この秋のG1はスプリンターズS以後、1番人気が6連勝中。
馬にとってはコロナ禍が幸いしているのか、実力馬がしっかり力を出せる環境なんかもね。
今週のチャンピオンズカップもまともなら1番人気は鉄壁の予感。どうしたものか…(素直にいけよって話?)
ただし、先週のJCが1~3番人気の決着で、このチャンピオンズカップも昨年1~3番人気の決着。
2週連続と2年連続で1~3番人気の決着で決まる確率は、算出していないから分からないけど、おそらくかなりの低いはず。
ということで、ここは1頭くらいは穴っぽい馬の割り込みがあると信じて、その馬を探していこう。
このレース、去年こそガチガチではあったが、中京に舞台が移って以後の5年間、必ず8番人気以下の馬が馬券になっている。
このコースは枠順に左右されやすく、レースの流れによっては人気馬が沈み、力の劣る馬でも割って入り得るコース形態なのだろう。
過去の穴馬の特徴
では、去年以外の5年、8番人気以下で馬券になった馬の特徴をザっと記していこう。
2014
ナムラビクター 8番人気2着
実績7勝(OP3勝、G3‐1勝)
近2走、G3を2着→3着
このレースを迎えるまでに重賞勝ちの実績があり、OP特別では3勝も。さらに近走も大崩れはしておらず、好状態を保ってG1に挑みながら不思議と8番人気。今だったら「普通に買えるよねぇ」といえる存在。
2015
サンビスタ 12番人気1着
実績10勝(牝馬重賞5勝)
近2走、牝馬重賞を1着→2着
対牡馬での実績はないが(そもそもほぼ出走していない)、牝馬同士なら相当な実績を積み上げていた。数少ない牡馬混合戦でも、前年のチャンピオンズC(4着)、当年のフェブラリーS(0.4差7着)と差のない競馬をしていたように決して通用しない馬でなかった。ここまで人気を落とした要因のひとつに、前走で牝馬相手に5馬身離されたせいだろうが(それでも2着)、実績馬は常に警戒が必要。
2016
サウンドトゥルー 6番人気1着
実績8勝(OP特別1勝、G2-1勝、G1-1勝)
近3走(うち2戦がG1)連続3着
このレースを勝つまでの10戦、1戦(休み明けのマイル戦)を除いて全てが3着以内という堅実派。しかも前年の当レース3着の実績もあった。この馬が6番人気になってしまったのは…脚質のせいかなぁ。普通に買えたよね。
アスカノロマン 10番人気3着
実績7勝(OP特別1勝、G3-2勝)
近2走、南部杯4着、みやこS14着
この馬もG3を2勝の実績があり、当年のフェブラリーSでも3着と十分な実績があった。人気を落としていたのは、前走のみやこSで14着と大敗したせいだろうが、その時の人気は2番人気だった。馬体重も+10だったし、叩き仕様もあったのか。本番では10キロ絞って3着に健闘。
2017
ゴールドドリーム 8番人気1着
実績5勝(OP特別1勝、G3-1勝、G1-1勝)
近2走、帝王賞7着、南部杯5着
近2走で人気を落としていたが、同年のフェブラリーSの覇者。今に思えば、この馬が8番人気で買えたとはねぇ…といったところだが、当時だって十分に買い要素はあった。人気を落としたG1馬は軽視せざるべからず。
コパノリッキー 9番人気3着
実績15勝(OP特別2勝、G1-10勝他)
近2走、南部杯1着、JBCスプリント2着
この馬が人気薄で3着と激走したのは引退の2レース前。それまでの当レースで3年連続人気を裏切っていたのが多分に影響しての人気落ちだろう。前走で1200mを使っていたというのも判断しにくい材料ではあった。しかし、それまでにG1を10勝、G2以下を含めれば実績は断然、それで9番人気なら買っておかないと、といったところだ。やはり実績馬は常に警戒。
2018
ウェスタールンド 8番人気2着
実績5勝(G3-2着)
近2走、シリウスS2着→武蔵野S7着
過去の穴馬と異なり、本馬だけは実績がなかった。だが、単にダートを使っていなかっただけで、ダートに転向したその年の夏から圧倒的な強さで条件クラスを突破し、重賞でも善戦。前走の武蔵野Sでは不利もあったし、全く底を見せていない馬なら可能性はあるということか。あまり例を見ないタイプだと思うので、この馬は参考までに。
今年の該当馬は?
