エリザベス女王杯は、終わってみたら○○だよねぇという結果。
終わってみたら、やっぱりCデムだよね、やっぱりG1馬だよねぇと。終わってから気づくんですよ。まぁ今回のスタニングローズは高評価していたので、あとはレガレイラが来てくれたら…という感じでしたが、見た通りのアクシデントもあって。これも競馬ですね…
ルメールは外枠で自らレースメーキングできた方が断然いいですね。同日の芝2200mでもクルミナーレが最内枠で動くに動けず、最後は脚を伸ばしたものの2着とタイム差なしの4着。この日はここで大勝負していたので地団駄踏んだわけですが、あれも外枠だったらジリのこの馬をもう少し早めに動かしていたはずですしね。
さて、ブレイディヴェーグはどこに入るのでしょうか。
ラヴェルは初週の段階では除外対象だったように思うのですが、いつの間に出走枠に入っていたの?くらいの感覚でした。枠順確定後、一瞬は今年の京都記念4着の実績はよぎったものの、さすがに近走からはここまで手が回らず。そもそも前走OP着外からの連対は長い記録の中でもかなりのイレギュラー。
今年のエリ女はデータブレイクが起こると思ってはいましたが、府中牝馬Sが1頭も絡まないこともそうだし、想像の範疇を超してきました。G1で川田騎手がこれほど人気薄の馬に乗ることは金輪際ないでしょうね。さすがは日本のエースとしか言いようがありません。
さて、マイルCSを見ていきましょう。
ウインマーベル(⤵)(D)
基本的にスプリンターズSからの臨戦は好臨戦とは言い難い。過去にスプリンターズSからの直行で好走できたのは、過去10年でグランアレグリア、ミッキーアイルの既にマイルG1馬を勝っていた2頭。過去20年に遡ってもデュランダル、フィフスペトル。デュランダルには当年のマイルOPで1着、フィフスペトルはG1朝日杯2着のマイル実績があった。本馬にはそうした実績がなく、ここに挙げることさえスルーしようと思ったが、そもそもマイルを走ったことがない未知数な面と、距離延長ローテが得意なアイルハヴアナザー産駒、母はマイル実績馬、ひと叩きで明らかに上昇が上向いている点、松山騎手騎乗と臨戦面をカバーできそうな要素もあったので、一応現時点では残しておいた。
エルトンバローズ(⤴)(B)
去年は毎日王冠1着からの参戦だったのに対し、今年は3着からの参戦。相手関係や自身の勢いを考えても、去年の方が良い臨戦に映るが、勢いだけでぶつかった去年に比べ、この1年でキャリアを重ね、馬自身は力を付けているはず。安田記念は大外枠で得意な器用な立ち回りができない中でセリフォスと0.2差。中京記念は鞍上も仕掛けの早さを悔やんだ負けて強しの内容。毎日王冠は流れを考えたら物足りなくも映るが、0.1差の2着馬が秋天3着なら悪くない。去年の当レースはナミュール、ソウルラッシュと0.2差、セリフォスには先着。これら年長馬より成長の余地もあるはずで、着差が詰まってもおかしくはない。
ジュンブロッサム(→)(C)
関屋記念、富士Sの内容から完全本格化を感じさせるが、富士S1着からの臨戦は馬を選ぶ。近2年の勝ち馬ナミュール、セリフォスが富士S1着からの臨戦だけに一見すると良い臨戦に映るが、この2頭は既にG1で上位実績があり、2走前が安田記念という王道ローテ、富士Sも1番人気1着ということである意味勝って当然のレースを叩き台にしての参戦。対して本馬は下剋上的に富士Sを勝ち、当時も4番人気。ある意味富士Sが全力投球の一戦だった可能性もあり、前走からの上積みがどこまであるか。それなりに人気になりそうな馬の中では一枚評価を下げる候補。
セリフォス(⤴)(B)
中内田厩舎の馬だけに休み明けの前走(富士S)こそ走り頃と思ってソウルラッシュよりも本馬を評価したが、鞍上弱化もあって必ずしも全力を出し切ったとはいかなかった感じ。それでも勢いのあった3歳時とは違い、4歳以降は連続好走もできなくなっているので、前哨戦での軽い凡走はかえって良い方に出そうな雰囲気もある。2歳時からG1で上位争いしている馬が5歳になって戴冠の可能性は低いと見ているが(ナムラクレアと同様のイメージ)、5歳にしてキャリア13戦の省エネローテの恩恵と鞍上強化によって大きく崩れることも考えにくい。ある程度人気を落としそうな今回こそ狙い目かもという気もしている。
ソウルラッシュ(→)(B)
当レースは④②着と王手をかけている。今年は苦手だった安田記念も3着に前進したわけだから6歳といっても衰えを懸念する必要もなく、今年こそ1着の期待が掛かる。ただ、個人的にはこれだけ(マイルG1に)挑んでも勝てなかった馬が、この晩年になって悲願の戴冠というシーンも想像しにくい。富士S2着からの臨戦は2年前と一緒で当時は4着(決して良い臨戦ではない)。当時は消していてソダシとハナ差4着で肝を冷やした経緯があり、本馬の強さに感嘆した覚えがある。よって今年も良いとは言えない臨戦でも凡走はないと思うのだが、何となく3着臭が漂う。
