狙い馬 競馬

2024 宝塚記念 臨戦過程評価

マーメイドSは完敗の完敗。レース前からBOXに逃げようかとするくらいだったし、当初は全く気のなかったピンハイを土壇場で本命に押し上げたように全く定まっていなかったので、まぁこうなるか…という感じではあるけども、過剰人気とみてバッサリ消したアリスヴェリテに完勝されてしまったのはちとショック…

この馬がなぜあそこまで走れたのかを今一度省みつつ(省みて何となく掴めるものはあったけれど、今さら言っても後出しなので自分の中でだけ咀嚼しておきます)、気持ちを改めて宝塚記念へ。

 

どのレースもそうですが、2強と目されているのに案外その2強のどちらかが崩れるケースは多い。この宝塚にしても、1、2番人気馬が3着内に入ったのは過去10年では3年のみ。

 

2016年

ドゥラメンテ(1番人気2着)

キタサンブラック(2番人気3着)

2021年

クロノジェネシス(1番人気1着)

レイパパレ(2番人気3着)

2023年

イクイノックス(1番人気1着)

ジャスティンパレス(2番人気3着)

この3年にしてもワンツー決着はないという。

今年は普通に考えればドウデュース、ジャスティンパレスの同時3着内の可能性は高いと見ているけど、ワンツーの可能性は案外低いかもということは念頭に置いときたい。

さて、マーメイドSとは違い、上半期最終戦はブレるつもりはない。当たっても外れても納得のいくように。さっそく各馬の臨戦過程主体の見解を。

 

シュトルーヴェ(⤵)

前走時も臨戦過程は良いとは思えず危険視したらあっさり勝たれてしまった。勝てたのは地力が上だったことやモレイラだったこともあるだろうが、目黒記念のレース質がスローでぬるくなったことで、本馬の得意な上がり勝負になったこともあったとみている。今回は初のG1のフレッシュさとレーン騎乗も魅力なのだが、復帰後3戦の疲労が出ておかしくない頃合いでの相手一気強化。今回もスローは濃厚だが、直線だけでどうにかなった前走のようにはいかないとみる。レーン騎乗でもう少し人気してくれる方がありがたいのだが…

 

ジャスティンパレス(⤴)

前走は初海外だったにせよもう少しやれると見ていたので正直物足りないが、とはいえリバティアイランドと0.1差。そのリバティアイランドがシャフリヤールに競り負けるくらいだから、現時点の日本国内での能力通りの序列とはならなかったと一戦と評価(参考外)。有馬記念は出遅れやら立ち回りの面がクローズアップされているが、臨戦過程も決して良くはなく、それでも完璧に立ち回ったスターズオンアースと0.2差ならかなり強いというのが率直な感想。この近2走が能力を出し切ったとは思えないし、今年1戦だけで余力も十分。既にG1勝ちのある能力上位馬が臨戦過程が良い上に鞍上強化となれば本命級の一頭。

 

ソールオリエンス(→)

菊花賞は距離と展開、有馬記念は力負けの感はあったが内枠で窮屈な立ち回り、中山記念は前哨戦にしては負けて強しの内容、大阪杯は展開不利の中でも早めに動く競馬で光明は見出せたが、もともと阪神芝2000m向きとも思えずで。このように近4走はいずれも酌量の余地はある。G1馬といってもどんな条件であっても問答無用で上位争いできる馬ではなく、皐月賞のハイペース&道悪のように条件が噛み合った時に強さを発揮するタイプ。近走は噛み合っていないが、噛み合えさえすればG1でもやれる馬との見立ては変わらない。デビュー以来、2コーナーと3コーナーの通過順がほぼ変わらなかった馬が前走は2コーナー10番てから3コーナー4番手まで押し上げた。これがきっかけとなりそうな予感もする今回、京都芝2200mという条件も悪くないので道悪など条件が味方すれば。

 

ディーブボンド(⤵)

天皇賞(春)は幸騎手の決め打ち(何としても前に行く)が奏功しての3着激走。条件次第ではまだこれだけやれるのかと感嘆したものだが、その戦法が2戦連続で通用するかとなると微妙なところ。年齢と共に出脚が以前にも増して遅くなっているし、前走で行けたのも3200mだったからということが大きい。今回も逃げ馬皆無で行こうと思えば行けるかもという点は僅かながら脅威ではあるが、行けたとしても2200mでは本馬のスタミナと持久力を活かすには足りないとみる。