基本的には5勝以上+重賞タイトルが必要(ウェスタールンドは例外とみなす)、例えそれが過去の実績であって近走で着順を落としていたとしても侮ることなかれ。
また、上記のいずれも前走で3番人気以内か、そうでなければ3着以内。これが必須条件。
そもそも前走で6番人気以下だった馬は、穴馬に限らず好走例がない(中京開催に限る)。
さて今年。
人気はクリソベリル、カフェファラオ、チュウワウィザード、サンライズノヴァ、クリンチャー、ゴールドドリーム…序列はともかくここまでが6番人気内(ネット競馬)。
これらの馬の見解はここでは差し控えるとして、今回は7番人気以下想定の馬の検証を。
インティ
7勝(G2-1勝、G1-1勝)
実績に不足がない上、去年の当レース3着馬。これは過去の穴馬の傾向に合致。しかし、惜しむらくは前走で5番人気、かつ9着。ヒモでなら押さえてもいいが、ちょっとリズムが悪すぎで。まぁ、この手の馬でも、来られたら「買えたよなぁ」と思ってしまうのだが。
モズアスコット
7勝(G3-1勝、G1-2勝)
今年のフェブラリーSにして、かつての安田記念の覇者でもある。これも過去の穴馬の傾向に合致。当年のフェブラリーSを勝ちながら人気を落としていた馬にゴールドドリーム。アスカノロマンやサンビスタもフェブラリーSで善戦していたし、コパノリッキーは同年ではないが前年以前の勝ち馬。やはりフェブラリーSは能力なくして勝つことはできないレース。
近2走2着→7着だが、前走に関しては私も臨戦から危険視したくらいで走れなくて当然。人気は近2走とも2番人気なので問題なし。この馬が今回人気を落とす背景には、距離やコース形態もあるのだろうが、G1を2勝するほどの力量馬だけに、そうしたマイナス面には目をつぶってもいいのでは。
エアアルマス
7勝(OP特別2勝、G2-1勝)
勝利数もクリア、重賞勝ちもあり、さらに前走は+14キロの叩き台と思えば、ここは巻き返しの期待できる局面。前走も3番人気と支持を集めていたし、レースも4着とはいえ悪い内容ではなかった。こうした馬が本番で激走した時に「普通に買えたじゃん」と思うタイプではないか。
アルクトス
8勝(OP特別2勝、G3-1勝、G1-1勝)
本馬も勝利数、実績ともに申し分ない。前走で勝ちながら人気を落とす馬を狙うのは馬券のセオリーでもある。ただし、この馬は前走が6番人気。この人気でレコード勝ちしたということは、よほど条件が噛み合っていて、かつ全能力を出し切っての勝利とも見て取れる。だとすると今回は反動の出ていい局面。走られたら走られたで納得してしまう馬なのだが、穴馬といえども全てを評価するわけでもいかず、この馬は若干評価下げ気味で。
タイムフライヤー
5勝(OP特別2勝、G3-1着、G1-1勝)
本馬も勝利数、実績面でもクリア。特に前走1番人気を裏切っての参戦は望ましいパターン。去年の当レースは大敗したが、今年と違って武蔵野Sを激走してしまった後の参戦だったので、その反動も少なからずあったはず。それにもともとマイルは1F短い印象だし、舞台替わりは決して悪くはないと思う。
アナザートゥルース
7勝(G3-1勝、G2-1勝)
本馬も勝利数、実績面クリア。交流を主体に使われているが、中央の重賞も勝っている点はプラス。前走はルメール人気だったとはいえ、1番人気だったのもよい。その前走は積極策が裏目に出ての失速。かなりのハイペースだっただけに、その経験が糧となれば、この先行有利の舞台で粘り込みがあっても驚けない。
まとめ
人気薄の馬でもこうして記しているといずれも買える馬のような気がしてくる。ここに挙げた馬たちが7番人気以下ならいずれも「買い」とすら思えるほどだ。
人気どころの検証は別の機会に譲るとして、脆さ同居のカフェファラオ、脚質に不安のサンライズノヴァ、7歳で衰えが見え隠れするゴールドドリーム…
こうした馬たちが上記の穴馬たちよりも多分に人気するようなら、むしろ人気薄の馬たちに触手をそそられる。
特に臨戦的に面白いのは、モズアスコット、タイムフライヤー、エアアルマスの3頭。
ただ、エアアルマスは内で揉まれたくないタイプなので、馬自身は外枠が理想でもコース形態は内が有利という矛盾、その難しさがあるね。
まぁ、モズアスコットもタイムフライヤーも内を巧みに捌いてくるイメージはあまりわかないけども…
ま、今の時点でそこまで考えてもね。
現状ではこの3頭に大穴ならアナザートゥルースってところかな。
アナザーは何せサウンドトゥルーの下だしね、条件は合っていそうだよ。
もともとモズアスコットは歯牙にもかけていなかったのに、このブログを記しているうちに「あるかも」と思ってきてしまった。
今日も長々とダラダラと書いてしまった。
最後まで読んでくれた方、どうもありがとう。
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1970年代生まれ。生粋のギャンブラー(中央競馬のみ)でありながら、自然散策や温泉、寺社仏閣巡りなど一見すると相反するような殊勝な趣味を持ち、毎週のように出かけているので馬券は旅先で買うことが多くなっている。便利な現代に感謝。ほか、三国志や中韓歴史ドラマをこよなく愛し、中国4000年の歴史を持つ気功や太極拳などもかじっている。実生活では愛猫との2人暮らし。セミリタイアを夢に、競馬だけでなく、株式投資やFX、せどりなどいろんな金稼ぎには大いに興味あり。このブログもアフィリエイトやGoogleアドセンスを始めるきっかけとして立ち上げた。