先週の重賞は週の始めから本命候補だったドンインザムードを初志貫徹で◎にして的中。相変わらずこのパターンの的中率は高い。1番人気のヴィンセンシオを消し、ジャナドリアの評価を下げて、12番人気ルヴァンユニベール、11番人気ヒルノハンブルクに△を打てたことも良かったかなと。
逆に当初はメイショウソラフネ、ヤマニンアルリフラ、バルサムノートに食指が動いていた(Xに挙げた)CBC賞は、こねくりまわした挙句に最終的な◎はワイドラトゥール。これだけ迷うくらいだから自信満々だったというわけではなく、臨戦過程だけなら1位のワイドラトゥールに本命を打たずして、もし激走されてしまったら泣くに泣けないとの思いからの本命(だから悔いはないのだが…)。
戦前の傾向で逃げ先行馬断然と記しておきながら、それを踏まえず追い込み馬に本命を打つというのは結果的には暴挙だったかも。人気薄で狙っていったとはいえCBCはブレブレ。まぁ本命云々という以前に、懐疑的に見ていた函館SS組のワンツーではお手上げといった感じm(__)m
さて、今週は夏の大一番、札幌記念。
夏が来れば思い出すのは尾瀬の想い出ではなく、エアグルーヴの想い出といっても過言ではない。それくらい札幌記念といえばエアグルーヴの印象が強い。4歳時、この札幌記念を足掛かりに天皇賞(秋)で時の牡馬の総大将バブルガムフェローを撃破。あの秋の天皇賞は私の中でもベスト10に入るほどのベストレース。
5歳時は鳴尾記念、宝塚記念と取りこぼし、やや勢いに陰りが感じられたところで迎えた2度目の札幌記念。自身が1.3倍に推されたぐらいだから相手は弱く、1頭格が違ったことは確か。しかしそれでも牡馬相手の最高峰のG2で見せ鞭ひとつで完勝とはやはり女傑。これが最後の勝利になったとはいえ、その後のジャパンC好走(スペシャルウィークに先着)に繋げたのであった。
一時期、札幌記念は秋の天皇賞に向けての良いステップレースになっていたことがあった。ヘヴンリーロマンス、トーセンジョーダン、レイデオロの2着したサングレーザーなど。秋天に挑むに当たっての経験値、レース間隔ともにマッチするんだろう。今年は秋天向きのタイプが少ない印象なので、秋天に直結するかは微妙だけど、楽しみな一戦に違いない。
ということで週初から早速ざっくりながらも予想
アルナシーム(⤴)A
函館記念は6着だが、2着(ハヤテノフクノスケ)と0.3差。ソツなく後方から運び、流れも向いていたので、負けて強しというほどの内容ではなかったが、59キロを背負っていたことを思えば悪くない。最後に甘くなったのはその分という見方もできる。2000mの走りも板に付いてきたし、ここは当初からの目標。内枠なら。
ヴェローチェエラ(⤵)B
函館記念はハイペースを早めに捲り上げ、そのまま押し切る非常に強い内容。本馬が厳しいラップを作ったことで、3着に4角14番手のマイネルメモリーが激走できたといっても過言ではない。ただ、臨戦過程だけで言えば前走時の方が良かったし、今回は前走激走の反動も懸念される。それ以前の走りから能力が抜けていたわけではなく、全てがハマった感もある。人気になるようなら軽視の手も。
ケイアイセナ(⤵)C
巴賞は逃げずに勝ち切ったことが収穫。下したコントラポストもハンデのG3レベルなら上位争いできる馬。とはいえ今回は最高峰のG2戦。自身1800m向きの構造をしているだけに2000mへの延長もプラスとは言えず。
ココナッツブラウン(⤵)C
かつてヘヴンリーロマンスがクイーンS2着(タイム差なし)からの連闘で札幌記念を勝ち、さらに次走で秋天をも制した。クイーンSはともかくとして、札幌記念→秋天ではなかなか手を出しにくい馬だったが、本馬にもヘヴンリーロマンスを彷彿とさせる雰囲気がある(クイーンSタイム差なしの2着、末脚のしっかりした馬という共通点)。
この馬自身は前走時の方が臨戦過程が良かったし、ヘヴンリーロマンスが既にG2を勝ち、2000m実績があったのに対し、本馬は重賞未勝利で2000mも初。常識的には厳しいかなとC評価。
コスモキュランダ(⤴)A
そろそろ忘れそうになるが、ハイレベル世代の皐月賞2着馬(最も強い競馬)。菊花賞は距離、中日新聞杯は条件不向き、大阪杯は相手強化の上、上がり勝負に適応できず、それでもホウオウビスケッツあたりとは0.2差。今となってはG1ではちょい足りずも、G2なら上位(3戦して3戦とも3着内)という位置づけ。悪くない。
シュヴァリエローズ(→)C
