狙い馬 競馬

2025 天皇賞(春)臨戦過程評価

先週の重賞はフローラSを〇◎で的中。

この2頭5枠より外枠だったので、3枠以内が必ず好走しているデータをもとに、急遽2枠のドーギッドをヒモに加えましたが、きたのは3枠のタイセイプランセス。毎年、前残りが穴の使者となっていて、多くのファンがその傾向に乗った時に、4コーナー16番手の追い込みが波乱の立役者になるとは…。結局、先行馬は壊滅(自らのスタイルを捨てたエストゥペンダは頑張ったけどね。この馬が5/24のカーネーションCに出走してきたら勝負案件として予約しておきます)。

タイセイプランセスはどうあがいても無理だけど、ヴァルキリーバースが2着を死守してくれたのがせめてもの救い。しかし、写真判定の結果が出るまでの長いこと長いこと。確定待ちの間、ネット競馬のヴァルキリーバーズの掲示板を何度もリロード。中には自信満々に「絶対3着」みたいなことを言う人もいて、「マジか…」って青くなっていたけど、あの掲示板、割と適当な愉快犯も多い。

何にせよ3着までズバッと当てる難しさをまたまた痛感。

痛感ならぬ痛恨といえば、日曜福島10の尾瀬特別。6番人気〇(タガノアレハンドラ)と7番人気▲(イモータルバード)がワンツーして、あとは1番人気の◎(パフ)が3着ならズバッと!というところで頭差の4着…。しかも3着馬は13人気。毎度のことながらこの僅差には泣けてくる。パフは複勝でも勝負していたので、なぜ神はこんなひどい仕打ちを…と打ちひしがれてしばらく立ち直れなかったほど。

日曜東京最終で穴で期待したハリウッドブルースも5着ながら3着と0.0差。あと0.1秒頑張ってくれたら…と思ってしまうこの僅差。着差は僅差だけども天地の明暗だよねぇ。これが競馬、おそろしい。だから面白いとも言えるのだけど。

この最終を取りこぼしてやさぐれ気分でいましたが、その後に入ったリバティアイランドの訃報。自分のやさぐれがちっぽけなことに思えてきました。競馬の本当のおそろしさはこれでした。神は無情すぎますね。

リバティアイランドの想い出。

絶望的な位置から差し切った桜花賞、こりゃ強ぇ~!と溜め息が出たオークス、歴史の瞬間を目の当たりにした秋華賞。素晴らしいレースの数々が走馬燈のように浮かんできました。

もっと日本で走っている姿を見たかったというのが本音ですが、今回のアクシデントが海外遠征のせいなどと言うつもりはありません。これも競走馬の非情な宿命なのかもしれません…。ただ、日本で生まれたリバティアイランドが異国の地で荼毘に付されたのは悲しいですね。

この訃報を聞いてドバイで散ったホクトベガのことを真っ先に思い出しました。彼女が逝ってから28年も経っています。それでも想い出は色褪せていません。今から28年後というと私はもうお爺ちゃんの世代ですが、その時も競馬に携わり、28年前にリバティアイランドというスーパーホースがおってなぁという独り語りは続けていることでしょう。

リアルタイムでリバティアイランドの勇姿を目の当たりに出来たことに感謝して冥福を祈りたいと思います。

 

さて、気を取り直して。今週は大一番の天皇賞(春)ですからね。レースとしての権威は地に落ちたといっても過言ではないですが、長距離レースならではの人馬の駆け引きは他のどのレースよりも楽しい。

春天の想い出をパッと手繰り寄せただけで、「マックイーンVSテイオーの一大決戦」、「マックイーンの3連覇をライスシャワーが阻止!」、「ライスシャワー歓喜の復活劇」、「ブライアンの夢をローレルが打ち砕く!」、「トップガンVSローレルVSマーベラスの3強対決」、「スペシャルウィークVSメジロブライト」、「アッと驚く逃走劇ビートブラック!」…などなど本当に名勝負が多い。

こうした名勝負はもう過去10年表に表記されないというのが時の流れの早さを表していますが、他にもテイエムオペラオー、ゴールドシップ、キタサンブラック、フィエールマン、タイトルホルダーといった長距離の雄たちが見事なレースを見せてくれています。

こんな豪華な時代を知っている身からすると、時の王者が出走すらしなくなった最近の春天には寂しさも感じてしまいますが、それでもレースを見る楽しさが薄れるわけではありません。今年は混戦で馬券的にも面白そうですし。

というわけで、さっそく初週段階の各馬の見解を臨戦面を主眼にして検証します。

 

サンライズアース(→)B
過去10年中8年で好走馬を輩出する阪神大賞典組。残り2年のうち1年は春天において最高で7番人気馬と主力馬の出走がなかった年。もう1年は阪神大賞典1着ユーキャンスマイルが2番人気4着。このユーキャンスマイル以外の8年年全てで阪神大賞典1着馬が全て3着内に好走しているという鉄板ローテと着順。よって、だいたい3着内にはいるのかなとも思うけど、おいそれと飛びつけない感があるのは、阪神大賞典1着馬は全て3番人気以内での戴冠だったが本馬は4番人気、その人気の気楽さもあって展開にも恵まれての勝利という点は少々気がかり。

