寺社仏閣巡り

香取神宮 見聞録

千葉県に香取神宮があることは知っていた。

知っていたけど、セットで語られることの多い鹿島神宮の方は既に行ったことがあるし、何気に遠いし、あえて行くまでもないかなと思っていた。

ただ、あとで調べてみたら、鹿島神宮(茨城県)、息栖神社(茨城県)、香取神宮(千葉県)の三つの神社を巡ることを、「東国三社参り」といって、日本で最も格式の高い伊勢神宮をお参りしたのに匹敵するご利益をいただけるそうだ。

2年続けて伊勢神宮も訪れているけど、おいそれといけない遠方の地、それが茨城と千葉の日帰りで代行できるとあれば、これはもう毎年行った方がいいかも、と途端に手のひら返ししている次第である。

 

鹿島、息栖、香取は地理的にトライアングルになっているそうで、なんだかそういうのって、『ムー』にも取り上げられちゃいそうなネタ。

そういう神秘的なの好きだわ~。

あ、ムーってのは、UFOとかモアイ像とか心霊とか、いわゆる怪しいものを取り上げるマニア向けの本のこと。今でも出ているかは謎。

トライアングルといえば、バミューダトライアングルってのもあるじゃない。その三角地帯で船や飛行機が神隠しに遭ったように消えてしまうという伝説。ああいう謎も興味深いやね。

まぁ、バミューダトライアングルの方は、“魔の”という形容詞がつくくらいで良いイメージはないけど、東国三社トライアングルは、神様の気が燦燦と降り注ぐ良いイメージしかないね。

 

ってなわけで香取神宮へレッツラゴー!

今回の千葉小旅行において、佐原市の小江戸がメインとすれば、本来はそのついでだった香取神宮なんだけど、行ってみたら実に良かった。

 

 

行った時は、まだ三社巡りの逸話なんかも知らなかったけど、そんなこと知らなくても単純にいいと思ったね。

神社を訪れて、何となく気分がいいってのは非常に大事。自分と相性がいいってことだから。

 

まず良かったのが、参道の出店で、10年ものの梅干しが500円で売っていたこと(そこかいw)

10年ものの梅はなかなかお目にかかれない。スーパーに売っている梅はもはや梅とはいえぬ偽梅だからね。10年はほんまもんだ。

あぁ、もう1パック買っておけば良かった。

 

 

それはともかく、神社の雰囲気自体もとても良かった。

この「神」の字の伸ばすあたりは実に個性的。

 

本殿に向かうまで、なだらかな流線形の砂利を上がっていくんだけど、その道すがらにいくつもの灯篭が立っていて、これがなんかいい。

何がいいか分からんけど、なんかいい(笑)

 

上がっていくと神池なんてのもあった。

ここに斧でも落としたら、お主の落としたのは、普通の斧か金の斧か聞かれるのだろうか…って出ちゃったよ妄想癖が。

 

天気も最高の参拝日よりだったね。もしかしてそのせいで気分が良かったのかもしれないけど、まぁ全体ひっくるめて良かったんだろう。

 

門の後ろに雲が後光をさしたようになびいているのもいい。

 

この写真も我ながら好きだわ。

リアルで見ると、おおーっ!ってなるよ。

 

さらにこの本殿。

 

こちらはブラック仕様。

 

これがまた荘厳で見惚れてしまう素晴らしさなんさ。

 

立派な杉もたくさんあった。樹齢1000年なんてのも。

 

花粉症なんで杉は天敵だけど、ここの杉の気までいただけるなら目いっぱい吸いたいかも(笑)

何せ1000年前からあったなんてすごすぎる。また植物の生命力の強さをひしひしと感じたよ。

 

 

宝物館(入館料300円)

ここは別に入らなくてもいっかな(笑)

これだけ魅入られた神社なんで、せっかくだからと入館したけどね。

 

 

少し離れたところに奥の院もあった。

 

勉強不足でよく分かっていないけど、奥の院ってどんな意味があるんだろ。

ここも静寂の中に清々しさも感じて、さすがは香取神宮、奥もいいやねなどと適当なことを考えながら参ったよ。

 

ほかにも地震から守ってくれる「要石」というのも見どころのようだったけど、奥の院あたりから突如の尿意に見舞われて膀胱がやばい状態に。

かくなる上は要石より便所だよってことで、自らの膀胱を恨みつつ情けないエンディングになってしまったことだけちと無念であった。

 

それでも全体的にとてもいい場所だった。

これまで関東圏内では、群馬の榛名神社と埼玉の三峯神社が個人的には二大巨頭という感じだったけど、そこに割って入ったね。

今度はぜひとも、鹿島神宮、息栖神社、香取神宮の三社巡りをしてみたいもんだな。

 

 

最後はお決まりの温泉へ。

なんだろうこの場末感。でも嫌いじゃない。

カーニバルヒルズという名前も何とも言いようのないネーミング。本当に何とも言いようがない…

しかし、お湯は良かった。黒湯。

張り紙によるとその成分の濃さは都内のすべての黒湯を上回るらしい。

やるな、カーニバル。さすが、サンバを連想させるネーミング。

 

というわけで今回の千葉紀行、実に良かったのだが、神社内でも競馬の映像を見ては喜怒哀楽を繰り返すこの悪癖だけはそろそろ辞めなければいけないなぁと思う今日この頃なのであった。

 


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