今週はどの重賞も楽しみだ。
ただ、水曜日のなると想定が出て、重賞よりもさらに楽しみな平場のチェックをしなければならないので、想定が出る前の今のうちに重賞の予想を進めてしまおうと思う。
まず最も気のない金鯱賞から。
気のないというのは、サートゥルナーリナがよもやここで無様な競馬をするとは思えないという前提のもと馬券的妙味が期待できないからであって、皐月賞馬の走りを見られるという点では非常に楽しみだ。
おそらく1倍台の断然人気になるサートゥルナーリナに関してここであれこれ述べるつもりはない。馬券的妙味がないとしても、ひねらずこの馬が本命となるだろう(馬券を買うかどうかはまた別の話だけど)。
だとすれば、相手はワイドならほぼ1点、馬連なら2点(多くて3点)にとどめるのが理想だ。そこで、サートゥルの相手探しを今回の主旨として話を進めていこう。
さほど頭数も多くないので一頭一頭を私なりに簡単に説明していこう。
ギベオン(臨戦過程→↘)
[最も勢いのあった昨年のこのレースでも不利のない競馬で6着と地力の差を露呈したが、何気に当時先着を許した馬がいずれもG1馬だったという言い訳は利く。その後はトップハンデのダービー卿5着、鳴尾記念も4着だがG2常連ステイフーリッシュとはクビ差、毎日王冠は休み明け7着、チャレンジCは致命的な不利で9着、前走の金杯もトップハンデで鞍上との息も合わず10着…と全てのレースで敗因を求められればそれなりの理由は挙げられる。ただ、それにしても4歳以後、一度も3着以内に入っていないという事実は変わらない。今回は比較的手の合いそうな福永騎手、中間の追い切りもしっかり動けている。舞台設定も悪くないし、常に人気先行の本馬が空気のような存在になりそうなのも魅力。ただし、別定のG2で通用するという保証はこれまでのレースで見せているわけではないので、非常に悩ましい存在だ。近走で能力を発揮しきれていないという意味では臨戦的には悪くはないのだが、それでもここ一連の走りのリズムは悪く、やや下方とした。この馬の取捨はもう少し悩むが、現時点ではそこまでの評価はできないか]
サトノソルタス(臨戦過程→↗)
[実績面は劣るがキャリアは7戦、他馬にはない未知の魅力はある。前走に関しては直線入り口でゴチャついてブレーキがかかったのが痛かったし、もともと反動の出ておかしくないローテだった。本馬は休み明けは1-1-1-0だが、2走目はは0-0-0-3なのだ。そういう意味では、3か月半空けての今回は走れるローテということになる。あとは相手関係次第といったところだが、一頭を除けばそう差はないし悪くない競馬ができそうな予感はある。同じディープの5歳でも出がらし感のあるギベオンよりは上とみるのが妥当]
ダイワキャグニー(臨戦過程↗)
[ロードヴァンドールやサトノノブレスなど、時にこのレースで穴を開ける逃げ馬、今年は本馬が該当しそうだ。重賞勝ちこそないが、OP4勝の実績はなかなかのものだろう。重賞では連対すらないので、いわゆるOP大将の可能性もあるが、それでも昨秋のJCでは、果敢な逃げで6着と見せ場はつくったのだから、まだ伸びしろがある感はある。前走に関しては58キロもあったが、内枠で強引に逃げて苦しくなった節も。レース後、内田騎手は「内枠だから行くしかなかった」と言っていたが、もともと逃げ馬ではない本馬をそのような固定観念で強引に逃がしたことが失敗では? それでもJC後で仕上げも甘かったろうし、ここへの叩き台と考えれば良いガス抜きになった感はある。おそらく今回も逃げるだろうが、前走ほど厳しい流れにはならないと思われるし、サートゥルナーリアも先行するだろうから、さらにその後続の馬たちも動くに動けず、本馬にとってはサートゥルがちょうどいい盾となってくれそうな。芝のレース、特に重賞では全く目立たなくなってしまった内田騎手だが、逃げなどの単調な形であればまだ通用。面白い一頭だと思う]
ニシノデイジー(臨戦過程→↗)
[いつもそれなりに走ってくるので毎回判断に迷う馬だが、それでも弥生賞以後は一度も馬券に絡んでいないのだから、2歳時の3連勝のイメージに引きずられない方が得策かも。とはいえ、ダービーではサートゥルナーリアと0.1秒差だったし、セントライト記念は誰が見ても極端すぎる競馬、菊花賞は距離が長く、前走も休み明け、それでいて早めに動いた形は今回に向けて悪い内容ではなく、またしても判断に迷うことになる。左回りの方が合っている節あるし、1800~2000mがベストのような印象もある。2400のダービーで好走できたのは、勝ちに行くのではなく、道中死んだ不利戦法がかなっただけの印象もあるし、2200以上のレースだと、いつも最後に甘さが出ているからだ。よって、左回りの2000mという舞台は何気にベストかと思うとまだ見切れない。最近は不振な鞍上も時にぶち込んでくることがあるし、2度目の騎乗で少々不気味。今回ダメならもう見切るぐらいの意気込みで買うのはありかも]
