観光

君津市観光 見聞録

三石山観音寺をあとにして向かった先は滝。

ずばり!マイナスイオンでしょう。

このあたり、失礼ながらそこまで観光地として栄えた場所ではないようで、さほど選択の余地はなくあっさりと「濃溝(のうみぞ)の滝」というところに行くことが決定した。

三石山観音寺から車で20分ぐらいだろうか、さほど時間も要せず目的地に着いたが、目的地付近の道すがらのノボリ旗に、「幸運の鐘」などとも記されていて、「おぉ、滝だけでなく、縁起の良さそうな鐘まであるのか、そりゃ楽しみだ」と少し期待が高まった。さらに、駐車場に車を止めて降りると、滝の近辺には、「亀岩の洞窟」などという洞窟もあるとの案内もあった。

「滝に鐘に、さらには洞窟⁉」

こりゃ子供心をくすぐるなぁと、おっさんになっても子供心だけは失っていない私はさらに期待に胸を膨らませた。

 

滝に向かうには、この遊歩道を渡っていくようだ。これもいい雰囲気。こういうの大好きだ。尾瀬に行かなくてもちょっとした尾瀬気分。

脇を流れる小川では蛍を繋養しているようで、きっとこの辺は水も美味しいのだろう。

 

このムードある遊歩道をテクテク歩いていくと、ザーッという滝らしき音が聞こえてきて、果たして滝が眼前に現れた。ただ、滝とはいっても、華厳の滝とかそんなのをイメージしてはいけない。

 

割とこじんまり。そして見た目にも遠い。

 

望遠にて。うん、まぁ悪くはないよね、という思いが私の胸を去来した。

 

まぁ滝はこの程度としても、まだ鐘と洞窟がある。

 

…はい、幸運の鐘ですと。ふーん。

まぁ、とりあえず鳴らしておきましょうか。カーン!

 

さあて、メーンの洞窟。洞窟とか大好きなんだよね。

思いがけずこの君津の地でアドベンチャーな洞窟探索ができるなんてね。

 

…と思いきや、先ほどの滝が洞窟の中にあるということで亀岩の洞窟というのだそうだ。

洞窟といっても別に探索ができるわけでもなく、要は滝のことかーい。

 

ただ、この亀岩の洞窟にはいろいろと言われがあるらしい。

洞窟全体で1枚、亀岩をアップにして1枚写真を撮ると、亀岩の力を授かれるという。

亀岩の力といってもどんなものかは分からないが、この亀岩の前には大菩薩様が鎮座しているらしいぞ。

 

こういう時はいぶかしむのではなく、とりあえず信じよう。そして、この亀がもたらすという長寿延命、健康成就、家内安全、交通安全のパワーを皆でいただこうではないか。

 

見本にならって私も同じように望遠を利かせて亀岩といわれる付近を撮ってみた。

きっと、この写真を見た方すべてにこのパワーが伝わるはずだよ(適当w)

 

気になったのは掲示板のようなところに貼られていた下の写真だ。水の中に女性が立っている。だから何だ?という感じも無きにしも非ずだが、下に女性が反映されているし、不思議写真として掲載しているのだろうか。

この写真を見て思い出しるは、私が昨年の夏に赴いた新潟でのこちらの写真。

なんとなく構図が似ていなくもない。

本来なら観光客がうようよいるのだが、この瞬間だけ奇跡的にカップル2人だけとなり勝手に激写した。おかげでいい写真が撮れた。新潟は良かったな~(脱線)

 

滝、鐘、洞窟…全てが誇張演出のような気がしないでもなかったが、それでも季節によっては、亀岩の辺りが光に反射してハートに映るようだし、そもそも全体の雰囲気は自然に囲まれてとても良かった。君津市の観光客の誘致に必死なのだろう。その努力は存分に伝わった。

 

出川哲郎さんや蛭子さんも訪れているようだし、個人的には結構楽しい場所だよ(フォロー)。

 

といいつつも、この日のメーンは最後の温泉だ。自称温泉マイスターの(資格なし)私が、鼻を利かせて選んだのは、黒湯が味わえるという亀山温泉ホテルの日帰り温泉。

 

建物はかなり年期が入っている。空もかなりどんよりしている(関係ない)

 

そして、ニフティ温泉情報の口コミによれば、ここのお湯は千葉県でも有数とのこと。さらにスタッフには温泉ソムリエがいるらしい。これは期待できる!

 

…果たして、温泉は…

とても素晴らしかった。

アルカリ濃度の高い黒湯は美肌の湯といわれ、肌にぬるぬるした感触でまとわりつく。

さらに黒湯では珍しい硫黄臭。

この、“たまごの腐ったような”と形容される温泉のにおいが私は大好きで、よりにおいの強い源泉を鼻の前にすくいあげては、ずっとクンクンしていた(笑)。

そういう怪しげな行動をとっても問題ないほどにお客の数は少なかった。一時は貸し切り状態になったほどだ。

これほど歴史があり、素晴らしい温泉を保有するホテルとはいえ、あえて君津市に宿泊する客がいかほどいるのだろうか。営業は大丈夫なんだろうか。

そんな心配を勝手にしてしまったが、ホテルからしたら余計なお世話であろう。

 

ただ、来年も三石山観音寺にはお参りにくると思うので、それまでこの素晴らしい黒湯を守っていてほしいと、どんより空のホテルをあとにした。

 

 

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