本来は芝2600mという中途半端な条件は買わない主義だけど、この阿寒湖特別には注目の一頭が出走してくるので検討してみた。
その注目馬の名は、ゴースト だ。
この馬は、前走の横津岳でも推奨していて、その走りに注目していた。
休み明けだったが、かなりハードに追い切られていたので、14キロ減の馬体重も鍛錬の賜物と思わせた。
スタートしてから好位インのポケットを確保した瞬間、これは来たなと確信したぐらい序盤の走りは上々。
長距離戦において、ここは最もスタミナをロスすることなく運べる位置だからだ。
しかし、この後の騎乗が少々消極的。
10番人気のシンボが逃げ切るようなスロー。
結果的には2コーナーまでキープしていたインの3番手に固執していても良かっただろう。
それが、通過順 3-3-7-6 から分かる通り、徐々にその位置を下げてしまう。
決して手応えが悪くて下がったわけではなく、鞍上には直線まで脚を溜める意図があったように思われる。
実際、“4コーナーの手応えが良い選手権” があれば、このレースにおいては本馬が優勝だ。
ただし、見ている側からすれば、「おいおい、そんな余裕かましちゃって大丈夫かよ、もうちょっと追ってもいいんじゃねーの」という心境であった。
まぁでも、これだけ手応えが良ければ、直線しっかり伸びてくれるはず!
…との思いは、「直線不利」という競馬にはつきものの事象により泡と散った。
あの不利がなければきっと馬券内はあったと思う。
そもそも、後方に下げなければあの不利を受けていたかどうか…
この馬は、後半に加速して脚を使える馬だ。
1勝クラスを勝った4走前、早めの競馬から直線も早めに先頭、それでいて後続をグイグイ突き放す走りは圧巻だった(もちろんスミヨンマジックもあったろうが)。
エンジンが掛かるまでに少し時間を要するが、掛かってからは勢いが止まらないといったキャラ。
前走の横津湖特別は、その持ち味を全て殺す形となってしまった。
今回は誰が乗ってくるかまだ分からないが、坂井が継続騎乗なら同じ轍は踏まないと信じたい。
ただ、再びこの馬を本命にしようと思ったところ、それに匹敵するぐらい魅力的な馬がいた。
それは、ウォルフズハウル
「狼の遠吠え」を意味する粋な名のこの馬もまた、スローペースの弊害をかぶったというか、外々を安全運転で回ってきただけの競馬であった。
ネット競馬の掲示板などを見ると、狼ならぬ「負け犬の遠吠え」をあげている輩が結構いた(笑)
いやいや、でもその気持ちは十分に分かる。
私もこの馬をもし本命にしていたら、きっと負け犬に豹変していたことだろう。
ゴーストとウォルフズハウルの共通点は、父がハーツクライという点。
ハーツクライといえば、積極策からディープインパクトを封じた有馬記念が印象的だが、その息子のシュヴァルグランも、劇的勝利を飾ったジャパンカップや、2年連続2着だった天皇賞(春)も、末脚を出し惜しみするのではなく、早めに脚を使ってその持続力を最後まで持たせるパターンでの好走だった。
であるから、スローなのに脚を溜める競馬をしたゴーストとウォルフズハウルにとっては、展開も騎乗もベストとは言えなかったわけだ。
尤も今回も武豊操るアンティシペイトが絵に描いたような逃げ殺法を披露しそうで、その術中にハマらないといいのだが…という思いはあるが、この2頭のいずれかが本命となろう。
あとは去年の本レースの3着馬トロピカルストーム。7歳馬だが、前走を見る限り極端な衰えは見られない。
火曜日段階予想
◎ゴースト、ウォルフズハウル
▲アンティシペイト
☆トロピカルストーム
今週はこの馬で勝負しようと思ってます。
1970年代生まれ。生粋のギャンブラー(中央競馬のみ)でありながら、自然散策や温泉、寺社仏閣巡りなど一見すると相反するような殊勝な趣味を持ち、毎週のように出かけているので馬券は旅先で買うことが多くなっている。便利な現代に感謝。ほか、三国志や中韓歴史ドラマをこよなく愛し、中国4000年の歴史を持つ気功や太極拳などもかじっている。実生活では愛猫との2人暮らし。セミリタイアを夢に、競馬だけでなく、株式投資やFX、せどりなどいろんな金稼ぎには大いに興味あり。このブログもアフィリエイトやGoogleアドセンスを始めるきっかけとして立ち上げた。