有馬記念は7頭立てと見立てて、そのうち3頭の評価を下げて4頭に印を打ったのですが、その評価を下げた3頭で決まるという結末。
オッズを下げていた3歳馬を狙い打った次第ですが、結果的には世間の評価通り世代レベルが一枚下だったのかもしれません(枠や不利などもあったかもしれませんが)。しかし、その3歳よりも更に人気を落としていたのがスターズオンアース。この馬が後年、7番人気の人気薄で好走した馬と思われるのも違和感ありまくりですよね。この馬こそ買わなければいけない馬だったのかもしれませんね…(ルメール神)。
六本木のキャバ嬢が、「詳しくないのに適当に賭けたら4000万勝ち」なんていうニュースを見るにつけても、稚拙な見解を述べてしまって申し訳ないやら情けないやらですが、まだまだ競馬は続くので、過去は省みつつももう未来を見ていきます。
というわけでホープフルSですが、これもキャリアの浅い2歳戦ということで、正直いって積極的に買うレースではないと思いますし、自信があるとも言えません。ただ、G1には挑み続けないといけないので(?)、気負わず各馬を見ていきましょう。どの馬も良い面、悪い面があって主役不在といった感じなので、両方の観点から見立てていきます。
2023 ホープフルS
インザモーメント(⤴)
前走は外々を回しながら最後までしっかり伸びての差し切り。そこまでインパクトはなかったものの、臨戦過程は悪くないし、リビアングラスの全弟で中山2000を走り切るスタミナも有していそう(そのリビアングラスが中山2200のグレイトフルSで完敗してはいるが)。無視はできない。
ウインマクシマム(⤴)
デビュー戦は勝ち馬とタイム差なしの2着。その時の勝ち馬は黄菊賞で2着、そして3着馬が黄菊賞勝ち馬のセンチュリボンド。本馬も1勝クラスなら通用していい力量馬。決して臨戦過程がいいとは言えない前走で前走を楽勝しているし、当コースで勝ったこともプラス。前走は逃げない形なら尚良かったが、悪くない臨戦。
ヴェロキラプトル(⤴)
初戦は新馬らしい超スローの逃げ切りでさして価値を見出せないが、そのぬるいレース後の野路菊Sで逃げずに上がり最速で勝ったことは評価。0.1秒しか離せなかった2着馬が次走の自己条件で8着だったのを筆頭に3着以下の馬が軒並み敗戦というレベルは疑問だが、この馬自身はしぶといタイプで適性はありそう。
カフェグランデ(⤴)
前走は出が悪かった上に超のつくスローで直線でもごちゃつくシーンがあった。32秒台の上がりを使えたことは収穫だし、ロスなく乗られていたガルサブランカから0.2差なら悪くない。レイデオロ×マンハッタンカフェという配合なら、中山、距離延長ともに歓迎。
ゴンバデカーブース(→)
戦ってきた相手関係、実績面から今回の最右翼候補であることは間違いない。新馬では逃げ、サウジアラビアRCでは追い込みと正反対の戦法で連勝してきたことも評価点。カギはマイルから2000への延長。同じ臨戦からホープフルSで1番人気になったコマンドラインが12着に大敗したのは記憶に新しいところ。12/14に追い切りに騎乗した佐々木騎手も距離には限界がありそうとのコメント。能力面を重視するか、臨戦面を懸念するか悩ましいところ。
ショウナンラプンタ(⤴)
新馬戦では京都2歳S3着馬(シンエンペラーから0.1差)を完封する強い内容。前走の東スポ杯2歳Sは出が悪くペースも流れて後方からの立ち回り。流れてはいても前残りという状況の中で4着なら悪くない。距離延長は歓迎だし、前走である程度流れたペースを経験できたことも良いのでは。鮫島克騎手が複数の乗り馬から本馬を選んだことも推し要素だが、前走のような立ち回りになると厳しい舞台でコース適性がどうか。
シリウスコルト(→)
