NHKマイルCは前回の更新で臨戦過程⤴としたジャンタルマンタルが貫禄勝ち。
もう一頭の⤴ノーブルロジャーは12着…。あんなものではないと思うけど、位置取りからして厳しかったですね。
3着ロジリオンについては、先週初週のブログで下記のように記してた。
『ファルコンSは最内枠で詰まりそうと見ていたらやっぱり詰まって5着まで。スムーズなら3着以内はあったはず。4走連続1400mを使っていてマイルへの延長は決してプラス要素ではないが、この馬自身はマイルも問題なくこなせる。精神力が強く混戦向きの馬なので、内枠を引いて馬群で競馬をするような形なら用無しとも思わない』
読まれた方がどう判断するかは分からないが、書いている私はこの時点ではそれなりに狙えるのではないかと思っていた。
それでいて、最終的に手書きノートで下した決断は、ブログで「魅力を感じない」と記していたボンドガール(3番人気)、この時点では見解すら記さず意にもかけていなかったはずのアルセナール(5番人気)を、押さえとはいえヒモに置きながら、「内枠を引けば用無しと思わない」と記していたはずの10番人気馬を用無し扱いにしてしまった…
いつもながら実際に馬券を買う段になると、いろいろな情報やいろいろな思惑が脳裏にうずまいて、冷静に判断しているつもりでも、終わってみるとアホやん…という結果になっていることが往々にしてある(特に情報過多になりやすいG1)。
いつもそれを糧に次に活かそうとしているのだが、またやってしまった…と懺悔に浸った日曜の夜。京都最終でいい馬券を的中できたので、収支の問題ではなくて、自分の弱さというか信念のなさというか流されやすさというか、そういったところに腹が立ってしまうのだ。
月曜の今日、祝日ではあっても清掃の仕事は通常運転だったが、清掃しながらも、「ロジリオン、ヒモには置けたよなぁ…」などと相変わらず引きずっていたけれど、今度こそ当たるにしても外すにしても後悔のない予想を打ち出したいと思った次第(もう何度そんなことを言っているか分からないけど…)。
さて、この悔しさを晴らせるのは次レースの予想に没頭することのみ。
正直ワクワク感満載だった先週ほどには盛り上がらないヴィクトリアマイルだけども、その分冷静に取り組んでいこう。
今週もナミュール vs マスクトディーヴァの2強の様相になっていて、先週ほど盤石とは思わないが、まぁ実績的にはそうなるよなぁと私も思う(実績だけなら1強かもしれないが)。
この2強でどちらを上位に取るかだが、私はマスクトディーヴァ。
ヴィクトリアマイルの前哨戦にして連動レースともいえる阪神牝馬Sから確実に好走馬が出ると思っているが、何度レースを見返しても、モレイラ騎手が次を見据えて馬に負担を掛けないように勝たせたことが見て取れて、2着以下との着差はわずかでも格の違いを見せつける走りに思えたから。
確かに最内枠から絶好のスタートを切って完璧な立ち回りができてはいたが、そういう競馬ができたことが収穫だし、そのおかげで馬に負担を強いることなく勝ち切ることもできた。この馬に能力があることなど昨秋時点で示しているのだから、そこに焦点を置く必要もなく。
ルーラーシップが東京マイルでどうなのか?という懸念はあれど、先週のディスペランツァとは違い、本馬は母父ディープインパクト。祖母ビハインドザマスクもマイル重賞を制した切れ者だった。モレイラがここを制して来年の短期免許資格を取得する可能性は大いにありそう。
一方、ナミュールだが、こちらは昨秋のマイルCS制覇も記憶に新しい。牡馬混合G1を勝ち、海外の2戦でも崩れなかった馬だけに牝馬同士なら…と思うのが当然だが、懸念としては、前走のドバイがかなりの激走だったこと(その理論で言えば同じ高野厩舎のジャンタルマンタルが全く杞憂だったが)、牡馬相手に強い馬というのは、意外と牝馬同士では取りこぼすケースもあるという点。
