今年はG1馬が2歳限定のレガレイラと3歳限定のスタニングローズだけという寂しい布陣。秋華賞からの参戦がないというのも時代の変化なんでしょうかねぇ。
予想のし甲斐はあるし、馬券的には面白くなるんで、それはそれで良しとしましょうか。ではさっそく。
キミノナハマリア(⤴)
2走前に牡馬混合の3勝クラスを完勝、前走も牡馬混合OPで距離不安がある中で3着。これだけやれれば牝馬限定のG3レベルであれば上位を張れる。さすがにG1ともなるとハードルは高そうだが、条件自体は前走から好転。京都の馬場が荒れてくれば更に有利。ただ、臨戦面とは無関係だが、G1に挑むというのに1週前までの稽古がほぼない(極めて軽い稽古2本だけ)のはなぜ…? グリーンウッドで仕上げてからの入厩とは思うが、個人的には在厩でしっかりやって欲しかった…。当初は穴で狙っていたが、この調整過程を見て拍子抜け。
コスタボニータ(→)
府中牝馬Sは最悪の臨戦過程だったし、流れも向かず極端な瞬発戦も合わないので酌量の余地ある敗戦。今年、重賞を勝っているし、2走前には牡馬混合重賞(小倉記念)でも2着。この時はリフレーミングというより川田騎手に負けたという感じだが、1000m57.6のハイラップを2番手から進めてクビ差2着は負けて強し。イスラボニータ産駒だけに2200mのイメージはないものの、母系はスタミナの血を内包しているし、一定のスタミナがなければ、2走前のような立ち回りもできない。内枠なら穴で。
コンクシェル(→)
府中牝馬Sはややオーバーペースで逃げての敗戦。ヴィクトリアマイルでも同様の形で失速しているだけに、今度はもっと溜めてくれるかと思っていたが、同じような敗戦で、「またかい…」と思ってしまったのが正直なところ。ただ、結果を見るとどんな形であっても上位馬の瞬発力に太刀打ちできなかった印象。とはいえ、大敗後の逃げ馬はいかなる時でも無視禁物。前進気勢の強さから2200mは長い印象だが、キズナ×ガリレオという配合だけならピッタリの感。今年1800m(非根幹距離)重賞を勝っているし、現時点(月曜日段階)では残しておく。
サリエラ(→)
最悪の臨戦過程だった春天は適性的にも負けて当然だったが、前走(オールカマー)は得意の休み明けだったし、流れも本馬にとっておあつらえ向きだっただけに、あそこまで走れなかったのは意外。キャリアが浅く、成長力のある牝系から5歳秋といっても枯れたとも思えない。ムーア騎乗で無駄に穴人気しそうな点とディープ産駒は基本順張り(勢いのある時の方が買い)が定石だけに悩ましい。ただ、去年も新潟記念で大敗した後の本レースで負けて強しの6着。前走を休み明けの一戦と割り切れば、臨戦的にはそこまで悪いとは思わない。
シランケド(→)
休み明けが【4-0-0-0】。完全別路線からの参戦は悪くないが、そこから中1週の臨戦となると今回は上昇とはいかない。主戦のデムーロも騎乗しないようだし(まだ未確定)、であれば今回は様子見の予定。
シンティレーション(⤵)
下降評価としたのは、前走時の臨戦過程が良かっただけに、それと比べると下降ということ。レース自体は、残り4Fから11.9-11.7-11.4-11.0の後傾ラップを32.8の最速上がりで2着(3~5着にヴィクトリアマイル③②⑤着馬を従えて)だから非常に強い内容。ただ、近2走は新潟、東京の完全な瞬発戦。この実績が京都2200mに相関するかとなると微妙な面も。母系にカーネギーのいる血筋だが、カナロア産駒なら条件も好転とは言えないのでは。臨戦過程(⤵)としたアルゼンチン共和国杯のセレシオンのイメージ。
シンリョクカ(→)
昨年は秋華賞にも使わず破天荒なローテに感じていたが、早期から古馬や牡馬の強豪にぶつけてきた成果が前走(新潟記念)で結実。中山牝馬Sで本命を打ったくらいで能力は買っていたが、競走除外や中止明けの馬は高い評価をしないので、その盲点を付いて勝ち切られてしまった。アリスヴェリテを盾にして流れは向いたが、それでも牡馬のセレシオン、キングズパレスらを封じた点には一定の評価。新潟記念を勝ったことで、府中牝馬Sを挟まずここ1本に挑めるローテも悪くはない。
スタニングローズ(→)
