エリザベス女王杯は終わってみれば上位5番人気が掲示板独占。
…なんですが、取れそうで取れないのが競馬の難しいところ。
ただ、この決着なら容易にゲットした方は多いでしょう。
僕はジェラルディーナ◎で撃沈でしたが。
戦前から3番人気以内が馬券に絡むことはほぼ確約事項ではあったのですが、どの馬も死角があるにはあって、オッズと期待値を加味した結果ジェラルディーナを選んだのですが、3番人気以内で唯一飛んだ馬を選んでしまったのは情けない限り。
珍しくリアルタイムでパドックを見られたのですが、あのうすら寒い日に、ただ一頭汗をかきまくっている姿を見て不安でしかなかったのですが、そういう予感はよく的中します。
2着のルージュエヴァイユは5番人気でしたが、ある意味買いやすい馬だったかもしれません。
府中牝馬S組が絡むことも戦前から予測できたことで、僕は上位3頭の中からライラックを選んだのですが(対抗)、府中牝馬で最も強い競馬をしていたのは、誰の目にもルージュエヴァイユであることは明らかでした。素直にその力を認めた方は普通に買えたかと思います。
素直でない僕は、このパフォーマンスをG1の舞台で連続して発揮することは難しいのではと判断し、軽視してしまいました。横山武騎手のエージェント経由の話で、武史がこの馬の騎乗を断ったという情報を得てしまったことも、「だったらG1では脈なしってことね」と勝手に思ってしまったこともその後押しになってしまった次第です(東京に残った武史騎手は9鞍騎乗で1勝でしたが…)。
府中牝馬Sでは、ルージュエヴァイユの末脚に屈したライラックが、本番では人気で上回るという逆転現象も見られました。府中牝馬での人気はライラックが10番人気、ルージュエヴァイユ4番人気だというのに。
こういうケースでは過剰人気のライラックの方が危うく、思ったほど人気になっていないルージュエヴァイユの方がこわいということも往々にしてあるので、レースが近づくにつれて、何かルージュ不気味だな…と考えることもありましたが(馬場も牝系がばりばり欧州系のルージュ向きになっていたので)、そういう嫌な予感も当たってしまうものです。
何にせよこの組み合わせでこのオッズだと、自分には厳しい買い目だったので、やむなしと諦めるしかないのですが、参考にしてもらった方には申し訳ない限りです。
ですが、気を取り直すのは早いというか、引きずっていては30年以上も競馬を続けることはできないので、先週は先週で回顧反省しつつ、今週は今週でまた能書きを垂れさせてもらおうと思っています。
能書きも結果が出てしまったら、「恥」となるケースも多いのですが、恥を忍んでいたら予想などできなくなってしまうので、私が発したどこか一文でも一語でも参考になることがあればいいなと、つらつら綴らせてもらいます。
ということで、マイルCSの検証をしてまいりましょう。
このレース、以前は日本一堅いG1とも呼ばれていました(今も?)
