競馬

2020 セントライト記念検証と想い出語り

騙馬の英雄レガシーワールド

セントライト記念といえば、誰もが瞬時に思い出すのが…

「世界の遺産」こと『レガシーワールド』でしょ?

異論は認めますが、私の中では一択です。

 

このレガシーワールドは、父がモガミ。

昔はダビスタでも有力種牡馬だったね。気性Cだけど(笑)

 

レガシーワールドも気性難が災いして、未勝利を勝つのに7戦も要した。

去勢後に勝ち上がってから一気にトップホースまで上り詰めたのだけど、去勢がここまで馬を変えてしまうのか!?を体現した競走馬だった。

未勝利を勝ち上がったのが、未勝利戦も押し迫った3歳7月のことで、以後、7月2戦、8月2戦、9月2戦、10月1戦、11月2戦、12月1戦…以後、1月にも1戦…

 

使う方も使う方なら走るレガシーもあっぱれというタフさ加減(さすがに1月に走った後、故障しちゃったけど…)。

この年内の戦績が10戦6勝、2着2回、3着1回、4着1回。

 

勝てば当然クラスが上がるわけで、勝ち続けることは容易ではないのに6勝も!

4着1回もジャパンカップ、2着のうち1回が有馬記念。

夏の未勝利を勝ったばかりの馬が、その年の有馬記念を鼻差2着って今の時代にはなかなかない。

まさに究極の上がり馬だった。

 

その途中の過程で出走したセントライト記念では、ダービー2着のライスシャワーを封じての勝利。

ライスシャワーといえば、その秋の菊花賞でミホノブルボンの三冠の夢を打ち砕いた名馬だけど、そのライスを封じたレガシーもまた、もしかするとミホノブルボンを負かすとしたら実は影武者のレガシーではないかと囁かれ出していた。

「影武者」というのは、レガシーとブルボンが同じ戸山厩舎で、華やかな王道路線を歩むブルボンとは対照的に、騙馬となったことでその王道の道から外れたレガシーは、常に裏街道を歩まざるを得なかったから。

そのため、セントライト記念を勝った後は、やむなく古牡馬相手のOP特別に回ったのだけど、あっさりとOP特別2連勝を果たし、ようやくジャパンカップ~有馬記念という王道路線に復活した。

この時、同期の戦友ミホノブルボンは故障により戦線離脱(結局そのまま引退)、遂に影武者が本物を超えた時でもあった。

 

レガシーワールドの持ち味は、とにかく先行してしぶとさを生かす競馬。

抜かされそうで抜かさせない根性の権化のような馬だった。

首を低くして走るフォームも独特で、私は今まで見てきた中で、"首を低くして走る選手権" があれば、このレガシーワールドかタイキブリザードを推挙する(どうでもええわ)。

 

ただ、翌年のジャパンカップを制しながらも、コタシャーン&デザーモのゴール版誤認事件の方が話題となってしまったり、同時代にミホノブルボン、ライスシャワー、メジロマックイーン、トウカイテイオー、ビワハヤヒデといった超一級の名馬がいたために、並の一流馬という風潮になっているのは寂しい限り。晩年の惨敗続きの印象も残っているのかもしれないが…

でも、私の中では競馬を始めた当時の大好きな馬の一頭。

同時代を生きた多くの馬たちが天に召される中、今も健在という点も喜ばしい。

こなったらシンザンを超え、マイネルダビデ(長寿記録継続中)も超すほどに長生きして欲しいものだ。

 

そんなわけで、セントライト記念といえばレガシーワールドの想い出語りはこの辺にして。

今年のセントライト記念を検証していこう(強引)。

 

セントライト記念はレガシーワールドタイプから

セントライト記念は、馬のキャラで言えばレガシーワールドタイプを探せばいい。

要求されるのは、切れ味よりも、持久力とスタミナ。

馬場の速くなった昨今でもその傾向は残っている。

 

だって、過去を振り返ってみて。

去年の勝ち馬リオンリオンから遡って、ジェネラーレウーノ、ミッキースワロー、ディーマジェスティ、キタサンブラック、イスラボニータ…

特にリオンリオン、ジェネラーレウーノ、キタサンブラックなんかは、レガシーと脚質から戦法までそっくりさん。

ディーマジェスティだってディープにしては切れというよりも持久力を備えたタイプ。

イスラボニータはちょっと違うタイプかもしれないが、これはこの時点での能力が抜けていたと見てもいいかもしれない。

 

今年はある程度有力馬も絞られているので、すでに私自身がオミットしている馬は名も上げないが、残った中でレガシーワールド指数(なんじゃそりゃw)の高い馬はというと…

 

レガシー指数(造語)トップ5

 

1位 バビット

2位 ココロノトウダイ

3位 ラインハイト

4位 ヴァルコス

5位 マイネルソラス

 

この馬たちは、今回の舞台への適性は高いと思う。

ただし、いくらレガシー指数が高くても、能力がなければお話にならない。

 

ダービー出走組を抜きには語れない

このレースはあくまでもダービー出走馬を買っておけばいいレースだからだ。

レガシー指数は高くなくとも、春の時点で能力が一枚上だったサトノフラッグガロアクリークはやっぱり高評価しなければならない馬だし、軸にするならこのいずれかで大丈夫だろう。

 

しかし、いずれも中山コースはお手の物で重賞も勝っているし、正直、甲乙つけがたい。

直接対決では、ガロアの2戦2勝とはいえ、皐月賞のサトノフラッグは疲労の多い臨戦だったし、ダービーは枠順と位置取りの差がそのまま出た格好。

6着と11着でも0.4秒差なら着順ほどの能力差はないし、上がり勝負になったので、その適性の差もあったろう。

 

そしてダービー出走馬に関しては、着順不問でむしろ大事なのは当時の人気。

過去10年、ダービーで4番人気以内の馬は、2-2-1-0という心強い後押しもあり、私はサトノフラッグ本命の予定。

ただし、キタサンブラックをなぞらえるような戦績を辿るガロアクリークも、非根幹距離のスプリングSを勝っている点が強みとなるし、その反動が出ておかしくなかった皐月賞で激走した能力の高しに敬意を評さねばならない。

 

よって、現時点では、サトノフラッグを本命に、ガロアクリークと先ほど挙げたレガシー指数の高かった馬たちをどう絡めるか、そのあたりがカギとなりそうだ。

フィリオアレグロはどうしようかな〜道悪なら必ず押さえる必要はありそうだけど、キャリアが浅く未知数の割に3~4番人気となると、よくて抑えまでか…?

 

ま、もう少し悩み、楽しみましょう。

なわけで、今日のところはこんなところで。

 

 


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昨日特別戦の推奨馬として挙げた馬の鞍上予定が嶋田騎手として愕然とした(笑)

まだ全体をじっくりチェックできていないので、今日も特別戦の中で色気のある一頭を挙げておくので、応援がてらポチッといただけると週末更新の励みになります。

 

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