本日はフィリーズレビューの雑感を。
個人的に今週最も楽しみにしている重賞だ。まず、阪神1400mというこの舞台、重賞ともなればハイラップになりやすく、一介のスピード馬では通用はしない、力さえあれば追い込み馬でも平気で届いてしまうタフな舞台だ。
想い出深い馬
と、その前にフィリーズレビューといえば、昔は(報知杯)4歳牝馬特別と言われていてさ、未だに印象に残っているのが、今から27年前の勝ち馬ヤマヒサローレルだ。
ヤマヒサローレルって名前、どう思う?
個人的には、「サクラローレル」だと高貴な感じがするのだが、「ヤマヒサローレル」だと途端に野暮ったいというかダサいというか、馬主の方もファンの方も本当にごめんなさいという感じだけども、それが率直な感想。
しかも、この世代は、ベガだのユキノビジンだの素敵な名前の馬が多くてさ。
ベガなんて、私の中では最強に近いベストネーミング。それが桜花賞とオークスの2冠だからね。名は体を表すとはよく言ったもんだ。
ユキノビジンも田舎くさいといえばそうなんだけど、イメージ的には、岩手から上京してきたほっぺの赤い少女だけども、実は芯は強くて磨けば相当な美少女になりそうなそんな感じ。
他にもホクトベガもいたし、秋以後にはノースフライトやスターバレリーナといった名前負けしない名牝が続々と現れてきたからね。楽しい時代だったよ。
で、ヤマヒサローレル。
これはユキノビジンとは違って、女だてらに田舎の畑でトラクターとか運転しちゃっているようなイメージ。
いや、ほんと、申し訳ないのだけど、そういう風に脳内変換されちゃっているんだよ。
ただ、私は決してヤマヒサローレルをけなしているわけではなく、実はこのフィリーズレビュー(4歳牝馬特別)の頃、この世代でヤマヒサローレルのことを最も応援していたのだ。好きだからこその憎まれ口というやつだ。
そこに至るまでのキャリアも多く、ベガのようにエリート街道を歩んできたわけではないけれど、着実に力をつけて、アネモネSを快勝し、返す刀ですでに桜花賞の権利があるというのに、このフィリーズレビュー(4歳牝馬特別)に挑んできた。
この時の直線を向いてからのこの馬の強さときたらもう圧巻でね。
頭の高い不格好な走法ながら(またけなすw)、他馬を子供扱いした力強い走りに、トラクターのイメージが重戦車に変わったものだよ。
そして、「この強さならベガにだって勝てる!」なんて惚れ込んでいたのも良き想い出。
今ならいの一番に本番ではお客さんと切り捨てる馬だけどね。
だいたいアネモネとフィリーズレビューどっちも使うとか、名より実を取りにきたと言っているようなもんだしさ(今は同週開催だったけど、昔は時期がずれていたんだね)。
というわけで、おやじの想い出語りが長くなったけど、要するにフィリーズレビューというレースは桜花賞にはほぼ繋がらないということだ(強引な要約)。
このレースに出ること=桜花賞は捨てたといっても過言ではない。それかメンツの揃うチューリップ賞は避けて、ここのG2賞金を取りに来たか。
そんなタイプの特徴もイメージしつつ、今年の私の本命候補を挙げていこう。
1勝馬が多く、何頭か狙っている抽選対象の馬もいることにはいるが、本命は確実に出走できる馬の二択。
アヌラーダプラかヤマカツマーメイドだ。
アヌラーダプラ
直感的にはアヌラーダプラだったのだが、この馬の戦歴をつぶさにチェックすると、鮮やかに映った新馬戦は、のちに勝ち上がった馬が1頭しかおらず、しかもそれがD1200mに路線変更してのもの。当時2着だったダイワミラクルが7戦もしながら、その時の2着が最高着順というのはかなり気になる要素だ。
さらに初戦以上に鮮やかに映った2戦目も、10頭立ての3頭が未勝利馬で、それ以外の全馬が2勝目を挙げることができていない。こちらも相当レベルが低かったようだ。
今となっては圧倒的人気を被ったフェアリーSで敗れたのもある意味必然とも思える戦歴だったのだ。