チャリン(⤴)(B)
馬柱を見る限り臨戦的には悪くない印象。チャリン⤴と語尾を上げる発音だと、小銭のチャリンの発音になるけど、実際にはチャリン⤵だよね。
ナミュール(→)(B)
去年の覇者にして今年の不発も臨戦過程の良くなかった安田記念だけ。海外を股にかけて崩れのない戦歴は素晴らしいし、休み明けも苦にしない気質。前週に高野&デムーロが派手な仕事をしてしまっただけに、それを良い流れと捉えるか、あるいは2週連続はないとみるか。実力から考えれば十分に連覇のチャンスはあるが、こうした穿った見方も判断材料にしたくなる。デムーロなので心配ないと思うが、実績を重ねたことで去年ほど無欲の騎乗ができない懸念もありそう。
ニホンピロキーフ(⤴)(D)
G1にはOPくらい勝ってから挑もうよ…と、この3戦連続本命にした身からすると思ってしまうのだが、出てくる以上は少しだけ気になってしまう。中京記念は枠的に負けて強しの内容だと見ているし、近2走は伸びずバテずの感じで物足りないが、マイラーズCではセリフォスと0.1差。上がりに限界のある馬だけにOPレベルよりも重賞レベルのマイル戦の方がハマる可能性はあるかも。さすがにOPで連続5着の馬に食い込む余地はないとも思うが、臨戦過程だけはいいので現状は残す。
フィアスプライド(⤴)(B)
6歳牝馬だが今年になって本格化。ヴィクトリアマイルの2着は同位置にいたスタニングローズがバタバタになったことからも非常に強い内容。安田記念は最悪の臨戦過程&坂井騎手の積極騎乗も仇となった感じだが、流れに反して大きくは崩れなかった。府中牝馬Sは上位馬には切れ負けしたが、マスクトディーヴァと0.1差。差し馬が先行もできるようになった時が本格化というケースは往々にしてあるが(exハーツクライ)、本馬にもそれが当てはまるのでは。最悪の臨戦過程だった安田記念でセリフォスと0.1差、ナミュール、ソウルラッシュと0.4差。今回の臨戦過程ならその差が詰まっても不思議はない。初の京都とあと数か月で7歳という年齢的なネックがどう影響するか。
ブレイディヴェーグ(⤴)(A)
連覇濃厚だったエリザベス女王杯を捨ててのマイルCS参戦。ルメールの使い分けでの参戦であれば、勝ち負けしなければ(勝たなければ)出資会員も納得のいかない参戦(使い分けだったレガレイラが残念な結果に終わってしまったなら尚更のこと)。とはいえチャレンジというか未知数な面が大きいことは確か。ただでさえ出の良くない馬がマイルへの短縮は決して良い材料とも思えないし、長休明けの前走を勝った反動も懸念される。これで実績各馬を差し置いて1番人気に支持されるようなら、A評価も悩みどころだが、ナミュール以外はここ数年善戦はするも勝ち切れなかった馬たちばかり。安定してはいても勝ち切れない馬が多いと見ているだけに、勝ち切る破壊力を持った数少ない馬ということで。
マテンロウスカイ(⤴)(☆)
今回の臨戦過程1位は本馬。かつて毎日王冠→秋天は王道とも言えるローテだったが、タイトなスケジュールを嫌う昨今、このローテでの出走も見られなくなっていた(秋天をすっ飛ばして毎日王冠からの直行が主流に)。ただ、ローテは良くとも地力の問題と本馬自身の適性の問題はある。地力的には今年G2を勝っていることと秋天5着なら十分通用の資格はある。適性的にはマイルのOPで勝ち鞍もあるので対応可能と見るが、本質的には1800mベスト。マイルでもG3ならともかくG1で通用の切れがあるかとなると微妙は微妙。でも、この臨戦過程ならこの馬からの馬券もきっと買うと思う。
ブレイディヴェーグにいつもの上位常連(ナミュール、ソウルラッシュ、セリフォス)、あとはチャリンあたりが有力か。エルトンバローズ、フィアスプライド、マテンロウスカイも気になる面々。今週も悩ましいですなぁ
特別戦からの狙い馬
1970年代生まれ。生粋のギャンブラー(中央競馬のみ)でありながら、自然散策や温泉、寺社仏閣巡りなど一見すると相反するような殊勝な趣味を持ち、毎週のように出かけているので馬券は旅先で買うことが多くなっている。便利な現代に感謝。ほか、三国志や中韓歴史ドラマをこよなく愛し、中国4000年の歴史を持つ気功や太極拳などもかじっている。実生活では愛猫との2人暮らし。セミリタイアを夢に、競馬だけでなく、株式投資やFX、せどりなどいろんな金稼ぎには大いに興味あり。このブログもアフィリエイトやGoogleアドセンスを始めるきっかけとして立ち上げた。
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