ヴィクトリアマイルはぐぅの音も出ない完敗。アスコリピチェーノはともかくとして、クイーンズウォーク、シランケドも力があることは分かっていても、そこそこ人気だとちょっと買いにくいという評価。レースは非常に見応えがあったのですが、自分の推し馬がそこに絡んでいない虚しさよ。
◎ボンドガールは何もできないままに終戦。この馬の本命に至るまでに、クリスマスパレード、アルジーヌあたりも本命を考えては変更、最終的に振り出しに戻してのボンドガールだったわけですが、どの馬を軸にしていてもダメでした。ここまで的外れなら諦めもつくというのはありますが、参考にしてもらった方には何の参考にもならず申し訳ない限り。
個人的にそれ以上にショックだったのは日曜新潟12のララマルシュドロワ。土曜日からここに至るまで複勝転がしが成功していて、ヴィクトリアマイルは外れても、複コロさえ成功すればいいでしょと思っていたのですが、とても1倍台の人気馬とは思えないレース振りで大敗…。唖然茫然とはこのことです。
複勝転がしの掟として、短距離ダートは基本的には×、ローカル戦は×、下位騎手は×というのがあるのですが、その全ての掟を破ってまで何故行ってしまったのか。欲が出たとしか言えません。
複勝転がしは土曜日に1万円から始めているのですが、馬券の購入は知人に頼んでいます。というのも、転がしが成功するごとにチキンになって途中で辞めてしまうのと、1.1倍とか1.2倍だと、それしか付かないのなら辞めておこうと気が変わり、1.5倍くらい付く馬に変更してドボンというケースが多いからです。だから朝イチの段階で、これが当たったらこの馬、転がったらこの馬といった感じでリストを渡しているのです(僕自身がリアルタイムで馬券を買えないことが多いせいもあります)。このやり方だと、当日のパドック気配や馬体重は分からないデメリットはあるのですが、そこは承知の上でお願いしています。
ララマルシュドロワは14キロ減でもありました。個人的に馬体重で10キロ以上の増減のある場合は勝負を見合わせることにしていますが、それにも該当してしまっていたことにもなります。ただ、体重自体は2走前が少し余裕残しだったので、最たる敗因とは思っていません。
競馬ブックを買っていの一番に中井騎手の談話を確認しましたが、「気負っていました。もっとゆとりを持って走らせたかった。もう少し戦法の幅を広げるべきでした」と分かるような分からないような理由でしたが、結局のところ新潟D1200mで出遅れは致命的だったということでしょう。本来は新潟D1200mの外枠は先行馬にとって絶好枠。力のある馬が普通に乗りさえすれば崩れないのですが…(だからこそ行ってしまった)。競馬だからこういうこともあります。最後の最後にドボンは堪えましたが、次の土曜日からまた出直します。
出直しといえばG1もそう。皐月賞こそズバッと当たりましたが、その後は惜しい、惜しい、的外れと尻下がりになっています。オークスは実力馬がそのまま力を発揮するレースなので、流れを変えるべく手堅く的中を目指したいところです。
昨年のオークスは1~3番人気の決着。5番人気クイーンズウォークが4着、14番人気ランスオブクイーンが3着からクビ・ハナなので僅かの差ではありましたが、なかなかお目に掛かれない上位人気馬同士の決着でしたね。
未勝利ならいざ知らず、重賞で上位3番人気までで決まることは滅諦にないので、確率論的にも今年はそうは問屋が降ろさないとも思っていますが、下馬評では桜花賞1~3着が3強という様相。
アーモンドアイが勝った年は桜花賞1~3着馬がオークスでも上位3議席を占めましたが、なぜかオークスでは桜花賞2着だったリリーノーブルが4番人気。フローラSを勝ったサトノワルキューレが3番人気に割り込んだことと、1~3番人気決着とならなかった経緯があります。
今年は桜花賞3着までが本番でも1~3番人気は確定的。桜花賞を上位の上がりで3着以内に走った馬はオークスでもほぼ走ってくるというデータもありますが、前記の通りそうは甘くないのでは?というのが現時点の見立て(願望とも言う)。いつも言っていますが、人気同士で決まったとてオッズは低い。だから堅く決まるケースも往々にしてあるオークスであっても、この3頭同士の3連系を買うつもりはありません。
3強の中でどの馬を上げ、どの馬を下げるかがキーポイント。序列としては下記の通り(臨戦過程については同路線が多いということもありそれ以外の視点からもみています)。
アロマヴェローチェ(A)
もともとオークス向きと目されていた馬で無難ですが、無理に捻る必要もなさそう。桜花賞時の追い切りも抜群だったが、ぶっつけで桜花賞に挑んだように真の狙いはオークスといった節もあった。現時点の本命候補。
エンブロイダリー(AB)