近走のリズムが悪すぎるし、7歳のディープ産駒にどこまで余力が残っているかとも思う判明、本格化したのは昨年秋以降でこの半年で一気に劣化したとも思えない。G1では通用しない馬で近2走は参考外。G2でも京都大賞典を勝っているとはいえ、あの舞台が本馬にとってベスト。距離を延ばして良さの出た馬だけに2000mに戻すのもどうだろう。現時点で消しとまでは言い切れずも、ここでの激走もイメージしにくい。
シュトルーヴェ(→)B
ダイヤモンドSは59キロで5着と一応の復調気配。その前3戦は全てG1なら度外視可能。条件の異なる舞台の日経賞→目黒記念の連勝は並の馬に出来る芸当ではないし、G2なら格上感すらある。ただ、とにかく終い一辺のスタイルだけに、このレベルになるとハマってなんぼの感はあるし、半年振りで状態面の精査も必要。一定の評価はしつつも相手まで。
ステレンボッシュ(⤴)A
早熟傾向のきらいのあるエピファネイア産駒だけに、本馬もこのまま尻すぼみ?の懸念はあれど、近2走に関しては本馬にとって不適な舞台。いずれも3番人気ではあったが、戦前から楽観できない状況にあった。東京マイルから札幌2000mは大きく好転と言えるし、G1からG2への格下げも悪くない。今回も人気は落ちそうになく、妙味の面では飛びつけないが、この2戦で評価したなら3度目の正直。私はこの2戦とも評価していないので、このタイミングで買いに回るのもありかなと思っていたりする。
トップナイフ(⤴)B
エプソムC、函館記念ともに展開不向きの側面が大きい。決して早稲でないことは3走前(極端な立ち回りでデシエルト、ロードデルレイに次ぐ3着)が証明しているし、噛み合えばどこかで激走の目はまだ残しているのかなと。3歳時に2着したレースで格負けもしないし、この2戦を踏まえて今回は3走前のポツンからの一発に転じてくる可能性もあるとみる。正方向だと厳しいが、一発狙いなら台頭があってもという感じ。
ハヤテノフクノスケ(⤵)C
函館記念は春天から一気の距離短縮、内枠もどうかと見ていたが、予想以上に器用に立ち回って、ペースを考えれば負けて強しの2着。3勝クラスとはいえ5馬身差で楽勝した3走前はダテでななかったことを証明。ただ、前走比で言えば前走の方が臨戦過程は良かったし、もう一段格が上がって前走の再現があるかとなるとまだ未知数な面も。人気次第のところはあるが、狙いのタイミングは前走だったのかなとも(前走で買えなかったけど)。
ホウオウビスケッツ(→)A
3走前の中山金杯こそ直前の乗り替わり、大外枠の不利もあって凡走したが、基本的に自身の力は出し切るタイプ。G1の極限のレースではちょい足りないが、G2レベルまでならまず崩れない。函館札幌の違いはあれど、去年の函館記念の走りから洋芝替わりも大きくプラス。無難に行くなら本馬かなという感じ。
リビアングラス(⤴)B
下級条件からの叩き上げタイプで地味な印象はぬぐえないが、この3戦の重賞の走りに一定の評価。京都記念は流れに恵まれたとはいえ、恵まれる位置で競馬が出来ること自体も武器。日経賞は最悪の臨戦過程でまず凡走と見ていたが、あわやの4着で力を付けていることを示した。宝塚記念はそもそも通用しようがないが、それでもメイショウタバル、べラジオオペラとガップリ4つの先行策から7着なら大健闘と言っていいのでは。2000mだと2200m以上ほどペースの恩恵がなさそうだが、開催の進んだ札幌自体は合っている。立ち回り次第で。
A:
アルナシーム
コスモキュランダ
ステレンボッシュ
ホウオウビスケッツ
B:
ヴェローチェエラ
シュトルーヴェ
トップナイフ
リビアングラス
本命はA候補の中から行くことはほぼ決定。枠も見たいレースなので後は枠順確定後。
※ここには挙げていないけど、オールナットは調教だけは抜群。別定のG2ではやや忙しいと思うけど。他の挙げていない馬は消し予定。
特別戦からの注目馬

1970年代生まれ。生粋のギャンブラー(中央競馬のみ)でありながら、自然散策や温泉、寺社仏閣巡りなど一見すると相反するような殊勝な趣味を持ち、毎週のように出かけているので馬券は旅先で買うことが多くなっている。便利な現代に感謝。ほか、三国志や中韓歴史ドラマをこよなく愛し、中国4000年の歴史を持つ気功や太極拳などもかじっている。実生活では愛猫との2人暮らし。セミリタイアを夢に、競馬だけでなく、株式投資やFX、せどりなどいろんな金稼ぎには大いに興味あり。このブログもアフィリエイトやGoogleアドセンスを始めるきっかけとして立ち上げた。