ディープインパクト記念が、シンザン記念のように馴染むのはあと10年ぐらいかかりそうな今日この頃、やっぱり私の中では「弥生賞」の方がしっくりきます。
さて、そんな弥生賞では数多の名勝負があるけれど、私の中ではウイニングチケットの勝利した1993年のレースが印象深い。数えてみたら27年も前だけど、ウイニングチケットが悠々とゴール板を駆け抜けたシーンは今も脳裏に新しい。
葉牡丹賞、ホープフルSと同コースの2レースを圧倒的な強さで連勝して迎えた弥生賞。2コーナーまで最後方にいて、「おいおい大丈夫かよ」と思わせておきながら、3コーナーからひと捲りでの楽勝。決定的な着差を付けた相手が後の皐月賞馬ナリタタイシンという。
まだ競馬歴の浅かった私にとっては、世の中にこれほど強い馬がいるんだろうか?と思ってしまうくらい鮮烈な勝ち方だったね。
しかし、それほど強い馬が、本番の皐月賞では弥生賞で完封したはずの馬(ナリタタイシン)に負けてしまうわけだから、いかに競馬は能力だけでなく臨戦面も重要かということかと。
ウイニングチケットとナリタタイシンは同じレースからの皐月賞出走だったけど、弥生賞で全ての力を出し切った感のあったウイニングチケットに比べて、ナリタタイシンは次を見据えて脚を計った感じがあったから、臨戦的にはナリタタイシンの方が上だったというわけで。
とはいえ、この当時は単純に強い馬は強いと信じていたから、なぜウイニングチケットほどの最強馬が、皐月賞では4着に負けてしまったか理解できずに「競馬って難しい」を痛感したのも懐かしい思い出。なお、あれから27年経っても競馬が難しいことに変わりはありません(^^;
その皐月賞で負けたからこそダービーを勝てたわけで、競馬というのは単純に能力だけでは推し量れず、そのレースでいかに力を発揮できる状況にあるかというのが大切ということかなと改めて。
もはやウイニングチケットが出てきた時のようなワクワク感というものはなくしてしまったけど、その分今は情にほだされることなく冷静に分析することはできる(でも、情に流されるほどのときめく馬にまた出会いたいというのも正直なところ)。
では、今年私が注目している3頭を。
まず、川田騎手を配してきたシンエンペラー
彼のお手馬にジャンタルマンタルがいることを承知の上で名手を確保してきた以上、ここは負けられない、少なくとも凡走は許されない一戦。臨戦過程は良くはないものの、この時期の3歳戦は後のG1馬と1勝クラスでくすぶるような馬が一緒に走ることも往々にあるので、臨戦過程よりも地力が優先されることも多い。捻らず本命でいいのかなという感じがしている。
相手候補は今のところ下記の2頭。
1頭目はトロヴァトーレ
こちらも皐月賞はレガレイラで内定しているであろうルメールを手配。新馬で勝っているコンビだからある意味当然といえ、先を見据える意味では他の騎手をあてがう手もありそうだけど、抜かりないノーザンFは前哨戦といえども取れるところは取りに行くということか。それに本番の権利も確実にゲットしたい思惑もあるのだろうね。今のところ期待ほど走れていないレイデオロ産駒だけど、本馬は馬群を割った前走内容が優秀で根性がありそうなのがいい。
2頭目はファビュラススター
前走は2着馬に追い詰められての首差辛勝ながら、結果として早仕掛けになってしまい、直線はソラを使った感じもあった。後続の目標となりながら、抜かさせなかったのは立派だし、着差以上の力差を感じさせた。そういう意味で前走は決してスマートな立ち回りと言えなかったと思うので、今回はもう少し溜めてくると想定。そうなれば前走同様、あるいは前走以上の脚を使えてもいいのではないかなと。
今のところ注目しているのは上記馬だけど、3歳限定のトライアル戦はよほど買いたい馬(好臨戦の馬)がいなければ、無理して買わずに本番に向けて見るレースでいいと思っているし、ここはどんな組み合わせになったとしても大きく荒れることはなさそうだしね。
ちなみに今回は厳しいと思っているけど、エコロレイズは個人的に上が目指せる能力があると思っているので、この後1600~1800の自己条件に出てきたら買いたい馬として予約しておきます。
1970年代生まれ。生粋のギャンブラー(中央競馬のみ)でありながら、自然散策や温泉、寺社仏閣巡りなど一見すると相反するような殊勝な趣味を持ち、毎週のように出かけているので馬券は旅先で買うことが多くなっている。便利な現代に感謝。ほか、三国志や中韓歴史ドラマをこよなく愛し、中国4000年の歴史を持つ気功や太極拳などもかじっている。実生活では愛猫との2人暮らし。セミリタイアを夢に、競馬だけでなく、株式投資やFX、せどりなどいろんな金稼ぎには大いに興味あり。このブログもアフィリエイトやGoogleアドセンスを始めるきっかけとして立ち上げた。