桜花賞はある程度流れたこととモレイラマジックの賜物といった感じの勝利。未勝利戦やクイーンCの内容から距離が延びてペースが緩めば前走ほど楽な競馬はできないかもという懸念はある。ただ、アドマイヤマーズは自身が中距離を走らなかっただけで、父ダイワメジャーは有馬記念3着、母系はサドラーズウェルズの血もあって、決してマイルまでの馬とも思えない。前走のような控える競馬ができるのならそこまで心配しなくても良いのかなと、鞍上も東京2400mの鬼だし。ただ、鞍上で東京芝1400mを走った後の談話で「この距離がベスト」と話していたことは気がかりな点。舞台適性を踏まえた上でアロマヴェローチェより下の評価に。
リンクスティップ(BC)
桜花賞前からオークス向きと言われていた馬で、桜花賞でもあれだけやれたのならオークスは逆転もという見立てが立ちそうだが、個人的にはこの馬が議席から漏れることで妙味を得たいとの思いあり。桜花賞は流れてペースが向いたにせよ強い内容だったが、とにかくレース振りが雑。あそこまで大味な競馬で上位に来たことを評価するのと同時に、いろいろハマりすぎた感があったのも事実。ハマった後のレースというのは競馬が難しい。前走同様に出遅れれば東京では前走のような立ち回りは厳しくなるし、スタートを出て先行してしまえば、前走と違う競馬で馬が戸惑う可能性も。3強の中では一番下の評価。
では割って入る可能性のある馬は?となった時に浮上するのはどの馬か。桜花賞組から。
エリカエクスプレス(BC)
この馬が世代屈指の潜在能力を秘めていることは周知の事実。問題は気性面。桜花賞で逃げてしまったことも、ここに挑むにあたって得策ではなかったし、血統的には距離が合いそうでも、この前進気勢の強さで2400mをこなせるともとうてい思えない。ただ、そうやって皆が懸念していることの逆を突いてくるのが競馬でもあり。
エリカエクスプレスを見ていると、イソノルーブルを思い出す。落鉄もあって桜花賞を1番人気5着で敗れたイソノルーブル。ニックネームは「裸足のシンデレラ」。抽選馬ゆえに安価で取り引きされた馬(JRAに500万ほどで落札された)が、デビューからあれよあれよの5連勝で桜花賞1番人気に推されるまで成り上がったことに対しての呼称。桜花賞で5着に敗れたイソノルーブルはオークスでは4番人気まで人気を落とすも、まんまとスローに落として逃げ切り成功。真のシンデレラとなった瞬間は本当にドラマティックだった。
ちなみに、このオークスの2着はシスタートウショウ。私の中で史上最強の桜花賞馬。あまりの強さに陣営はダービーにまで登録したほどで、もしダービーに出走していてもその年のダービー馬トウカイテイオーと互角に渡り合えたと力説していた評論家の方(スピード指数の故石川ワタル氏)もいたくらい。
結局、無難にオークスを選んだシスタートウショウは稀に見るスローペースの前に、直線だけで14頭をごぼう抜きしながらハナ差の2着。鞍上が若手の角田晃一騎手でなければ間違いなく2冠達成だったのはレースを見れば分かる。裸足のシンデレラの戴冠もドラマティックだったが、個人的には真の女王シスタートウショウの2冠を見たかった。それにしてもこの年は、トウカイテイオー、シスタートウショウという史上屈指のイケメン、イケジョが同期だったという奇跡。私が競馬に対して、ロマン7:馬券3だった頃の時代の話です(今は逆)。
…って、ずいぶん話が脱線してしまいました。
エリカエクスプレスがスローで逃げることなど果たして出来るのか…?はやってみないと分からないことなので考えても仕方ない。でも、イソノルーブルだって、桜花賞前の4歳牝馬特別(当時は芝1200m)をテン33.6で逃げてそのまま押し切っていたような馬なわけで、とてもじゃないけどオークスで持つとは思われてはいなかった(だから落鉄という明確な理由で桜花賞を5着に負けたにも関わらずオークスでは4番人気まで評価を下げた)。ルーブル同様に桜花賞で1番人気に推された本馬には一定の敬意を示す必要はあるのかなと思うのである。
桜花賞組からはブラウンラチェット(CB)も。
レーン騎乗で無駄に人気してしまいそうだが(いかにも穴党が狙うようだとだいたいこないからなぁ)、阪神JF、桜花賞ともに明確な敗因がある。アルテミスSのレースレベルは疑問でも、新馬直後に牝馬の主要重賞を制した点には一目置かなければならないのかなと。何と言っても阪神JF1番人気馬にしてフォーエバーヤングの妹。キズナで距離延長は歓迎、近2戦とも苦手な遠征だったのが、今回は重賞を勝った東京替わり、かつ鞍上も強化。減点要素がない。普通に買わないといけない馬では。
もう一頭の桜花賞組ビップデイジーはこの2戦で行きたがる面を見せているし、サトノダイヤモンド産駒で東京替わりが好転とも思えない。桜花賞で主力視していたので、現時点で全くの無視はどうかも、普通に考えて厳しそうというのが現時点の評価。