クイーンSは久々に本馬らしい走りを見せて6着(3着と0.1差)。結果的には勝ち馬と6キロ差の57キロも響いた形。先着を許したボンドガール、アルジーヌらがその後に結果を出しているし、メンバーレベルも低くはなかった。今年は大阪杯で復帰後の3戦は全て言い訳の利くもの。3歳時の本レースは負けるべくして負けたと思っているし、オークスで2着するぐらいだから距離も問題ないのでは。臨戦的には可もなく不可もなくだが、やはりクラシック勝ち馬の底力は不気味。
ハーパー(→)
府中牝馬Sは立て直されて出来も良さそうだったし、位置取りも悪くなかったのに謎の敗戦。サリエラ同様に今回に向けて判断の悩ましい一頭。とはいえ去年は3歳の身で3着、以降はまともな使われ方をしておらず(それで馬が嫌気を差してしまった可能性はあるが)、前走で走っていないので疲労がないであろう点は有利な材料。上がりに限界のある馬なので、東京からの条件替わりも好転。
ホールネス(→)
新潟牝馬Sから中2週。臨戦云々以前に、エリ女の前哨戦的位置づけなら中3週くらい空ける時期に施行したらどうだろう。本馬自身、休み明けは【3-0-1-0】。これまで間隔を空けて使われてきただけに、今回はこのタイトなレース間がカギ。それに前走は強い内容に映っても、負かした相手は3勝クラスのエリダヌスにミスフィガロ。落ち度のない西塚騎手から坂井騎手への手替わりに勝負度合いを感じるが、あまりこの手の(信義に背く?)手替わりにも好感は持てず…(ゴドルフィンは坂井騎手がお気に入りだから仕方ないか)。
モリアーナ(→)
2走前のクイーンSは仕上げが甘すぎて度外視。阪神牝馬S、ヴィクトリアマイル、府中牝馬Sはこの馬なりの脚は使っているので展開次第でどこかでハマる気もするが、近3走とも全て初角と4角の位置が一緒で(前走であれば13-13-13-13)、馬自身がこのスタイルを体で覚えてしまった感じなのは気がかり。こういう競馬ばかり続けていると走る気持ちや活性力が失われる懸念もある。府中牝馬Sで人気を裏切った馬はエリ女での巻き返しがこわいのだが、本馬の場合、そもそもなぜ府中牝馬で3番人気だったの?という感じもあって。
ライラック(→)
府中牝馬Sは仕上げが甘かったし、大外枠の時点で厳しいことが分かっていた。それ以前の3戦も不適な条件ばかりを使われているので酌量の余地あり。今回は本馬にとってベストの舞台。ただ、鞍上の石川騎手にとってはアウェーの舞台。戸崎騎手も横山武騎手も乗らないのが微妙すぎる。馬だけなら穴候補になり得る。
ルージュリナージュ(→)
地味ながら牝馬限定のG3レベルなら通用するが、それも直線の長い左回りの1600~1800m。条件替わりの上に距離も2200mのここは楽ではなさそう。
レガレイラ(⤴)
モリアーナ同様、馬自身の活性化がない点は懸念事項だが、本馬の場合はまだ若駒でルメールも馬のリズムを最優先して乗っているゆえの後方待機策という感じ。ひと叩きの上積みは大きいはずだし、外回りコースになるのもプラス。去年のような極端な内有利のバイアスにでもならなければ。
古馬を交えても実力No1と思えるレガレイラ。去年ブレイディヴェーグが開拓したローテで余力も十分。後方待機馬の1番人気に魅力は感じないが、ルメールが何度も同じような策を打ってくるとも思えず、今回は前走を糧に前進してくるだろうと。そうであれば軸筆頭候補(人気でも)。
それに続くのが去年の当レースで負けはしたものの、良い内容だったサリエラ、ライラック、3歳の身で3着で順当なら今年は底上げがあっていいハーパーあたりが気になっている。ただ、いずれも近走だけ見れば買えたものではない。株に例えれば、「今が底値、今こそ買い!」と思って勢いよく掴んだら、さらにズブズブ…なんてケースもありそうで…
まぁまだまだ序章。これからねっちりとこねくり回していきましょう。
特別戦からの狙い馬
1970年代生まれ。生粋のギャンブラー(中央競馬のみ)でありながら、自然散策や温泉、寺社仏閣巡りなど一見すると相反するような殊勝な趣味を持ち、毎週のように出かけているので馬券は旅先で買うことが多くなっている。便利な現代に感謝。ほか、三国志や中韓歴史ドラマをこよなく愛し、中国4000年の歴史を持つ気功や太極拳などもかじっている。実生活では愛猫との2人暮らし。セミリタイアを夢に、競馬だけでなく、株式投資やFX、せどりなどいろんな金稼ぎには大いに興味あり。このブログもアフィリエイトやGoogleアドセンスを始めるきっかけとして立ち上げた。