今年は京都開催に戻ってより各馬が能力を発揮しやすくなり、ここ数年にも増して堅そうだな、きっとエリ女のように上位人気同士の決着になるのだろうなと思いつつ、その組み合わせをどうするかが馬券の肝でもあるので、今週こそ何とかパズルを組み合わせたいと意気込んでいます。
軸は素直にシュネルマイスターかセリフォスでいいのかなと思っています。
この2択でダメな方を引いてしまいそうな予感はありつつも、どっちも絡むケースも往々にしてありそうで、ここでは2頭の強みと弱みを確認しておければと。
シュネルマイスター
・現マイル路線で能力はソングラインと双璧の力
・国内で崩れたのは僅か3戦
しかもその3戦は下記のような明確な敗因があり、実質的には一度も崩れていない。
⇒崩れた3戦
距離不足だった去年のスプリンターズS
スプリンターズSからのローテだった去年のマイルCS
直線不利を受けた今年の中山記念
××弱み××
不器用。それゆえに前走の毎日王冠でも3着。内容的には勝ったエルトンバローズはおろか、スムーズさを欠いたソングラインをも凌駕していたが、こうした負けて強しの結果に終わるリスクは常に付きまとう。
今年のマイラーズCも、4角11番手から32.9の上がりを駆使して差し切ってはいるが、ガイアフォース、ソウルラッシュと僅差なだけでなく、4着シャイニーロック、5着マテンロウオリオン、6着ビーアストニッシドあたりともそう差はない。この時は外からのびのびと差し脚を伸ばせていたが、前走のようなロスがあれば取りこぼしはあり得る。
セリフォス
・昨年、今年の安田記念でシュネルマイスターと1勝1敗、マイルCSでは勝利。一般的に競走馬が最も充実すると言われる4歳秋に迎える本レースなら再びシュネルマイスターを返り討ちにする可能性も。
・国内で崩れたのは下記の2戦のみ。
⇒崩れた2戦
休み明けのNHKマイル(臨戦も微妙)
初の古馬G1だった昨年の安田記念(シュネルマイスターと0.1差)
・ダイワメジャー産駒らしからぬ末脚で去年のマイルCSを制したが、今年の安田記念では先行策も取れているように戦術に幅がある。
××弱み××
休み明けを苦にしない気性。乗り替わりになるが川田騎手とも2戦2勝。シュネルマイスターほどの爆発力はないが、非常にまとまりのある馬で弱点は少ない。強いて挙げれば、NHKマイル(4着)を迎えた時同様に臨戦過程が微妙な点だが、当時より明らかに力をつけているので杞憂か。去年のマイルCSを迎える時よりも臨戦はいい。
安定感から軸ならセリフォスかなと思うが、1800mからの臨戦に好感が持てるのはシュネルマイスター。ただ、去年は間隔を空けるためにスプリンターズSを使っただけに、今年はレース間が詰まる点がどうか(といっても中5週だから十分空いているが)。去年も毎日王冠からマイルCSに使っていれば馬券になっていたと思っているし、まともならねぇとは思う。
ただ、馬の能力とは無関係ながら、ルメールの勢いがそろそろ止まりそうな頃合いではないかとも。さすがに秋G1の4連勝はないのではと思っているので、さすがに頭までは取り切れないのではないかと。レース振りから5歳になっても衰えは感じさせないが、自身は衰えていなくとも、年少の馬が力を付けてくれば実力の差は埋まるはずなので。
《他馬の見解》
エルトンバローズ
近2走は西村騎手の完璧なアシストがあっての辛勝。辛勝といっても前走は相手関係を考えたら強いし、騎手のアシストに応えるセンスがあることも確か。毎日王冠からのローテも悪くない。さすがにG1までくると甘くないとは思いつつ、圧倒的な稽古の素晴らしさからも無視はできない。
ジャスティンカフェ
昨年のマイルCSは勝ったセリフォスから0.4差。4角15番手から3着と0.1差まで詰めているし、進路取りがスムーズなら圏内もあった競馬。重賞未勝利の身でここまでやれたなら、重賞タイトルを加えた今年は更にとの期待が高まる。去年が毎日王冠2着からで今年は7着からとなるが、前走でも本馬の使える限界に近い上がりは使っているし、良い前哨戦の負け方ではないかと。
ソウルラッシュ
去年の安田記念は直線不利、マイルCSは最悪の臨戦過程(それでいて3着ソダシとタイム差なし)、今年の安田記念は本馬には上がりが速すぎての9着。好走には条件が伴うが、先週の京都が良馬場でも重めということだったので、その点は味方しても。
松山騎手で前哨戦を勝ちながらモレイラに乗り替えるという陣営の執念が実るのか?