それは牝馬限定戦の方がレース質が緩くなりがちで、能力よりも瞬発力や適性の差が出るからとみている。過去にもウオッカやブエナビスタといった超一級牝馬がヴィクトリアマイルを取りこぼしているのがその証拠。
ナミュールはその2頭ほどクラシックディスタンスタイプでもないし、切れ味も十分に備えているので杞憂に終わるかもしれないが、富士SもマイルCSも締まったペースだったので、緩い流れになった時に取りこぼすかもの懸念は感じている。
ということで、この2強だけならマスクトディーヴァ>ナミュールだけども、マスクトディーヴァも鉄とは思っておらず、第3の馬から本命を選ぶ可能性はある。
第3の馬候補は下記の通りで、ここに名前の挙がっていない馬は現時点で気のない馬。先週を糧にするならこのまま軽視することになるが、さて…
長くなってきたので下記の馬の検証はまた明日以降
↓
以下より5/7(火)記述
なお、ナミュールの臨戦過程は下降に近い(→)、マスクトディーヴァも実は(→)がいいところ。
マスクトディーヴァは阪神牝馬Sの勝ち馬で、過去10年該当馬はサウンドキアラの2着が最高。他9頭は全て撃沈という、ある意味鬼門のローテ。
それでもマスクトディーヴァがそこまで悪くないと思うのは、前述の通り勝ち方が楽で疲労面の懸念が少なそうだから。それに阪神牝馬Sがマイル戦になった2016年以降の勝ち馬を振り返ってみると、ヴィクトリアマイルで1番人気に推されたのはミッキークイーンだけで、この馬は阪神牝馬Sが休み明けだったので、その反動と解釈したい。
重賞を2連勝以上してヴィクトリアマイルに参戦したのが、ミスパンテール、スマートレイアー、サウンドキアラだが、重賞連勝というのは馬柱的には見栄えはいいが、馬自身には疲労の懸念があるし、ミスパンテール、スマートレイアーは阪神牝馬Sが逃げ切りで脚質的にも厳しかった。
サウンドキアラは重賞3連勝しての参戦なので、私は懐疑的に見ていたが、2着に好走された。よほど馬が充実していたか、あるいは3戦全て好位から抜け出す競馬巧者で、本番でもその立ち回りのうまさを如何なく発揮したか(逃げや追い込みより好位差しの方が負担は少ない)。
ミッキーチャーム、デゼルのように、逃げ、追い込みと極端な脚質の馬は本番でなかなか通用しない。逃げは人気薄なら面白いが、阪神牝馬Sを勝つレベルの馬ならマークもされてしまうので。
近2年の勝ち馬メイショウミモザ、サウンドビバーチェは、阪神牝馬Sを人気薄で勝っての参戦でそもそも厳しかったが、ヴィクトリアマイルでは人気以上に走っているから、鬼門ローテだから好走できなかったというわけでもない。過去10年に限っては、阪神牝馬Sの覇者で、好走できるレベルにない馬が多かったという見立てをした方が自然。
マスクトディーヴァに関しては、2走前に凡走したことで疲労面の懸念がなく、阪神牝馬Sでも負担を強いる勝ち方ではなかった(好位からの立ち回りもサウンドキアラ同様)、さらにヴィクトリアマイルでも1~2番人気に推されるレベルの実力馬。ローズSで激走しながら秋華賞も走ったように反動に強いタイプとの見方もできる。以上が臨戦過程が(→)でも一定の評価をしているという理由。
さて、今日はこの2強以外で可能性のあると思う馬たちの見解
ウンブライル(⤵)
可能性があるといいながら臨戦過程下降だが、この馬は臨戦過程の良くなかったNHKマイルCを激走しており、その時が稍重。コース実績もあるし、当日道悪になるようなら。あとは川田騎手でもそこまで人気しないようなら。
サウンドビバーチェ(→)