 

ドウデュース(⤴)

前走は秋3戦G1を使い倒して有馬で激走を果たした後の一戦。4ヵ月空けて心身フレッシュだったとは思うが、決して良い臨戦とは思えなかったし、そもそも有馬を勝った馬がシーマではなくターフを使ったことにも違和感があった(気性を考慮しての上とは分かるが)。果たして直線ではスムーズに行かなかったにせよ5着完敗。ただ、始めから少し懐疑的に見ていたのでこれは全く悲観する結果ではなく、むしろ今回に向けての良い叩き台になったのでは?との見立て。京都記念、有馬記念と非根幹距離で圧倒的強さを示しているし、ジャスティンパレス同様にG1勝ちの実力馬が臨戦面でも不安がないなら当然評価せざるを得ないといったところ。前走時、有馬を勝ったからにはもう負けられないレベルで吹いていた武豊騎手、今回は期する気持ちも強いはずで。

 

ブローザホーン(⤵)

天皇賞(春)では臨戦過程が良かったので上位評価して2着に激走。天皇賞(春)で4角12番手から34秒台の上がりを駆使して2着というのもあまり見かけない光景だし、4角2番手、先頭の馬が①③着しているのだから強い内容。ただ、天皇賞に関しては強かったが、この馬の全能力を出し切ってもようやく2着という感じもして、今回に向けてはお釣りや伸びしろがあるかとなると微妙なところ。去年、当コースの3勝クラスで内容的にも時計的にも非常に優秀な勝ち方はしているが、それでも今回の臨戦であれば本馬より買いたい馬はいるといった感じ。

 

プラダリア(⤴)

今年は大阪杯組が多数出走してきてこの組が連動レースとなりそう。この組の評価の上げ下げが肝要になってきそうな感じ。もっとも着順の悪かったプラダリアだが、終わってみれば「やっぱりG2大将か…」という感じはするが、まだ本調子を欠いていた去年でさえ当レースで6着していてジャスティンパレスとは0.3差。べラジオオペラとも勝ったり負けたりする力があるし、G1で通用するとしたら、G1の中で一枚格落ち(と私の思っている)ここなのではないか。大阪杯は久々の2000mで思いのほか前に行けなかったし、能力を出し切っての敗戦ではない。ベストの2200mで少頭数となればこの馬自身の力は発揮できるはずだし、それでどこまで通用するか。

 

べラジオオペラ(⤵)

大阪杯は着差以上の完勝だったが、プラダリアとは違って全てが噛み合って能力を出し切っての勝利。今回も展開利は見込めそうだが、1F延長はプラスとは言えないし、晴れてG1馬になったとはいえ、それ以前はボッケリーニ、プラダリアあたりと僅差で走っていた馬。古馬になって力を付けてはいるだろうが、今回は大阪杯で負けた馬の評価を上げたいところ。臨戦過程は(→)でもいいレベルだが、上位人気候補の中で序列を付けるためにあえて下げとしてみた。

 

ルージュエヴァイユ(⤵)

大阪杯は京都記念で完敗したプラダリアは逆転し、べラジオオペラに肉薄する3着。これはこのレベルの馬が臨戦過程や立ち回り次第でやるごとに形勢逆転があるということを示しているわけだが、本馬は京都記念で展開も位置取りも枠も全て恵まれなかったので、大阪杯時の臨戦過程は悪くなかった(私は外枠だったので無視してしまったが…)。その上で外枠なのにインに入れた神騎乗があっての3着。べラジオオペラ同様にこの馬も全てが噛み合っての激走で今回はどこまで上積みがあるか?京都芝2200mという条件自体はいいのだが、臨戦面からは微妙という感じ。

 

ローシャムパーク(→)

大阪杯の上位3頭の中では最も負荷の強い立ち回りを強いられながら勝ちに等しい2着。鞍上の好判断があったとはいえ、ややもすれば強引な騎乗でもあそこまで粘れたのは能力の高さだし、オールカマーでマイペースで逃げて止まってはいないタイトルホルダーを完封したように2200m適性が非常に高い(血統的にも)。臨戦過程は決して良くはないが、べラジオオペラやルージュエヴァイユよりはマシという観点で平行線。

 

序列はまだにせよ、ほぼ残す馬は決まってきている感じかな。

水曜日からはまた未勝利、平場のチェックも始まるので、宝塚記念は一旦ここまでで。

今週も楽しんでいきましょう。

 


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