別路線組からはフローラSからカムニャック、タイセイプランセス、エストゥペンダ、フラワーCからレーゼドラマ、パラディレーヌ、忘れな草賞からサヴォンリンナ、1勝クラス勝ちからタガノアビーあたりを簡単に。
カムニャック(C)
桜花賞以外なら第4の馬として取り沙汰されそう。普通に考えれば東京2000mのG2を勝ち上がってきたのだからそうなんだろうけど、そんな安直でいいのだろうか?という感じもしている。2000mは2戦2勝、長距離屈指の友道厩舎、オーナーも大舞台に強い金子氏だけに、一発あっても全然驚けないし、大きな減点材料はない。ただ、狙いは狙いは7番人気だった前走だったという感じもするし、本番で人気を上げてきそうなここは妙味の面で美網。人気次第。
タイセイプランセス(D)
フローラSはアッと驚く3着も直線でスムーズならもっと上位があってもという強い内容。ただ、十分に秘めた能力の高さは示したものの、これだけの激走から中3週では上積みよりも反動の懸念の方が大きいし、さらに格が上がってパフォーマンスを上げてくるとも思えず。末脚性能の重要なオークスなので、前走のような脚が使えればだが、2戦続けて使えるか?というのに懐疑的。
エストゥペンダ(CB)
相手なりのタイプで格上げ戦でより能力を発揮してくるタイプ。さすがにG1ともなると全力を出し切ったとしても通用するかは微妙なところだが、フローラSは本意ではない立ち回りになりながらも4着に踏ん張っているし、負け方としては悪くなかった。今回控えてくれば本馬自身は良い脚を使えそう。フェアリーS、クイーンCなど厳しい流れを利して差してくるパターンから、2400mの緩ペースになってどこまで脚を使えるかの疑問はあるが、ヒモ穴候補の中では上位評価。個人的には前走直後、「スイートピーSに出てきたら勝負案件」とツイートしているくらいなので、除外になってスイートピーに出て欲しいところだが(まぁスイートピーでは1倍台もあり得そうだが)。
レーゼドラマ(D)
フラワーCは東京2400から中山1800への好臨戦で勝ち切った前走。舞台替わりは好転とも思えないし、坂井騎手なら前走同様に積極策を取ってきそう。切れのなさを補うにはその戦法しかないとはいえ、この馬が前で残るならエリカエクスプレスが残るだろうという気もして。戸崎騎手としてもこの馬には負けられないだろうし。
パラディレーヌ(D)
牡馬相手に楽勝した2走前の内容や、中間のCW77秒台の時計など高い能力をかんじさせる馬だが、前走川田騎手で権利を取りながら丹内騎手への乗り替わりは何だろう(川田騎手は月曜時点ではオークス乗り鞍なしの模様)。前走のフラワーCにしてもスムーズに運べない中で2着だから悪くはないが、どんな理由があるにせよ、G3で0.4秒も負けているようでは厳しいのでは。
サヴォンリンナ(D)
相性の良い忘れな草賞1着馬だが、内容としては低調な相手にスローの番手から抜け出す凡庸な競馬という印象。過去にオークスで馬券になった忘れな草賞馬のイメージはない。
タガノアビー(C)
矢車賞を勝って良いリズムでの参戦。アニマルキングダム×アイルハヴアナザーという配合ながら想像以上に切れる。前走が6頭立てで調教並のスローだった点は微妙だが、フローラSの連闘だったので、無駄な労力を使わず直線だけの競馬で勝てたことは吉か。2400mを走るに当たって2200mを経験している点もプラス。穴人気したら微妙だが、少し不気味さはある。
3強対決はないと見立てつつも、そこに食い込む馬たちの評価もなかなか難しいですね。とはいえ大振りは必要ないと思うので、狙い過ぎずに今週を通して検討していこうかなと。まずは月曜段階の雑感でした。
↑特別戦からの注目馬(複コロ要員候補)
先週ここで挙げた馬
↓
土曜東京10 ダノンスウィッチ(6番人気9着)
好位から無難に立ち回っていたものの伸び切れず。不良馬場が軽すぎたのか2ヶ月振り(10キロ増)で多少余裕があったのか。このレース、noteの方では11番人気の3着馬(スズカコーズ)を上位評価して的中しただけに、スズカコーズの方をこの欄で挙げれば良かった (m´・ω・`)m ゴメン…

1970年代生まれ。生粋のギャンブラー(中央競馬のみ)でありながら、自然散策や温泉、寺社仏閣巡りなど一見すると相反するような殊勝な趣味を持ち、毎週のように出かけているので馬券は旅先で買うことが多くなっている。便利な現代に感謝。ほか、三国志や中韓歴史ドラマをこよなく愛し、中国4000年の歴史を持つ気功や太極拳などもかじっている。実生活では愛猫との2人暮らし。セミリタイアを夢に、競馬だけでなく、株式投資やFX、せどりなどいろんな金稼ぎには大いに興味あり。このブログもアフィリエイトやGoogleアドセンスを始めるきっかけとして立ち上げた。
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