シュヴァリエローズ(→)D
日経賞は12着だが、ここまで負ければ道悪の影響もあったのでは。2~3走前に重賞連勝している馬が前走の凡走だけで評価急落ならば狙い目はあるのかなとも思うけど、さすがに前走で大敗した7歳のディープ産駒がG1で巻き返すとなると大いに疑問。京都大賞典は峠の過ぎたディープボンド(今年の春天にいないのが寂しい)やメイショウブレゲ、ステイヤーズSも万葉Sと変わり映えしないメンバー構成だった。

ショウナンラプンタ(⤴)B
阪神大賞典は日経新春杯の反動もあったろうし、武豊騎手が前哨戦らしい乗り方をしての4着。いかにも本番で巻き返してきそうな雰囲気を醸し出してはいるが、言っても未だ2勝馬。青葉賞以外の重賞では2着はあっても全て完敗。そのレベルの馬がこの大舞台で戴冠というシーンも想像しにくく、後方待機で流れが向いた時に何とか圏内というイメージも。逆に菊花賞のように勝ちに動けば最後に甘くなるシーンがあっても不思議なく。狙ってみたくなる臨戦だが、G1において1着はないと思う馬を本命にするのもどうかなあと…

ジャスティンパレス(⤴)A
毎回そこそこ好走するので狙いたくなるが、そう思われ続けて早7戦…。今回も同じようなシーン(入着まで)が見られるかもと思いつつ、大阪杯の時点から狙いは春天では?と思っていたし、大阪杯が想定していた以上の良い内容。菊花賞3着、阪神大賞典1着、春天1着の実績馬。なぜ昨年は出なかったの?と思ってしまうわけで、2年越しで狙ってみたいのが現時点の思い。

ハヤテノフクノスケ(→)C
評価は別としてこの馬の参戦が今年の春天を面白くする。予想においては取捨に迷うが、それ自体も楽しみ。菊花賞8着は4角で大きな不利を被ってのもの。今の勢いで今年のメンツなら通用しても…と思わなくもないが、予想の定石としては、条件上がりなのに無駄に人気する馬は軽視でいいのかなと(5番人気以内だと過剰感あり)。昨年3勝クラス勝ちから4着したスマートファントムは3勝クラスの勝ち方が良かったし(単純に離して勝つ方が良いというわけではなく)、着狙いの騎乗が幸いした面もあるが、本馬は自ら勝ちに動くタイプであり。

ビザンチンドリーム(→)B
菊花賞は不利を被りながら5着でヘデントール、ショウナンラプンタと0.1差。6着ダノンデサイルと7着馬は7馬身離れていて、この菊花賞の6着以上馬はいずれも次走以降に好走とレベルも高い。本馬も次走で海外重賞を勝っているし、デビュー当初から大器の誉れ高かった馬がようやく本物になってきた可能性はある…が、序盤のテンの遅さはおそらく変わっていない。去年のブローザホーンや一昨年のシルヴァーソニックの例はあるが、基本的には追い込み型の不利なレースであり(どのレースもそうだが)。2~3着なら。

ブローザホーン(→)B
昨年の2着馬が紆余曲折を経て、昨年同様、阪神大賞典3着からの臨戦。勢いでは昨年と比べるべくもないが、阪神大賞典からの臨戦自体はいいし、リピートレースで長距離資質は侮れない。京都大賞典からの3戦は全て参考外で良く、人気がないなら拾ってもいいが、どちらにしても戴冠は難しそう。2~3着なら。

プラダリア(⤵)D
前年に好走した京都大賞典、京都記念でいずれも大敗。もともとG1ではひと押しきかない馬だし、現状でG1でパフォーマンスを上げてくるとは思えない。

ヘデントール(→)A
ダイヤモンドSは圧巻の走りだったが、2着ジャンカズマがレベルの低さを物語る。ただ、そうは言っても余裕綽々に4馬身差Vは菊花賞からの更なる成長と長距離適性を感じさせるに十分の内容。菊花賞で僅差だったショウナンラプンタやビザンチンドリームを人気では大きく上回りそうで妙味の面でも旨みがないし、ダイヤモンドSからの臨戦は鬼門ということで、素直に飛びついていいのか少々逡巡するが、そうはいってもレーンなら全てが杞憂に終わりそうな予感も。菊花賞2着→ダイヤモンド1着に導いた戸崎騎手が降ろされるのも驚きだけど、陣営(ノーザン含む)がそれだけここに賭けているという気概を感じる。

マイネルエンペラー(→)C
日経賞は正攻法の立ち回りでアーバンシックやチャックネイトを押さえる強い内容だったが、その着差はクビ、クビ、クビ、アタマ、½、クビ…と12着のシュヴァリエローズまでも0.5差。持ち前の勝負強さを発揮した点は評価すべきだが、今回に向けてはそこまで良い勝ち方だったとは思わないし、京都替わりでパフォーマンスを上げられるかもやや疑問(京都自体に勝ち鞍はあるが、さすがにG1となると)。

ワープスピード(⤴)D
阪神大賞典はスローだったので、先行したことは悪くなかったが、他力型のタイプで正攻法の立ち回りで別定G2を勝ち切る力はない。ダイヤモンドSも海外明けの難しさはあったにせよ早めに動いたことが失速に繋がった形。前走の負け方自体は良かったし、今回は本来の差し脚を活かす形になると思うので、本馬自身のパフォーマンスは上がってくると思うが、それでも昨年の5着まであるかどうかという感じ。

 

現時点ではこんな感じですが、何気に枠も気にしたいレースなので、1週間ワクワクしながら予想していきましょう。その上でガラッと予想が変わる可能性はあります。

 

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