北九州記念の切り口。牝馬が強い。単純ながらもある意味強力データ。なにせ北九州記念が芝1200mとなった2006年以降、牝馬が好走できなかった年はない。今年もまず好走してくるのでは?
ということで、どんな牝馬が好走してきたかの傾向を掴むためにピックしてみた。
2006(牝馬1頭)
コスモフォーチュン1着 前走3勝クラス1着、小倉芝1200m1着歴あり
2007(牝馬2頭)
アルーリングボイス2着 前走CBC賞5着、小倉2歳S1着
ワイキューブ3着 2勝クラスを2連勝中
2008(牝馬1頭)
スリープレスナイト1着 前走CBC賞1着(3連勝中)
2009(牝馬2頭)
レディルージュ2着 前走3勝クラス2着(3走連続連対中)
カノヤザクラ3着 前走アイビスSD1着(それ以前に重賞2勝)
2010(牝馬2頭)
メリッサ1着 前走アイビスSD18着(1番人気)、小倉芝1200m1着歴あり
スカイノダン2着 前走3勝クラス2着(3走連続連対中)、小倉芝1200m1着歴あり
2011(牝馬3頭)
トウカイミステリー1着 前走直千OP7着(2番人気)
エーシンリジル2着 前走3勝クラス1着、小倉芝1200m1着歴あり
エーシンヴァーゴウ3着 前走アイビスSD1着(3連勝中)、小倉芝1200m1着歴あり
2012(牝馬1頭)
エピセアローム3着 前走オークス16着、小倉2歳S1着
2013(牝馬1頭)
バーバラ3着 前走3勝クラス(小倉芝1200)1着
2014(牝馬2頭)
リトルゲルダ1着 前走アイビスSD4着、小倉芝1200m3勝クラス3着
メイショウイザヨイ2着 前走3勝クラス(小倉芝1200)1着
2015(牝馬2頭)
ベルカント1着 前走アイビスSD1着、小倉2歳S2着
ベルルミエール3着 前走CBC賞4着、小倉芝1200m1着歴あり
2016(牝馬1頭)
ベルカント2着 前走アイビスSD1着、前年の1着馬
2017(牝馬1頭)
ダイアナヘイロー1着 前走3勝クラス(小倉芝1200)1着(3連勝中)
2018(牝馬2頭)
ダイメイプリンセス2着 前走アイビスSD1着、小倉芝1200m1着歴あり
ラブカンプー3着 前走アイビスSD2着、小倉芝1200m1着歴あり
2019(牝馬3着)
ダイメイプリンセス1着 前走アイビスSD6着(2番人気)、前年の2着馬
ディアンドル2着 前走葵S1着(5連勝中)、小倉芝1200m1着歴あり
アンヴァル3着 前走バーデンバーデンC2着、小倉芝1200m1着歴あり
2020(牝馬2頭)
モズスーパーフレア2着 前走高松宮記念1着、小倉芝1200m1着歴あり
アウィルアウェイ3着 前走CBC賞7着、3走前にシルクロードS1着
2021(牝馬2頭)
ヨカヨカ1着 前走CBC5着(1番人気)、小倉芝1200mでOP連勝歴あり
モズスーパーフレア3着 前走高松宮記念5着、前年の2着馬
2022(牝馬1頭)
ボンボヤージ1着 前走福島TVOP13着、小倉芝1200m1着歴あり
2023(牝馬1頭)
ママコチャ2着 前走安土城S1着
2024(牝馬2頭)
ピューロマジック1着 前走葵S1着(4走連続連対中)
モズメイメイ3着 前走高松宮記念15着、葵S・チューリップ賞勝ち馬
32頭中
A.21頭が前走連対(勢いが大事)
B.前走で連対していない10頭の内訳
1.G2以上に出走=3頭(全頭が以前に重賞V歴あり)
2.G3(アイビスSDかCBC賞)に出走=5頭(小倉芝1200m実績か重賞V歴あり)
3.OPに出走=2頭
トウカイミステリー 前走2番人気
ボンボヤージ 小倉芝1200m実績あり
2025(何頭絡むかな?)