400mずつ距離を延ばしながらパフォーマンスも上げていて、新潟2歳Sでは上がり33.2で5着、芙蓉Sは4角2番手から上がり35.6で1着と適応力の高さが魅力。前走で同コースで勝ち切った点もプラスに捉えられるが、芙蓉Sからの直行組は、3年前のラーグルフが内枠から3着に激走しているが、ンドオブリバティ(は競走中止)やオーソリティあたりは人気を裏切っている。内枠の人気薄で気楽に乗れる立場なら目があるか。
シンエンペラー(→)
初戦がセンス抜群の走りで快勝。前走の京都2歳Sは並の馬、並の騎手なら大敗があってもおかしくない立ち回りだったが、馬群をぬって2歳馬離れした勝負根性も見せた。ただ、2~8着馬までが新馬、未勝利を勝ったばかりの馬で、G3といっても実質1勝クラスの様相。重賞勝ち馬という冠で過剰に人気するようだと、乗り替わりも相まって全幅の信頼を置けるほどではないか。
センチュリボンド(→)
2000mを2連勝中だが、最速上がりが前走の35.4でG1通用の切れは感じさせない。その一方でこのしぶとさが昨年の勝ち馬ドゥラエレーデと被る印象も。ただ、ドゥラエレーデは切れ勝負となった東スポ杯2歳Sでも4着に善戦していただけにそこまでのスケールはないか。キズナに母父ヘニーヒューズというのも今時期の力を要する中山に合っているイメージだが、思いのほか今の馬場は悪くなく。
タリフライン(→)
キャリア1戦で未知数だが、東京1800の前走は上がり11.8-11.3-11.0の後傾ラップを4角9番手から上がり33.4の脚で完勝。その適性は今回の舞台にピッタリという印象ではないが、母系がサドラーズウェルズ系のサトノダイヤモンド産駒なら中山への適性もありそうな印象。
ディスペランツァ(→)
前走の京都2歳Sは枠なりに外を回しながらシンエンペラーから0.2差。6着だったがそこまで差は感じないし、シンエンペラーを評価するのならこの馬も押さえた方がいいのでは。データ的には前走人気、着順ともに好走の余地はないのだが、父ルーラーシップで兄が皐月賞3着なら適性も合っていそう。
ミスタージーティー(→)
新馬は首差の辛勝だが、ラスト4Fが全て11秒台の後傾ラップを33.7の脚で差し切った内容は評価できるもの。タッチングスピーチやサトノルークスといった重賞好走馬の下で血統的な底力もある。ただ、父母系ともに奥手のタイプで今時期のG1でいきなり通用するかは何とも甘くないような。
レガレイラ(→)
初戦はスローで逃げたセットアップ(札幌2歳S1着)を余裕の差し切りで能力の高さは疑いようがない。取りこぼした感の強い前走アイビーSにしても、32.7の上がりを使いながらの3着ならやむなしといったところ。勝つためなら逃げるなど違った乗り方もあったと思うが、先(オークス?)を見据えた感じもあった。牝馬ながらあえて牡馬にぶつけてくるのも当然勝算があってのことだろうが、その分人気にもなるだろうし(ましてルメールが選んだ馬となれば)、個人的には除外になって欲しいが。
上位3番人気はゴンバデカーブース、シンエンペラー、レガレイラでしょうか。この3頭も全幅の信頼がおけるとは思わないんですよね。穴っぽいところでは、ウインマクシマム、シリウスコルト、カフェグランデあたりが気になっていますが、このうち2頭抽選待ちなので、枠と出走馬が決まってから改めて考えようと思っています。
1970年代生まれ。生粋のギャンブラー(中央競馬のみ)でありながら、自然散策や温泉、寺社仏閣巡りなど一見すると相反するような殊勝な趣味を持ち、毎週のように出かけているので馬券は旅先で買うことが多くなっている。便利な現代に感謝。ほか、三国志や中韓歴史ドラマをこよなく愛し、中国4000年の歴史を持つ気功や太極拳などもかじっている。実生活では愛猫との2人暮らし。セミリタイアを夢に、競馬だけでなく、株式投資やFX、せどりなどいろんな金稼ぎには大いに興味あり。このブログもアフィリエイトやGoogleアドセンスを始めるきっかけとして立ち上げた。