ラストドラフト(臨戦過程↗)
[前走は危険視していただけに3着でも正直驚いた。全くロスのない競馬をした実力馬2頭が1、2着で、本馬は大外をぶん回される羽目になりながらも最後まで伸び、その持続力のきいた末脚はゴール後も続いていたほどだ。キャリア一戦の身で重賞を制したのはルメールマジックだと思っていたが、どうやらそれだけではなさそうだ。早期に重賞を制して長期休養を余儀なくされたこの手のタイプは、復帰後、馬が変わったように走らなくなるケースもあるものだが、本馬の場合、休み明けこそ凡走したものの、この2走は重賞でもしっかり走れているので本物のようだ。その好走の源となっているのが調教。デビュー当初はウッドだけではなく、ポリなども併用されていたが、休養後はウッドでビシビシ追い切れるようになり、前走も臨戦過程は悪いが追い切りはめちゃくちゃ良かったので、それがどう出るか?という意味で注目していたが、しっかり走ってきた。そして、この中間も相変わらずビシビシ追い切られ、先週は5F自己最速の65秒切りの時計もマークした。ここは人気でも評価せざるを得ないという感じだ。ただし、この2走がもしかしたらマーフィーマジックだったかもしれず、鞍上が吉田隼人に変わるのは若干の不安ではある]
ロードマイウェイ(臨戦過程→)
[先週の稽古でとてつもない爆裂時計をマーク。勝つごとに馬が自信をつけているようで、本来この手の馬は勢いが止まるまで追いかけた方が良いケースの方が多い。ジャスタウェイもこの舞台が得意でその複勝率は42%超という一流種牡馬らをもしのぐハイアベレージ。しかも、ルメールが乗れないとなれば川田騎手を配してくるのだから、素直に考えればこの馬も人気ながら評価せざるを得ない。ただ、この馬の連勝に関しては、陣営のレース選択のうまさと、前走に関してはやはりルメールマジックが多分にあったような気がしてならないのだ。確かにタマモクロスのように突如馬が変わるケースもあるにはあるのだが、タマモの場合、条件戦で圧倒的着差をつけての連勝があったが、本馬は毎度ギリギリの勝利、それが勝負強さの証であるといえばそうなのだが、ほんの1年前にヴィントに負けていた姿を思い出すと、どうしても2番人気で高く評価する気にはなれないなと。先行脚質だった本馬をあえて控えて勝たせた裏には若干2000mに対する距離不安があった節もある。もっともそんな差し競馬にも順応できた本馬の能力も底知れず、私の考える懸念など全て吹き飛ばして好走されても全くおかしくはないのだが]
なんとももダラダラと長くなってしまった、馬券としての魅力はさほどないレースだというのに。
実は私自身、他の方のブログ等を読むとき、あまり長い文だと読む気がせず斜め読みしてしまうので、自身の普段の見解も割と簡潔に書くようにしているのだが(まぁそれだけではなく時間がないというのもあるが)、今日は長くなってしまったなぁ。
しかも、タマモクロスなんて馬を引き合いに出してしまったら、急にタマモのレースを観たくなって、ついつい映像を観てしまう寄り道も。
タマモクロスの時代は私もリアルタイムでは観ていなかったけど、映像で観てもあの8連勝の快進撃はゾクゾクするものがある。あそこまで短期間に変わった馬は当時から現代まで存在しないのではなかろうか。
パドックでは細くて見栄えもしないのに、レースに行くと獲物を捕らえにかかる豹のようにものすごい推進力を発揮するから不思議だ。本当はオグリキャップよりも強かったのに(自論)、時代が求めたのはオグリだったという不遇。
名前もシンプルでいいよなぁ、タマモクロス。
…この手の昔話を始めると止まらなくなってしまうので、今日はこの辺で。風呂にも入らないといけないので。
風呂でまた予想するんだけどさ(笑)
↑今週、サートゥルナーリアぐらい堅いんじゃね?と思っている馬
1970年代生まれ。生粋のギャンブラー(中央競馬のみ)でありながら、自然散策や温泉、寺社仏閣巡りなど一見すると相反するような殊勝な趣味を持ち、毎週のように出かけているので馬券は旅先で買うことが多くなっている。便利な現代に感謝。ほか、三国志や中韓歴史ドラマをこよなく愛し、中国4000年の歴史を持つ気功や太極拳などもかじっている。実生活では愛猫との2人暮らし。セミリタイアを夢に、競馬だけでなく、株式投資やFX、せどりなどいろんな金稼ぎには大いに興味あり。このブログもアフィリエイトやGoogleアドセンスを始めるきっかけとして立ち上げた。