先日、ダービーで親父から託された5000円を8800円まで増やした報告のため実家を訪問した。
すると、「たまには当たるんだな」などという憎まれ口を叩きつつも、内心嬉しそうにしていた親父。
もともと競馬には一切興味がないし、不確定要素の多いギャンブラーの類は一切やらない堅実派(母も兄も同様なので、私だけギャンブル好きの突然変異w)。
だから5000円を絶対に増やせなどという無理な願望もなく、単に私が実家を訪問した際の息子との会話のネタに依頼しているだけの話だ。5000円を渡した時点で返ってこないものと諦めているし(それもある意味悲しいがw)、だからこそ「そのまま次のレースに使っていい」とのお許しも得た。
親父にとっては8800円程度でははした金程度でしかないので、せめて数万円まで膨らませて、「さぁこれでリッチな飯でも食いに行こうや」と提案してやろうじゃないかと迎えた安田記念。
断然人気のグランアレグリアの臨戦過程はよくて(→↘)、普通に考えたら(↘)だ。
極悪不良馬場で初の2000mを走った後の前走は、極軽良馬場のうえ自身の絶対カテゴリーである1600m戦。
例えるならば、ウサインボルトが苦手な400m走で苦杯を舐めた後、100m走に出走して圧勝する、そんなイメージだ。
そして今回は、そんな楽々な臨戦だった前走から舞台設定は変わらず。変わらないということは臨戦面での上昇はないわけで、単純に牝馬同士から牡馬混合となった分の負担を強いられる。普通に考えれば楽から苦の臨戦だ。
まぁ苦といっても、グランにとっては勝負付けの済んだ面々、多少臨戦が悪くなっても「関係ないわよ」って話なのかもしれないが。
そんなグランを負かせる馬がいるとしたら、グランには及ばないものの匹敵するぐらいの地力を持った上で、臨戦過程も上昇にある馬。
グランに追従する地力の持ち主といえば、インディチャンプとサリオスだろう。
ただし、インディチャンプの臨戦過程は、こちらも(→)が精一杯。下手したら(→↘)だろう。
というのも、過去2年馬券になった安田記念の臨戦時に1200mからのそれはなく、この距離延長ローテがどう作用するか分からないからだ。状態はいいと聞くが、それにしても6歳でピークの峠を超しているのは明らかな現状、その状況でグランに勝てるのか…と考えると疑問が残る。
サリオスは当初、本命も考えていた。近2走はいずれも不利な状況下。マイルCSの内容はインディチャンプに劣らず、当時3歳だった牡馬が4歳を迎える今頃にはグランにすら追いつき追い越せがあるかもと思わせたものだ。
ところがどっこい、この中間の調整過程が何やらきなくさい(動き自体は良くても全体内容が軽い)、馬体がスマートになったのもいいんだか悪いんだか不明瞭。しかも再び最内枠の憂き目(今の東京は外有利のバイアス)。
臨戦自体は前走時にグランアレグリアが体感した、苦から楽と同じローテなわけだから(↗)。ただ、ハーツクライ産駒のこの馬の場合、短縮ローテが生きるかどうかも怪しいし、前述の通り状態面を含めた他の要素が不確定すぎて、3番人気でグランを退けてまで本命を打つというのは気が引ける。
もはやこの2頭を除けば他にグランに地力で迫る馬はいない。となれば、素直にグランを軸に組み立てていくのがやっぱり無難なのかもしれない。自分のためというよりは、親父のためでもあるので、置きに行くことも大切かと。
ということで、ひとまず本命はグランアレグリア。
もちろんインディチャンプもサリオスも軽視はしないが、個人的にはグランと本命を迷ったほどの馬がいるのでご紹介。
それはケイデンスコールだ。
この馬は中山記念の時は評価したが、前走のマイラーズCでは二番(金杯から数えれば三番)が利かないと思っていた。
ところが直前になって鞍上が変わるというひと悶着がありながらおかまいなしに勝ち切ってしまった。これには少々驚かされたし、いま本当に充実しているんだなぁ感じた。
本来マイラーズCの勝ち馬というのは、例年安田記念ではコケるというのが通例パターンで、本馬の場合もさすがに安田記念では人気でも通用しない、いいお客さんだなと思っていたら…そもそも5番人気にとどまっている。これだけ充実しているというのに。この人気なら買える。臨戦自体は(→)だがここは勢いに賭けてみた。
岩田騎手も前走時に古川騎手に勝たれた時は次はないと覚悟したはず。それでも再び手綱が戻ってきたのは、この馬の復活が岩田騎手のアシストに依るところが大きかったからだとは思うが、それにしたって普通の感覚なら「悪いな古川、お前の分も頑張ったるからな。安田先生ありがとうございます。絶対に結果を出してみせます!」との心意気を持つはずで。
まぁ、岩田騎手の場合は、「この馬の復活は俺のおかげ。戻ってきて当然」なんて思っていそうだけど(^^;
それはともかく、ここは岩田騎手の意気にも期待して対抗に。
あとは印でご紹介。
◎⑤グランアレグリア
○⑫ケイデンスコール
▲⑥ダノンプレミアム
昨秋の天皇賞ではアーモンドアイ、クロノジェネシス、フィーエルマンに次ぐ4着も展開自体もその3頭に向いていて(スローに落とし過ぎて純然たる切れ勝負になってしまったので)。もともとマイルG1連対実績もありマイラーズCではインディチャンプを子供扱いした過去もある。マイルは合わないはずがない。
△⑧インディチャンプ
△⑪ダノンキングリー
なんでこっちに川田なんだ。迷わせるよね。迷った時には一応押さえる。川田サイドからキングリーに乗りたいとアプローチをかけたとはとても思えない。川田はダノンの主戦なわけで、脈がある方、復活させたい方、馬主が望む方に騎乗するはずだから何かあるのかも。追い切りは軽いが、それがいい方に出る可能性もあり、外有利のバイアスでいつぞやの毎日王冠の豪脚再びといったところだ。
△①サリオス
以下、押さえのヒモ
×⑦ラウダシオン
前哨戦を勝ちながら不当な人気なら押さえておきたい。
×⑭カテドラル
×⑬シュネルマイスター
買い方は当初、思い切ってケイデンスコールの複勝8800円も考えた(今も考え中)
でもやっぱりグランからの3連複にしておこうかとなびいている。
これはパドックを見てから決断しようと思う。
今週もご訪問ありがとうございました。
1970年代生まれ。生粋のギャンブラー(中央競馬のみ)でありながら、自然散策や温泉、寺社仏閣巡りなど一見すると相反するような殊勝な趣味を持ち、毎週のように出かけているので馬券は旅先で買うことが多くなっている。便利な現代に感謝。ほか、三国志や中韓歴史ドラマをこよなく愛し、中国4000年の歴史を持つ気功や太極拳などもかじっている。実生活では愛猫との2人暮らし。セミリタイアを夢に、競馬だけでなく、株式投資やFX、せどりなどいろんな金稼ぎには大いに興味あり。このブログもアフィリエイトやGoogleアドセンスを始めるきっかけとして立ち上げた。