自分はやみくもな外国人への乗り替わりは好まないが(過剰人気になるし)、もともとセリフォスらと僅差で走れている実力馬だし、最悪の臨戦だった去年よりいい(マシな)ローテを選択しているので、上位に食い込む可能性も。
ダノンザキッド
一昨年3着、昨年2着。ともに阪神ではあるが、マイルCSとの相性は良い。去年は臨戦過程も良かったので本命にさせてもらい的中を得られた。波のある成績のようで、関東圏のレース(特に中山)や距離の長かった前走の宝塚記念を除けばほぼ崩れていない。息長く走るミッキーブリランテの下で5歳ならまだ老け込む年でもないし、今年も全く適性のないレースからの臨戦に好感は持てる、ただ、一昨年はひと叩き後、昨年は夏場に使い込んでからの臨戦だった分休み明けがどう出るか。
ナミュール
前走は休み明けと舞台が絶好。牡馬を封じる強い内容だったが、臨戦過程はよくて平行線。ムーアを得たとはいえ、勝利に導いたモレイラの手が離れるのはどうなのか。先週、結果に応えることができなかったムーアが今週は…という流れは個人的には歓迎ではないが、馬自身を純粋に判断すれば前走時の方が良い臨戦ではあった。
以下は簡略に。
イルーシヴパンサー
絶好舞台の安田記念でも壁に阻まれているだけに、京都のマイルCSで通用のイメージは沸かず。
ソーヴァリアント
前走は良い臨戦の味方を得ての好走。G1級とは思えないし、京都もどんなもんだろうか。時計を要する馬場で何とか。
エエヤン
毎日王冠を叩いての臨戦は良いのだが、京都替わりで好走するには馬場悪化等の恩恵が必要かと。そもそもG1級かどうかも微妙。
バスラットレオン
ダート短距離からの異端のローテで常識的には厳しいが、マイル重賞での圧勝歴があり、今年ソングラインも勝った1351STも勝っている。短距離を使ってきたので、楽に逃げられた上で後続に軽んじられた時にあわやくば…というシーンは想定できなくもない(可能性は薄そうだが)。
レッドモンレーヴ
大切に使われてきた成果で古馬になって本格化しているが、この牝系は祖母エアグルーヴのイメージとは裏腹にG1では足りていない。臨戦も微妙でG2までの馬かなぁと。ただ、先週のルージュエヴァイユに似た存在で(馬主も一緒だし)、個人的には多少先週のトラウマも。
マテンロウオリオン
中距離でも強敵相手に差のない競馬をしてきたので、前走の富士Sはもう少し走れると思ったが、マイルだとスピード(瞬発力)が足りないか。ポツンからのインがガラ空きという奇跡的な状況での差し込みというシーンを想定するのは虫が良すぎるか。
ビーアストニッシド
マイラーズCではシュネルマイスターと0.3差。1800mのG2勝ち馬だし、臨戦過程もいいので、あわやくば3着くらいならと思わないでもないが、冷静に考えて厳しい。
セルバーグ
バスラットレオンとの兼ね合いはあるが、波乱の使者となるのは逃げ馬の定石通りなら、初めから無視するのはどうなのかなと。前走の関屋記念も前有利のレースではあるけれど、さすがにスローに落とし過ぎて切れ負け。松山騎手もいい仕事をするので騎手がこわい。
↑現時点で気のある馬はこのあたり
1970年代生まれ。生粋のギャンブラー(中央競馬のみ)でありながら、自然散策や温泉、寺社仏閣巡りなど一見すると相反するような殊勝な趣味を持ち、毎週のように出かけているので馬券は旅先で買うことが多くなっている。便利な現代に感謝。ほか、三国志や中韓歴史ドラマをこよなく愛し、中国4000年の歴史を持つ気功や太極拳などもかじっている。実生活では愛猫との2人暮らし。セミリタイアを夢に、競馬だけでなく、株式投資やFX、せどりなどいろんな金稼ぎには大いに興味あり。このブログもアフィリエイトやGoogleアドセンスを始めるきっかけとして立ち上げた。