狙い馬 競馬

2020 有馬記念 臨戦過程評価②

有馬記念有力馬見解のパート②になります。①をまだ見ていない方はこちらからどうぞ

臨戦過程といいつつ、ちょいちょい他の要素も織り交ぜてますが。

あとは明日の追い切り、明後日の枠順を加味して最終結論を出すつもりです。

 

フィエールマン(→)

不適と思われた前走天皇賞(秋)でアーモンドアイを追い詰め、今回は去年4着した舞台に移るのだから当然良さげな臨戦に思えるが、前走の内容はあまり今回には繋がらないとみる。それはあまりにも終いの脚に特化した形で好走してしまったからだ。距離延長でルメールともあれば、再び同じような競馬はしてこないと思うが、馬としては前走で先行していた方が次走でも楽に先行できるのが自然の摂理なわけで、ここは位置取りがカギとなってきそう。馬が後方からの競馬を覚えてしまい、ルメールが促しても後方からの競馬になるようだと一抹の不安。

また、本来は天皇賞(秋)から有馬記念までの間隔は、一般的な馬なら十分すぎるほどの期間といえるが、本馬にとっては、過去に積み上げた5勝(新馬含む)のどのレース間隔よりも短い。これまで取りこぼしたレースが、レース間隔のせいに限るとは思わないが少々気になるところではある。

クロノジェネシスに抵抗しうるとしたら能力的にも当然本馬なのだろうが、クロノジェネシスより臨戦は下。でもまぁ大崩れも想像しにくい馬ではあるが。

 

ブラストワンピース(→↗)

休み明けで馬体重を550キロまで増やした前走の天皇賞(秋)は、高速上がり決着となったので適応できないのも無理はない、ブービー負けとはいえ精一杯の競馬はしただろう。馬体重も自身最高550キロまで到達していたように仕上げの面でも不足があったに違いない。

2走前の宝塚記念16着は、機動力に乏しい本馬にとって大外18番枠が致命傷となったし、度を過ぎた道悪が合わなかった可能性もある。3走前の大阪杯、これもスローの上がり勝負で本馬にとっては適性外。

このようにここ数戦はいずれも明確な敗因がある。有馬記念において同年中山の非根幹G2を勝った馬は必ずマークしなければならない対象馬でもあるし、あながち軽視はできないかなと思っている。

もはや3歳時の本馬と同列に扱えない近走の印象ではあるが、まがりなりにも2年前の当レースの覇者である。身体が絞れてくるようなら一発大駆けがあっても驚けない。

全く合わない舞台からの臨戦となるので上昇評価となる。(↗)ではなく(→↗)なのは、ここ数戦のリズムが悪すぎて一変があるかどうか何とも悩ましいからである。

 

ミッキースワロー(→↗)

キセキの項でも記載したが、魔の6歳馬データに該当。とはいえ、年齢だけでズバッと切り捨てるには惜しいし怖いのが本馬である。

この秋の2戦だけで何となく終わった印象も抱かれている本馬だが、春先には日経賞を勝ち(軽んじてはいけない中山非根幹G2勝ち馬)、G1でも初めて3着に入線した6歳時の今年こそが充実期という見方もできるのだ。

この馬の心象を悪くしているのは2走前のオールカマーだろうが、これはスローの上がり勝負となってしまい、切れ者ディープ牝馬のワンツー決着となったのだから、持久力勝負を好む本馬にとっては適性外の一戦だったろう。

前走のジャパンCはそもそも相手が強い上に舞台適性もなかった。その中で(位置取りはだいぶ後方だったが)アーモンドアイと並ぶメンバー3位の末脚を使えた点は評価対象としてもいいだろう。

今回は日経賞を完勝した舞台に変わり、条件面で後退要素はない。当然臨戦過程は上向きとなる。(↗)にしきれないのは、やはり6歳という年齢がネックなのと後方からの競馬が板についてしまい、今回もそうした競馬になると厳しいからだ。

 

ユーキャンスマイル(→)