A(前走で連対)
アブキールベイ
ヤマニンアンフィル
B(前走凡走)
1.モズメイメイ(前走G1出走、以前に重賞V歴あり)
2.なし
3.(前走人気か小倉1200m実績馬)
スリーアイランド 小倉芝1200m実績あり
ドロップオブライト 前走3番人気、小倉芝1200m実績あり、重賞1着歴あり
レッドヒルシューズ 小倉芝1200m実績あり
各馬見解
アブキールベイ
3歳牝馬との相性も悪くないレース、小倉芝1200mの勝ち鞍もあり、データ的には好走可能だが、過去10年で好走した3歳馬は重賞以外で2戦以上凡走はない(本馬は1勝クラスとリステッドで6着)。前走15番人気は過小評価だったにせよ、相手が強化するのに5番人気以内に押し上げられそうな今回は妙味も薄い。
ヤマニンアンフィル
前走が絶好の臨戦だっただけに、今回は臨戦面の上積みがない上に相手強化の二重苦の状況。ただし、牝馬にとって大切な勢いはあるし、当コース2勝実績もある。ヤマニンアルリフラとは同厩、同馬主になるだけに、あえて連闘で出走してくるようだと不気味さは漂う。
モズメイメイ
昨年の3着馬にして重賞3勝の実績馬。実質トップハンデも致し方ない。近走は不振もメンバー的には致し方ないところ。このメンバーなら地力は上位。アテにできない面はあるが、その分実績の割に過小評価されがち。妙味あり。
スリーアイランド
小倉芝1200mでの勝ち鞍があるので近走からはさすがに厳しいか。この馬が来るようならボンボヤージレベルの波乱。ボンボヤージは小倉芝1200mで3戦して3連対だが、本馬は未勝利で勝ってはいるが、その後の3戦はいずれも凡走だけに格段に相性の良いコースというわけでもなく。
ドロップオブライト
モズメイメイ同様に近走の敗戦はいずれも言い訳の利く致し方ない敗戦。かつては前走で直千を使った馬の好走も多かった。全てがハマったとはいえれっきとした重賞勝馬でもあるし、穴馬として面白い。
レッドヒルシューズ
近走は案外で重賞では家賃が高い印象もあるが、当コース実績(3-1-0-1)は魅力。7着に敗れた2走前も着差はキタノエクスプレス、ロードフォアエースから0.3(出遅れ+4角不利がありながら)。ハンデ戦なら太刀打ちできそうな着差だし、夏馬なので面白い。
以上から牝馬の注目馬
モズメイメイ、ドロップオブライト、レッドヒルシューズ
ヤマニンアンフィルは悩ましいので回避して欲しいところ。似たようなことを言っていた先週のインパクトシーはしっかり馬券に絡んだから、出てくるようなら無視はできないけども。
夏の牝馬の象徴といえば、私の中では今もってイクノとヌエボ。
鉄の女の異名をとったイクノディクタスと、「ヌ」から始まる珍しい馬名のヌエボトウショウ。夏の暑い時期の重賞にはいつも2頭の名前があった。この北九州記念でも揃って好走したこともある。まだ距離が1800mの時代に。
ヌエボトウショウ、好きだったな。夏だけでなく、冬の京都牝馬特別を58キロで完勝(壮行レース)。今でも鮮明に思い出すヌエボの末脚。ヌエボという響きはぬぼ~っとしているのに、脚は切れたね。鞍上は角田晃一現調教師(全26戦中25戦の主戦)。
更にこのレースで最下位の馬に騎乗していたのが、音ちゃんこと音無元調教師。この後、調教師として功績を挙げ、いまや勇退してしまったから時の流れを感じるなぁ…と感傷に浸っていたら、ブービーのエイシンテネシーの鞍上が武豊だった。豊さんは誠に偉大だね。まさに5G(爺)の星。いつまでも乗り続けて欲しいもんだね。
↑狙い馬

1970年代生まれ。生粋のギャンブラー(中央競馬のみ)でありながら、自然散策や温泉、寺社仏閣巡りなど一見すると相反するような殊勝な趣味を持ち、毎週のように出かけているので馬券は旅先で買うことが多くなっている。便利な現代に感謝。ほか、三国志や中韓歴史ドラマをこよなく愛し、中国4000年の歴史を持つ気功や太極拳などもかじっている。実生活では愛猫との2人暮らし。セミリタイアを夢に、競馬だけでなく、株式投資やFX、せどりなどいろんな金稼ぎには大いに興味あり。このブログもアフィリエイトやGoogleアドセンスを始めるきっかけとして立ち上げた。