラが確実に走る保証もないのだけどね(笑)

 

 


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今回は土曜日の一発目候補を挙げときます。あくまでも候補だけどね。

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