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2024 オークス 臨戦過程評価

オークスといえばチョウカイキャロルですよね~(唐突に古い話題)

あの年のオークスはハイペースになって地力上位の馬しか来られなかったけど、キャロルは4角2番手、オークスの騎乗としては褒められた位置取りでもなかったのに、追い込んできたゴールデンジャック、アグネスパレードらの猛追を凌いで勝利。

秋にはオークスに出走が叶わなかった外国産馬ヒシアマゾンとエリザベス女王杯で一騎打ちを演じた(ハナ差負け)。

エリザベス女王杯でも、オークス2~4着馬が着順を変えて、アマゾン、キャロルに次いで3~5着に入り、質の高いオークスで好走した馬は秋になっても強かったという典型の一戦となった。

それにしても、ヒシアマゾン vs チョウカイキャロル の表舞台と裏部隊の女王同士の初対戦はレース前からドラマじみていたし、レースも本当に素晴らしかった。鞍上が中舘 vs 小島貞 というのも古き良き時代の象徴だよ。今でも語り草になる一戦をまた見たくなってきた。

今年のオークスもこんないいレースを期待してまっせ。

 

さて、オークスの前に先週のヴィクトリアマイルですが…

戦前に言及していた下記については当たっていたのですが、テンハッピーローズにあそこまで強い競馬をされてはぐぅの音も出ない。

⇒ナミュールもマスクトディーヴァも決して臨戦過程は良くないが、評価できるのはマスクトディーヴァの方

⇒ファーストインプレッションは臨戦過程1位のフィアスプライド(と言いながら過剰人気を嫌って最後は評価を下げた…)

 

勝ったのがテンハッピーローズではなくドゥアイズなら、阪神牝馬Sで人気を裏切った3~5着馬というのは狙いのゾーンになるので、「あぁ~この馬券(1着ドゥアイズ、2着フィアスプライド、3着マスクトディーヴァ)なら取れたかも」などと、取れもしないのに妄言を吐いたかもしれないが、さすがにテンハッピーローズでは妄言も寝言も吐けない。

テンハッピーローズにしても、関西馬なのに津村騎手がこだわって乗り続けていた李、阪神牝馬Sでも実は不利な立ち回りでモリアーナ、ドゥアイズあたりと0.1差内で駆けていたというのもあって、終わってみれば絶対に拾えない馬ではなかったようにも思うけど、阪神牝馬Sの時点で9番人気(それ以前の実績がないということ)、6歳馬とマイナスの要素が大きかったし、同じ末脚勝負なら少なくともモリアーナあたりの方が先着するだろうとなってしまうから、やっぱり私には拾えない。。。

時に思い込みでハナから検討すらしない馬というのがいるものだけど、そうした固定概念は払拭して、競馬は何が起こるか分からないと頭の片隅に置いておかないといけないなと、今回もまた反省事項が増えた次第であります。

 

ただ、競馬ファンとして、G1で単208倍の馬が勝つシーンに遭遇できたことはある意味幸せだったかもね。

かつての(1989年)エリザベス女王杯で単430倍の20頭中20番人気のサンドピアリスが勝ったことがあったけど、当時はまだ競馬ファンではなかったのでレースは観戦しておらず、後に映像を見て、こんなすごいレースがあったということを知った。

今回テンハッピーローズの勝利をしかとこの目で見ることができて、ある意味時代の生き証人になれたことは競馬ファン冥利に尽きると良い方に捉え、今週のオークスに向けてまた頑張っていきましょう。

オークスも数年前にハギノピリナのような下級条件から勝ち上がってきた馬が激走したり、去年もドゥーラが激走したりと穴馬の激走もあるので(5年連続10番人気以下の馬が絡んでいる)、少しでも可能性のある馬は芽を摘まないように検討していこう。

 

アドマイヤベル(⤴)

別路線組で臨戦過程は悪くない。過去10年フローラS組は【1-3-1-39】。来た馬は下記の※の通り。
フローラS組のような別路線組が絡んだ4年は桜花賞上位組が出走してこなかったり、上位馬に距離不安があった年という感じ。そういう意味で今年はステレンボッシュこそ盤石ながら、2着馬はNHKマイルへ転戦し、③④着馬は比較的人気薄での好走で距離も未知数。メジャーエンブレムやレシステンシアの出走した年(フローラS組が好走)に似ている感じも。その観点から今年は桜花賞組だけでは決着しない可能性もありそうで、本馬は食い込む可能性のある一頭。内枠なら押さえに一考。

※フローラS組が絡んだ年

2016年

チェッキーノ2着、ビッシュ3着
桜花賞馬ジュエラーが戦線離脱、桜花賞2着シンハライトがオークス1着、桜花賞3着アットザシーサイドはオークス11着(距離が長い)、桜花賞4着メジャーエンブレムはNHKマイルへ

2017年

モズカッチャン2着
桜花賞1着レーヌミノルはオークス11着(距離が長い)、桜花賞2着リスグラシューは臨戦過程×、桜花賞3着ソウルスターリングがオークス1着

2020年

ウインマリリン2着
桜花賞1着デアリングタクトがオークス1着、桜花賞2着レシステンシアはNHKマイルへ、桜花賞3着スマイルカナはオークス16着(距離が長い)、桜花賞4着クラヴァシュドールはオークス15着(好走歴のない1勝馬)