まぁ、これはその後の状況を確認して初めて分かることなので、当時は無傷でルメール鞍上ともあれば人気になってしまうのも無理からぬところではあったが。
それでいながらその馬を本命候補に考えているのは、前走は確かに過剰人気ではあったが、キャリア不足も影響したと思うし、何よりデビュー戦の1600mから2戦目の1400mに変わって大きくパフォーマンスを挙げた(ように私の目には映った)からだ。
確かに今となっては低レベルな相手だったのだが、それでも2、3着馬が、逃げと2番手から押し切らんとする流れを、33.3秒という圧倒的上がりで切って捨てた脚力はかなりの魅力。
少頭数の軽い府中1400mの適性が今回のタフな阪神1400mにリンクするとも思えないが、本馬が一介のスピード馬とは思えぬ理由が血統にある。
本馬の母はオークス馬シンハライトの姉、その母シンハリーズの父がシングスピール、その母は名牝グロリアスソングで、本馬の母父ラーイもグロリアスソングの子だから、母系に名牝クロスもあったりして、非常にスケールの大きな底力に富む血脈が並んでいる。
血統が全てとは思わないが、都合の良いところは参考にするのが私の主義。であるから、実は極軽の東京1400mよりもタフな阪神1400mの方が向いているとすら思えるのだ。
[本命に期待する理由]
・1600→1400でパフォーマンス大幅アップが期待できる
・実はこれまでの舞台で最も合うのが今回の舞台なのではという期待
ヤマカツマーメイド
もう一頭の本命候補ヤマカツマーメイドは、ヤマカツエースやヤマカツグレースの下。デビューからの臨戦が似た印象の姉ヤマカツグレースが阪神1400mを最も得意としているのは強調材料だろう。
今回の舞台もタフだが、さらにタフだった阪神JFからの臨戦というのも加点要素。チューリップ賞を見ても阪神JFのレベルの高さは証明されたわけで、そこで入着を果たした本馬は、(それが例えロスなく入着狙いで乗られたものだったにせよ)アヌラーダプタにはない対戦比較での強みはある。
さらにその前のファンタジーSも、先行したレシステンシアが強すぎたために逃げた馬と3番手付近にいた馬が軒並み最下位争いをしていたように、例年以上にタフな状況だった。本馬はレシステンシア以外の先行馬では最先着しているので、そこでも一定の評価を与えることができる。
この馬は、現代によみがえったヤマヒサローレルではないが、名前にヤマがくるのも何かの暗示かもしれないし(冗談w)、はなから勝負にならない桜花賞ではなく、ここを狙いにきた感がありありだ。
[本命に期待する理由]
・1600→1400(しかも阪神1400)に変わってパフォーマンス大幅アップ
・これまで強いメンバーに揉まれてきた
とまぁ、好き勝手に思い付くまま綴ってきたが、こんなところだ。あとは人気と枠順でどちらを本命にするかだけだ。
ちなみにいずれも臨戦過程は(↗)
そしてこれら以外に1勝馬で気にっているのは、ヒメカリス、ソーユーフォリア、エーポスといったところだが、エーポスはおとなしくアネモネSに行った方が身のためだと思う。
そして、ヒメカリスはここを除外されてマイル以上のレースを使った方が将来のためだと思う。
よって、都合よく、ソーユーフォリアだけ抽選突破しないかなと思う今日この頃である。
↑フォッサマグナの対抗馬と目する馬
1970年代生まれ。生粋のギャンブラー(中央競馬のみ)でありながら、自然散策や温泉、寺社仏閣巡りなど一見すると相反するような殊勝な趣味を持ち、毎週のように出かけているので馬券は旅先で買うことが多くなっている。便利な現代に感謝。ほか、三国志や中韓歴史ドラマをこよなく愛し、中国4000年の歴史を持つ気功や太極拳などもかじっている。実生活では愛猫との2人暮らし。セミリタイアを夢に、競馬だけでなく、株式投資やFX、せどりなどいろんな金稼ぎには大いに興味あり。このブログもアフィリエイトやGoogleアドセンスを始めるきっかけとして立ち上げた。