競馬

2020 北九州記念の狙い方 

一筋縄ではいかない夏の風物詩、北九州記念。

いかにも難解そうだけど、予想のしがいは十分。

馬券の当たり外れも大事だけど、予想を楽しむことも競馬の醍醐味だから、今週を通してああでもない、こうでもないと悩みつつ楽しむよ。

 

では、さっそくこのレースで好走するキャラの特徴を挙げていこう。

 

牝馬が強い。 

 ⇒10年連続3着内(うち6年で2頭以上の牝馬が連絡み)

アイビスSD組が強い。

 ⇒6年連続3着内(都合8年で連絡み)

CBC賞を使っている馬が強い。

 ⇒近2走内にCBC賞を使った馬が昨年以外の9年で3着内

逃げ馬不振

 ⇒過去10年逃げ馬の3着内なし

差し追い込み馬でも届く

 ⇒10年中8年で3コーナー二桁位置の馬が3着内

前走で勝っている馬が強い。

 ⇒9年連続1着馬が3着内

 

"夏は牝馬"の格言を地でいく重賞。とはいえ今年は牝馬が大半。

牡馬を軸とするなら相手は牝馬という感じならいいかもしれないけど、あまり指標にはならないかも。

 

アイビスサマーダッシュ組

1着 ジョーカナチャン

4着 メイショウカズヒメ

5着 ダイメイプリンセス

10着 ラブカンプー

 

アイビスSD組が強いのは、この重賞がテンから32秒台のダッシュ力戦になるだけに、前走で1000m戦を使っている馬はその分ペースの違いに戸惑わない利点があるのだろうね。

ただし、過去10年アイビスSD組で馬券になった馬は10頭いるが、2走前も1000戦だったのはエイシンヴァーゴウの一頭だけ。

この馬は1000m戦を連勝中かつ3走前は小倉1200mを勝っていて都合3連勝の上がり馬。

小倉1200mを得意としていた点に留意。

 

今年、データ的には買いとも思えるジョーカナチャン、ダイメイプリンセスは近2走ともに1000m戦。

1000mから1200mに変わることが大幅プラスというわけでもないのがどんなものだろう。

私は軸にはしないかな。

 

ただ、ダイメイプリンセスは今回の舞台を得意としているし、ジョーカナチャンも人気次第では軽視は禁物。人気を見つつでいいだろう。

 

2走前に1200mの重賞を勝って、前走でアイビスで大敗したラブカンプーは臨戦的には非常に面白い。

のだが、G1級の激流となるこの舞台で、藤田騎手がどこまでこの馬をアシストできるのか?

2走前のように逃げられる可能性も低いだけどに、この馬もヒモまで。

 

CBC賞組

1着 ラブカンプー

2着 アンヴァル

3着 レッドアンシェル

4着 タイセイアベニール

7着 アウィルアウェイ

 

このレースを使っていた馬は基本的に3着内に来ると考えていい。

ただし、過去10年で馬券になった12頭のうち10頭に共通するのは、CBC賞では4着以下だったという点。

それはCBC賞の中京1200mと今回の小倉1200mの適性の違いによるものなのか。

唯一CBC賞1着から今回も馬券になったのは2年前のアレスバローズ。

この馬はディープインパクト産駒で順張りで買いたいキャラ、勝った勢いをそのまま信頼して良かったのかなと。

基本CBC好走組は軽視の方向で良いのではないかな。

 

ただし、今年のCBCは中京ではなく阪神だったので、その辺がどう出るかは何とも言えない。

いずれにせよ今年は先行馬有利の流れだったので、それに便乗した感のあったラブカンプーとアンヴァルはそこまで評価に値せず。

去年の当レースのアンヴァルは強い内容の3着だったけど、アルーリングボイスの牝系は基本早熟でもあるしヒモまで。

 

充実期を故障で棒に振った感のあるレッドアンシェルは、3着とはいえもうひとつ煮え切らない内容で人気を加味すると少々心もとない印象。

逆に狙いが立つのが前残りのペースで末脚不発に終わったタイセイアベニールとアウィルアウェイ。

先行激化必至の今回、その末脚が火を噴く可能性は十分だ。

 

逃げ馬は不振

逃げ候補

モズスーパーフレア

ジョーカナチャン

ラブカンプー

 

平坦といえどもテンのラップが出やすいコース形態、重賞ともなればおいそれと逃げ切れるものではない。

過去10年で逃げた馬が3着すらないという事実は重く見たい。

 

テンに32.3のペースで中山のオーシャンSを逃げ切ったモズスーパーフレアですら、昨年は逃げることすらできず4着に沈んだ。

今年はG1馬の箔をつけて出走する同馬だが、本番はスプリンターズSということを考えると、終いに甘さを露呈する可能性があるし、むしろその方が次走で狙いやすくなる。

 

ジョーカナチャンは1000mがベター、ラブカンプーは藤田騎手が減点というのは先ほども記述の通り。

 

前走勝馬の勢い侮れず!

カリオストロ

ジョーカナチャン

トゥラヴェスーラ

ブライティアレディ

 

前走勝ってここに挑んだ馬は9年連続連対、10年前は2走前に1着(前走2着)だった馬が連対。

格より勢いの夏競馬らしく好調馬を素直に信頼していい一戦。

 

ようやく3勝クラスを勝った7歳牝馬ブライティアレディは小倉得意ではあるが少々荷が重い。

ジョーカナチャンはこれまでも名が挙がっているようにデータ的には買い材料が多いが、本命候補ではない。

 

未知の魅力カリオストロは、なかなか面白そうだが、ちょっと未知すぎるし、松山騎手が手放した点がどうか。

 

この組の中で最も評価したいのはトゥラヴェスーラ。

一年以上の休養を経て1200mを使われ始めてから常識に掛かってきて、前走も決して恵まれた臨戦ではない中で横綱競馬で快勝。

4コーナー16番手にいたプリディカメントが2着に追い込む展開の中、その強襲を余裕で退けた内容は本格化を感じさせた。

武豊騎手に手替わりするが、これはプラスに捉えたい。

先行激化が想定される展開において、自然体で流れに乗れる武騎手の騎乗がにマッチしそうだし、このぐらいの人気で気楽に乗れた時の彼はまだまだこわい。

 

まとめ

以上から現時点で本命候補は3頭。

 

アウィルアウェイタイセイアヴェニールトゥラヴェスーラ

 

いずれも確たる末脚を誇り、川田、松山、武という名手が騎乗。

馬自身がハイペースにも対応力できる血統背景を持ち、慌てず騒がず末脚を信じて乗れる騎手の組み合わせ。

 

これからの絞り込みは、週末までのお楽しみとしよう。

 


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