狙い馬 競馬

悩ましい根岸S

私の狙い馬のピック手段は、調教だけ、血統だけ、タイム指数だけ…といった単体のものではなく、基本的には馬柱を見て「臨戦過程」の良さそうな馬を軸として、そこに調教、血統、騎手、調教師、馬場、コース…(風水)と肉付けしていく方式。

たまに臨戦過程とは何ぞや?と問われることがあるが、ようは前走比で今回が走りやすいか否かというもの。極端な例で言えば、前走で大きな不利を受けた=今回の方が走りやすいとなる。

その方法で根岸Sの馬柱を眺め、パッと浮かび上がってきたのが、前走チャンピオンズCを走っていたアルクトスタイムフライヤー

最初は、だいたいこの2頭のどちらか軸でいいっしょなどと余裕をこいていた。

 

ただ…

 

その後、週刊Gallopをランチ中、帰宅時の電車の中、ディナー中、ディナーが終わってから今までずっ~と研究するにつれて、若干雲行きが怪しくなってきた。

 

臨戦過程なら抜けているこの2頭だけど、そこに他の要素を肉付けしていくと…

 

まず血統面から見ると、このレースの過去5年の勝ち馬を新しい順から遡っていくと、下記の通り(父×母父)。

 

モズアスコット(フランケル×ヘネシー)

コパノキッキング(スプリングアットラスト×ゴールドヘイロー)

ノンコノユメ(トワイニング×アグネスタキオン)

カフジテイク(プリサイスエンド×スキャン)

モーニン(ヘニーヒューズ×ディストーテッドヒューマー)

 

血統にそこまで詳しくない方でも、なんとなく「いかにもダートの短距離に強そう」とイメージできそうな字面がズラリではないか。

 

それに対して、

タイムフライヤー(ハーツクライ×ブライアンズタイム)

いかにもスタミナ!な芝長距離のイメージ

 

アルクトス(アドマイヤオーラ×シンボリクリスエス)

母系のシンボリクリスエスの分、タイムフライヤーよりはマシかとも思うけど、アドマイヤオーラといえばブエナビスタの下で血統的には芝。

この馬自身がこれだけダートを走っているのだから不問と思いつつ、過去5年の勝ち馬の毛色とは何か違うなぁ…とも思ったり。

 

タイムフライヤーが2走前に武蔵野Sで5着に負けた時、直線で一瞬前が壁になるようなロスがあり、ルメールもそれを敗因に挙げていたけど、あそこを瞬時に抜け出す脚がなかったことも確かで、本質的に脚は遅く、血統のイメージ通り、ダートでもパワーやスタミナを要求される条件に適性があるといえよう。

そうなると、時に34秒台の上がりも要求されるこのレースで、終いスパッと切れるかどうか…

いくらルメールだとしても、安直にそのイメージを抱くこともできない。

 

アルクトスに関しては、状態面にもいささか不安。

先週の一週前追い切りで、田辺騎手を背にウッドから5F追いを消化したものの、その時計は66.3-51.9-38.9-14.0(一杯)。

大きく追走したとはいえ、終いは併せた1勝馬にすら遅れを取った。このひと追いで息も出てくるだろうといったところだけど、やっぱり陣営の目線の先にはフェブラリーSもありそうだなと。

 

臨戦過程だけなら(↗)だったこの2頭も、こうして他の要素で噛み合わず、しかも人気だからやっかいで、非常に頭を悩ませている。

 

このレースは人気の一角レッドルゼルの臨戦過程が悪いので、ぜひとも参戦したいと思っていたのだが、上記2頭もアテにはできず、さらにネット競馬で5番人気以内に入っているステルヴィオも初ダで人気なら疑った方がいいパターン、サクセスエナジーも全くアテにはできないタイプ…といった感じで人気馬すべてに猜疑の目を向けているという状況。

過去10年、1~3番人気の壊滅は2度あるが(重賞にしては多い)、その時でも必ず4番人気が絡んでいるので、1~4番人気の全てが消える、まして5番人気まで全て消えるなどあり得ない事態だとは思うけど、例え全てが飛んだとしても個人的には驚かない人気馬の布陣。

 

とはいえ、何だかんだどれかは絡むんだよね。人気の指標というのはバカにできない。

そうなると、私の中では、レッドルゼル、ステルヴィオ、サクセスエナジーは軸にするどころかヒモの末端でもいいと思っている馬たちなので、必然残るのは、臨戦過程のいいタイムフライヤーかアルクトスという結論に回帰する。

普通に考えたら、東京の鬼にして1400mも鬼のアルクトスなんだろうな。

 

ただ、消極的な気持ちで人気馬を軸にするなら、あえて6番人気以下を本命にして、機械的に1~3(4)番人気と組ませるという手もあるにはある。

その候補としては、スマートセラヴィーテイエムサウスダンデザートストームワンダーリーデルあたりだけど、この4頭はいずれも乗り替わり。

 

丸山騎手から2走前に勝った戸崎騎手に戻るスマートセラヴィーのみ良い乗り替わりだが他は…

テイエムサウスダンを前走勝利に導いた浜中騎手は小倉へ(石橋騎手へ乗り替わり)。いくら浜中騎手にとっては小倉が地元とはいえ、この馬にも乗ろうと思えば乗れたと思うけどなぜ…脈がないのかな?とか邪推も。

デザートストームはOP特別の前走を含め全5勝を藤岡康太騎手で挙げている。その藤岡騎手といえば、なぜかシルクロードSのルッジェーロに騎乗。これも意味の分からん采配。先約なのか除外対象(1番目)だからか。にしても勝機があれば、チャンスのあるこの馬には是が非でも乗ってきそうだが。これも脈なし?

代わりに本馬には三浦騎手が騎乗。鹿戸厩舎のルッジェーロに藤岡騎手、デザートストームに初騎乗の三浦騎手。今からでも交換したら?というぐらいだが、何にせよこの馬を熟知している鞍上の離脱は痛い。

さらに当初は本命もと思ったワンダーリーデルは…カッチー。。。

同年代として応援したい気持ちはあるけど、いま重賞でカッチーを本命にするのは、ウッチーを本命にするよりリスキー。ノリさんがいればなぁ。

この3場開催はどの陣営も騎手の確保に大変なのは分かるけども、ここでカッチー降臨かぁ…というのが正直なところ。ただでさえ仕掛けのタイミングも難しい馬だけに初騎乗というのも余計に痛い。

 

…と、各馬の減点要素ばかり目について、結局全くまとまらないのだけど、最終的な本命候補はなんだかんだで、タイムフライヤー、アルクトス、スマートセラヴィー、テイエムサウスダン、ワンダーリーデルの中から選ぶ予定。

 

何となく自分の中で「この馬に託そう」という馬はいるんだけど、まだ月曜日だし、もうしばらく予想を楽しもうと思うよ。

 

 


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