リズムが悪すぎて何とも言えないが、昨年の5着馬で、当時先着を緩した馬が一頭もいない相手関係。去年の阪神牝馬Sは前走11着から巻き返しているように、惨敗からでも巻き返せるタイプ。相変わらず稽古は動いているし、前に行ける強みを活かせるようなら残り目も。穴の域は出ないが。
スタニングローズ(⤴)
近走は結果が出ていないが、まともに走ったのは3走前の中山記念くらいで、この時は牡馬混合のG2で自身は休み明け。去年の当レースは出遅れて何もしていないので参考外。牡馬混合の前走を叩いて本番という流れは去年同様だが、マイルを使うに当たって前走で逃げて前進気勢を促した点は好感。マイル向きかとなると微妙だが、まともなら去年のようなことはないのでは。
ドゥアイズ(⤴)
前走の阪神牝馬Sは臨戦過程が良くなかったし、出遅れもあった。自身としては限界の上がりを使って5着なら致し方ない結果。G1では一押し足りない感じだが、阪神JF3着、桜花賞5着で、最近はひと頃落ちていた調子も復調気配。前走でガス抜きできてれば前進があっていい。
ハーパー(⤴)
前走の大阪杯はこの馬の持ち味を全く活かせぬ走りだったので、今回に向けては好臨戦。有馬記念も相手が強かったし、そこで大きく負けなかった地力は上位。カギは久々のマイル。ただでさえ切れ味に乏しい馬が、中長距離を走り過ぎて馬自身がマイルのリズムに対応できるかどうか。当コースの重賞ウィナーでありながら全く人気がなさそうなので、一応残しておくが、ファーストインプレッションは「切れ負けする」だったので、最終的には軽視の可能性が高い。
フィアスプライド(⤴)
前走は臨戦過程が良くなかったし、流れも向かず負荷の大きな立ち回りとなってしまった(負け方としては悪くない)。2走前のマイル戦では器用な立ち回りで、マイペースで逃げたフィールシンパシーを完封しているし、距離短縮臨戦は面白い。スタートや立ち回りに懸念はあるが、ルメールが2走前のような立ち回りを再現できるようなら上位があっても。
モリアーナ(→)
阪神牝馬S組は本来は3着前後に負けた馬(前哨戦なりに程よく負けた馬)と相性が良いのだが、本馬の場合、いかんせん脚質的に不利。前は残ったとしても追い込みが利きづらいレースだけに、最後方からの立ち回りが目に見える本馬についてはよくてヒモまで。
※ほか、展開的に不気味なコンクシェル、フィールシンパシーあたりだが、臨戦過程は良くはない。重賞を好走しての参戦なのに人気がないようならむしろ買いかもしれないが、今のところは軽視の予定(だから先週のアルセナールのように穴人気して欲しいところ)
ファーストインプレッションでいいなと思った馬はフィアスプライドだけど、基本的に出遅れる馬だし、苦節何年、下から這い上がってきた6歳馬がG1で通用するか。これも人気次第だけど、レース傾向的には微妙…
結局今週も悩ましいことに変わりなし。このレースは枠も重要だし、あとは枠が出てから。
個人的にヴィクトリアマイルは観て楽しむレース、重賞で楽しみなのは土曜の京王杯SCの方かな。
でも、G1レースは予想を楽しむことにも意義があるので、今週は悔いなき決断を!
↑特別戦の狙い馬
↑特別戦の狙い馬(穴)
1970年代生まれ。生粋のギャンブラー(中央競馬のみ)でありながら、自然散策や温泉、寺社仏閣巡りなど一見すると相反するような殊勝な趣味を持ち、毎週のように出かけているので馬券は旅先で買うことが多くなっている。便利な現代に感謝。ほか、三国志や中韓歴史ドラマをこよなく愛し、中国4000年の歴史を持つ気功や太極拳などもかじっている。実生活では愛猫との2人暮らし。セミリタイアを夢に、競馬だけでなく、株式投資やFX、せどりなどいろんな金稼ぎには大いに興味あり。このブログもアフィリエイトやGoogleアドセンスを始めるきっかけとして立ち上げた。