2021年

ユーバーレーベン3着
桜花賞1着ソダシはオークス8着(距離が長い)、桜花賞2着サトノレイナスはダービーへ、桜花賞3着ファインルージュはオークス11着(結果的に距離長かったがこの時点では見抜けない感じ)

 

以下、他の馬についても現時点の見解を

エセルフリーゼ(⤴)

中距離からの別路線組は臨戦的には上昇とみていい。本馬は2戦目に東京芝2000mで牡馬に完勝している点も○。2走前は5着とはいえ、追い込みの利く流れ(コスモキュランダが4角9番手から2着)を2番手から5着。ここも牡馬混合。前走で差す形で新味を増し、負かしたニシノティアモ(スイートピーS)も弱い馬ではない。常識的には厳しいミモザ賞からの臨戦だが、常識を考えなければ少し面白い。

クイーンズウォーク(⤴)

2走前に重賞を勝ち、桜花賞で敗戦した馬というのはオークスでは狙いの立つ好臨戦。もともと本馬はクイーンCも桜花賞もオークスに向けての布石と陣営(川田騎手)も話していたくらいだから余計に力の入る一戦。ただ、この馬は血統派も馬体派も言うほど長距離適性がないと言及している。確かにグレナディアガーズの下で2400mはどうか?という感じはするが、陣営が当初からの目標としていたレースに好臨戦で挑むわけだから軽視はできない。

コガネノソラ(→)

ゴールドシップ×ロージズインメイがユーバーレーベンと一緒の組み合わせということで穴党に取りざたされそうな馬。確かにゴールドシップ産駒で距離延長はプラス、配合的に相手強化で更に力を発揮するタイプ。ただ、基本的によほどの馬でなければ即消しでもいいレベルのスイートピーS組。内枠が合うタイプなので、内ならヒモの末端に押さえるかどうかという感じで。

サフィラ(→)

アルテミスS、阪神JFの内容から前走クイーンCは能力の半分も出せていない。2ヶ月振りで馬体重10キロ減では状態面にも問題があったかと。能力さえ発揮できればここでも通用していい馬だが、異例のローテになってしまったし、デビュー以来徐々に馬体重が減っているように完成は先か。

スウィープフィート(→)

桜花賞はチューリップ賞激走の反動が出ておかしくない臨戦ということで消したが、それだけに終いの脚には驚かされた。これまで崩れたのは阪神JF(7着)と前走の桜花賞だけだが、この2戦はいずれも臨戦過程が悪く、私は無印としていた。よって決してG1で通用しないわけではなく、今回の臨戦ならこれまで以上の成績を挙げてきても。ただ、上昇(⤴)とまで評価しなかったのは、前走にしてもほぼ死んだ振りからの直線一気の形で、あくまで他力型の競馬しかできないから。6番人気の前走から3番人気以内に推されそうな今回、この他力型のスタイルは不安も伴う。武豊騎手なら人気に関わらず、溜めに溜める競馬をしてきそうだが、それも良し悪しといった感じで。

ステレンボッシュ(→)

臨戦過程自体は可もなく不可もなくだが、地力が上でコースも距離延長も問題がない。モレイラからの乗り替わりもそこまで不安は感じないし、軸は仕方ないのかなぁという感じ。

タガノエルピーダ(⤴)

前走の忘れな草賞はメンバーレベルがかなり低く勝つのは当然として、8頭立てなのに、なぜか超ハイペースになったことで質の高いレースを経験できたことはタフな舞台に挑むに当たってはプラス。前走以前も、デビュー戦以外は全てミドル~ハイの締まった流れを先行しながら崩れておらずスタミナもありそうだし、それでいて新馬ではスローの瞬発戦にも対応。不安があるとすれば、差し有利のオークスで前掛かりに乗り過ぎると終いが甘くなりそうな点(デムーロならあり得る)。個人的には団野騎手に返り咲いてもらいたかったが。

チェルヴィニア(⤴)

前走の桜花賞は順調さを欠いてのぶっつけだったし、大外枠から早めに位置を取りに行くやってはいけない騎乗の代償。大きく負けはしたが敗因は明らかだし、いいガス抜きになったのではと捉えている。もともと世代のトップと評されていた馬だし、母も2着したレースでコース替わりもプラス。状態次第ではあるが、今回はプラス要素しかない。

ミアネーロ(→)

2走前はスムーズさを欠いて5着なので、実質3連勝と見ていい馬。基本的に通用しないフラワーC組ではあるが、全く底は見せていないし、連覇中のドゥラメンテ産駒という血統面の後押しも。やや気難しい面があるので、内で溜める競馬ができればということで、枠が出るまでは即消しとはいかず保留。

ライトバック(→)

前走の桜花賞は坂井騎手が溜めるだけ溜めて本馬の持ち味を存分に活かしたベスト騎乗の賜物。上がり32.8はさすがだし、上がり1位の馬の成績が断然ともいえるオークスにおいてこの末脚は武器になる。ただ、臨戦的には平行線か、やや下降という感じ。乗り難しい馬で前走の後方一気もいわば苦肉の策。後方からでも届く舞台とはいえ、距離延長自体は良し悪しといった感じ。スウィープフィート同様に桜花賞の激走で人気は必至。その上でこの他力型の馬をどこまで評価するかは少々悩みどころ。

 


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