世代限定戦は臨戦過程がダブりやすいので(だいたい同じG1からと条件戦からなので)、臨戦面の評価というより個々の現時点の見解という感じです(追い切りはまだ未チェック段階)。( )内が現時点での評価。この後、追い切りや枠も見て最終判決を下す予定です。
ウエストナウ(△)
経験馬相手のデビュー戦で完勝、時計も優秀。負かした相手(スピードリッチ)も強かった。それでもさすがにキャリア1戦の身でG2は厳しいと思った前走(京都新聞杯)でも2着だから能力は本物。ただし、前走は鞍上の逃げの奇策がハマった感じはあるし、自身が序盤に膨れたことで後続に不利も与えていた。いわば恵まれた2着。それでいてジューンテイクには完敗。出遅れて流れに乗り損ねたヴェローチェエラにも追い詰められたその点をどう捉えるか。キャリアが浅い分伸びしろはありそうだが、未知数な点が多い。人気次第。
ヴィレム(△)
前走は負かしたスティンガーグラスより0.4秒速い上がりで勝利。スティンガーグラスがその後条件級を圧勝し、セントライト記念でも5着ならあながち無視はできない。稽古絶好。松山騎手も不気味。
ヴェローチェエラ(△)
前走は負けられない一戦をきっちり勝利したが、相手は相当弱く2着は未勝利馬(その後2戦も3着内なし)。勝ちさえすれば良いという騎乗ではあったが、この一戦に限れば物足りなさも感じた。ただ、2走前に京都新聞杯3着があるし、前走が本気仕上げだったとは思えない。距離も2600mは長い印象もあったので条件も好転はする。ただ、川田騎手に振られて誰が乗っても鞍上弱化。
オールセインツ(▲)
経験馬相手のデビュー戦でアスクカムオンモア(プリンシパルS3着)に勝利、2走前にはチェレスタ(ローズS2着)に勝利、前走では古馬も撃破。2戦目の京都新聞杯は出遅れて大敗したが、他はすべて上がり1位で4戦3勝。叔父にエアシェイディ、エアメサイアのいる走る一族の出。本格化は古馬になってからの印象もあるが、同世代のG2なら勝負になっていい。キズナ×ルーラーシップという配合も当コースが合いそう。
ゴージョニーゴー(△)
5か月振りの2走前が圧巻の勝ちっぷり(機動力を活かした形ではあったが)。前走は3着に敗れたが、差し有利の流れを唯一序盤から先行していたし、2走前激走の反動もあったろうから悲観する内容ではない。2勝クラスで完敗という臨戦から軽視されそうだが、負け方としては悪くなく、この舞台に合いそうなしぶとさを備えているので穴で買うかも。
サブマリーナ(△)
2走前がメイショウタバルの0.1差。前走はその力通りの貫禄勝ち。上がりはダントツの33.0。2着とは半馬身差だが余裕があったし、3着以下には5馬身という勝ちっぷりはなかなか派手なパフォーマンスだった。ただ、穴人気しそうなタイプなのでこの馬は人気次第。近2走がいずれも上がり33.0で切れることは分かった。あとはスタミナと持続力。近2走より明らかにタフな舞台に変わるし、理由は不明だが、他馬より休養期間も長い(秋に備えたかもしれないので、一概に悪いとは言えないが)。人気次第。
ショウナンラプンタ(○)
ダービーは最悪の臨戦過程+最悪の枠。負けて当然だし15着まで負ければガス抜きも完了。逆に2走前の青葉賞はなかなか強い2着。春先までは粗削りながらも一定の結果を残してきたし、ひと夏越しての成長を見込めばここでも主役を張れるレベル。
ジューンテイク(▲)
G2勝ち馬だが、その京都新聞杯は再現が難しいレベルの完璧なロスのない立ち回り。それ以前のOP2戦で敗れているし、G2なら確実に上位という馬でもないだろう。ただ、使いつつ力を付けてきたことは確かだし、ダービーも着順ほどには負けていない。中京のこうやまき賞で、レガーロデルシエロ、オフトレイル、ポエットリーという現上級馬を下した実績もあるし、枠次第で今回も好走可能。