2走前に本命を打ち、強敵相手の前走ですら穴として期待していた馬だけに近走はもどかしい敗戦。見込み違いでG1では通用しない馬なのかもしれないが、鞍上の岩田騎手は前走後「力を出し切っていない」とコメントしているように、さすがに去年5着だった舞台で12着というのは負け過ぎの印象、何かしらの影響で力を発揮できなかった可能性が高い。

その何かしらが掴めない以上どうにもならないが、能力を発揮できずに敗戦したと見立てれば、まだ前進の余地はあるのでは。

ただ、厩舎としては昨年5着と善戦したジャパンCこそが本命であって、去年は見向きもしなかった有馬記念の舞台は適した舞台とは思っていないはず。ジャパンCがあまりにも不本意な結果に終わったのでもう一戦といった感じもするし、さすがに一変までは難しいか。

 

ラッキーライラック(↘)

前走がルメールの手腕によるあまりにも鮮やか過ぎる勝利だったので、今回は上積みの要素は少ない。おそらく本馬の全能力を出し切っての激走だったろうし、今回の条件も(有馬を圧勝したオルフェーヴル産駒とはいえ)合うイメージはない。前走が阪神2200mだったといっても上がりは33秒台の決着、それもまたこの舞台にリンクしてこない。ここはスタミナ負けするのではとの見立て。

 

ラヴズオンリーユー(→)

2戦連続牝馬限定戦でも突き抜けられない戦績はハッキリと物足りず、臨戦的にもさしたる上積み要素はないのだが、地力でいえばもともとカレンブーケドールに匹敵もしくは上回るポテンシャルを持っていたはずの馬。この中間の陣営のコメントも相変わらず歯切れが悪く、ここでの一変は期待しづらい感じだが、かついてクイーンズリングがヴィクトリアマイル、府中牝馬S、エリザベス女王杯と結果を出せない中で、いきなりこの有馬で激走したのは記憶に新しいところ。内枠を最大限に利したルメールの神騎乗に負うところは大きかったとはいえ、本馬も枠にさえ恵まれれば上位に食いこむ資質は備えているように思う。同じエリザベス女王杯組の中では、ラッキーライラック、サラキアよりも臨戦自体は上とみる。

 

ワールドプレミア(→)

昨年の3着馬で適性自体はありそうだが、菊花賞を勝って勢いに乗った昨年よりも臨戦は劣る。別馬の項でも休み明け2戦目の不振を唱えたが、本馬のように長期休養明けを一戦しただけの馬は、尚更一変があるのか疑問な面はある。データとして調べたわけではないのだが、感覚的にこの長期休養明けをひと叩きしただけで変わり身を期待すると痛い目を見ることが多いような気もする。昨年の3着にしても展開利を受け4コーナー16番手から大外ぶん回しての好走。例年の有馬記念においてはとても再現性のある走りには映らなかった。この馬自身、菊花賞馬ではあるが、有力各馬がいずれも回避し、メロディーレーン(未だ2勝クラスすら勝てない340キロの牝馬)が0.4秒差の5着に食いこむ低レベルメンバーでの戴冠であったことを思うと、本質的な能力値でも今回上位のメンバーには劣っていると見るのが妥当。休養している間に勝手に成長していたら話は別だが、そんな都合の良い話もないだろうに…

 

 

臨戦過程は悪くないブラストワンピースやミッキースワローや競馬ブックによると中間の調整はひと息だとか。ただでさえ、データ的には厳しい馬たちだけに状態だけは万全であって欲しいものだけど、なかなかうまくいかないね。

ま、でもとりあえず明日の追い切り次第。

でも、最終的に追い切りとか枠とか抜きにして、当初の臨戦評価の上昇馬同士で良かったじゃんなんてことも多いので、こちらの見解が私の今年の有馬予想の基盤となりそうです。

 


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予想は有馬が一番楽しみだけど、他の特別戦も楽しみだし、勝負レースはおそらく未勝利や平場になるんじゃないかな。

そんなわけでランキング欄には特別戦で期待している馬(B)を挙げときます。週末には挙げないので見るなら今だけだ!(笑)

 

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