トラストボス(×)
未勝利勝ち直後で常識的には厳しいし、私も厳しいとは思うのだが、臨戦過程は悪くない。キズナ×オルフェーヴルという配合もタフなこの舞台に合う。ただ、未勝利を勝つのに9戦を要した叩き良化型だけに、ここで経験を積んで叩いた次走以降が勝負かなというのが現実か。
バッデレイト(△)
3連勝をかけた前走は鼻差2着だが、相手がピースワンデュック(能力の高い3歳馬)では致し方ない。3着サトノシュトラーセも重賞で複数回入着の実力馬だし、キャリアを考えれば悪くない内容。ただ、一旦立ち止まってしまったことは確かで、前走以上のここで更にパフォーマンスを上げられるタイプかというとそういう感じもしない。
ビザンチンドリーム(△)
春のクラシック2戦は大敗だが、とにかく不器用で競馬が難しい。デビュー戦は新馬から出来た芸当だし、2戦目のきさらぎ賞も終わってみれば2勝クラスに毛が生えたレベル。エピファネイア×ジャングルポケットで当コースは合いそうだが、この立ち回りが改善しない限りなかなか難しい印象。そしてその辺りが改善しているかは走ってみなければ分からない。クラシック王道を渡り歩いた重賞勝ち馬として一定の評価はするが、軸にするのは難しい。
ミスタージーティー(△)
キャリア1戦の身でホープフルSで5着した時には大物感を漂わせていたが、クラシック2戦は大敗し、ややメッキが剥がれかけている現状。ただ、リッスンの子はタッチングスピーチ、サトノルークスなどトライアルホース的な素養があるので、G2なら通用しても不思議はない。問題は在厩間もなく実質追い切り2本で挑む点。外厩で乗られての出走とは思うが、やや心もとない印象。
メイショウタバル(▲)
皐月賞はペースやら反動やらで参考外。ダービーも除外でその後の成長でどんな走りを見せるか期待と不安が半々。強い馬であることは確かだが、きさらぎ賞は馬場の恩恵があったことは確かだし、どちらかといえば叩き良化型。このコースの重賞を人気で逃げ切るのはなかなか至難の業だと思うので試練の一戦。過度に人気するようだとそこまで食指は動かない感じ。
メリオーレム(○)
さすがは友道厩舎の引き受けたシュヴァルグラン産駒といった感じで、父のイメージそのままに代表産駒として進化を続けている。2走前、東京の瞬発力勝負でダノンエアズロックに食い下がった内容も良かったし、前走は持ち前のスタミナ、持久力を活かして圧巻の内容。何としても菊花賞に出走させたい一頭だろうし、ここに至る臨戦も上々。ただ、小倉2600mという異端な条件を勝ち上がってきたばかりでどのくらい人気してしまうのか?春の規制勢力以上に人気するようだと多少過剰という印象もある。
ヤマニンステラータ(×)
使いつつ良化を示し、前走は初めて上がり33秒台も駆使。ただ、前走で下したサンセットビュー、タガノデュードがローズS、セントライト記念でいずれも完敗。不器用な馬だし、いきなりの重賞では荷が重い印象。
平場からの狙い馬
1970年代生まれ。生粋のギャンブラー(中央競馬のみ)でありながら、自然散策や温泉、寺社仏閣巡りなど一見すると相反するような殊勝な趣味を持ち、毎週のように出かけているので馬券は旅先で買うことが多くなっている。便利な現代に感謝。ほか、三国志や中韓歴史ドラマをこよなく愛し、中国4000年の歴史を持つ気功や太極拳などもかじっている。実生活では愛猫との2人暮らし。セミリタイアを夢に、競馬だけでなく、株式投資やFX、せどりなどいろんな金稼ぎには大いに興味あり。このブログもアフィリエイトやGoogleアドセンスを始めるきっかけとして立ち上げた。