中京記念は臨戦過程(⤴)同士の決着でしたが、臨戦1位の◎ニホンピロキーフは5着。外から長く良い脚を使っていましたが、上位馬がインで溜めていたのに対して8枠の2頭は終始外。一瞬は来た!というシーンはあれども、あれで突き抜けるようならG1級。結果として戦前から懸念していた外枠が響いてしまった感じです。とはいえ枠も織り込んだ上で本命に推したので個人的には悔いはないですが、参考にしてくれた方にはすみません。
それと猛烈に反省しているのは、日曜福島9(伊達特別)でジェロニモスを筆頭評価してしまったこと。この馬、前走(あずさ賞)は坂井騎手がスローの絶妙な逃げをかまして8番人気で3着に激走。京都の少頭数から福島替わりでスロー逃げも見込めない状況かつ8番人気から1番人気という後追い評価。2走前のあずさ賞で、当時勝負馬だったタマモランプをハナ差退けた馬(=強い)という認識が刷り込まれてしまったことと、コース得意な戸崎騎手なら少なくとも好走圏には導くのでは?という最もやってはいけない無難な予想。競馬だから当たり外れは仕方ないとして、今後こういう情けない予想はしないようにしないと。
さて、今週はアイビスSDとクイーンS。直千競馬は食指が動かないのでクイーンSを見ていこうと思いますが、ヒエーと叫びたくなるほど混戦で。かくなる上は一頭一頭、私自身も書き記すことで検討していこうと思う。
アルジーヌ(→)
前走の博多Sはハイペースの消耗戦を早めに動いて外からねじ伏せる強い競馬。本馬に潰された形の逃げ馬は大差に敗れ、負かしたセブンマジシャンも重賞入着歴のある馬。これを24キロ増の充実馬体で成し遂げたのだからこの先が楽しみ。ただ、先々は重賞でも通用しそうだが、今回は前走がかなり負荷の大きな勝ち方だったので、前走からの上昇があるかは微妙な感も。牡馬混合3勝クラスと牝馬限定G3は同程度のレベルと見ているが、今回は牝馬限定G3の中でもレベルも高い印象で。
イフェイオン(→)
2走前の桜花賞は内でゴチャついていたし、久々で力み気味の追走。そもそもフェアリーSからの直行は鬼門ローテでもあるし、大敗も致し方ないところ。前走のNHKマイルは改めて力があるところを示したし、G3程度なら古馬相手でも通用しそう。母イチオクノホシもG1ではサッパリだったが、G2までなら好走。母の妹コスタボニータも同様のタイプ。G1からG3への格下げは歓迎。
ウインピクシス(⤵)
絶好の臨戦過程だった前走で3着まで。スローに落とし過ぎたきらいもあったが、ひと頃に比べると物足りない印象を受けた。今回は前走からの臨戦面での上積みがないという意味で下降としたが、去年2着したレースでコース適性は高く、先行できる脚質は常に警戒が必要なタイプ。松岡→横山和も、思い切った騎乗ができるという面ではプラスに出そう。
ウンブライル(⤴)
前走は臨戦過程が良くなかったので、それでG1で6着なら上出来。川田騎手ということもあったが、正攻法の立ち回りができた点にも成長を感じさせた。ただ、臨戦面は上昇としたが、今回は距離が未知数。全兄ステルヴィオは1800mの重賞を勝っているので対応可能と思うが、デビューから1400mで2連勝した牝馬でベターなのはマイル以下の印象。
エリカヴィータ(⤴)
前走のマーメイドSは外枠からでも上手に立ち回り、最大限力を発揮しての7着。2走前の福島牝馬Sも含め、現在の本馬には重賞では入着前後が限界なのかなという気はするが、それでも前走は直線止まりかけたところからもう一度伸びて2着と0.3差、2走前もスローのマイペースで逃げたウインピクシスと0.2差だからチャンスがないこともないような。結果は伴わなくともひと頃の不振は脱した感じだし、2000mよりは1800mベター。56キロは不利だが、枠次第では穴として。
キタウイング(⤵)
斤量の恩恵があった昨年の当レースで8着。以降、6戦全て4角二桁位置で走ることへの意欲が感じられず、リズム的にも厳しそう。
コガネノソラ(⤴)
前走は使い詰めてのオークスだったし、条件も含めいろいろ厳しい臨戦だった。東京芝1800mで2戦2勝だが、配合的には右回りのO型コースの方が向いている。前走は崩れたが、本来は強敵相手に能力を上げてくる配合とも見ているので、内枠を引ければしぶとさを発揮できていい。
コンクシェル(⤴)
前走のヴィクトリアマイルはテン33.8の無謀な逃げで参考外。2走前の中山牝馬Sのテン3Fが37.4だったので、馬としては最大限の厳しさを味わった。今回もペース次第のところはあるが、前走ほど厳しい流れになることはないはずで、前走経験が糧となり得る一戦。臨戦的には巻き返し有望だが、2~3走前の2連勝がいずれも5番人気で、過剰に人気すると脆さもある馬。人気も見たい。
スタニングローズ(⤴)
コンクシェルほどではないが、本馬もハイペースにお付き合いしての失速。フィアスプライドと同位置からふぃあすが2着、本馬が9着という点では物足りなさも感じるが、本来マイルよりも1800~2000がベストの馬だし、休み明け2戦目でまだ本調子になかった可能性もある。G1馬なので不当な評価になった時は常に怖いが、その分57キロを背負わされるし、かつての盟友坂井Jどころか近走の相棒西村Jにも振られた形なのがどうなのか。
ドゥアイズ(→)
臨戦的には可もなく不可もなく。ただ、近2走は圏内まで届いていないとはいえ、2走前の阪神牝馬Sは33.0の本馬にとっての極限の上がりを使っているし、前走のヴィクトリアマイルも大外枠から際どい4着に滑り込み、地力の高さを見せている。桜花賞、オークス、秋華賞は壁に当たったが、自身の力は確実に発揮する馬で、牡馬相手のOPでも崩れなかった地力をもってすれば今回も上位争いしてきそう。
ボンドガール(→)
前走NHKマイルは直線の不利で能力を発揮できなかったという面では上積みがあるが、今回の条件がどうなのかという面と相殺して平行線。武豊騎手が6年振りに51キロを課してくる意気込みには一目置かなければならないが、ダイワメジャー牝馬は1800m以上の重賞で連対率1.2%(シゲルピンクダイヤだけ)というデータは重くのしかかりそうな気も。
モズゴールドバレル(→)
昇級後は案外の内容だが、5走前にソーダズリングとタイム差なしの2着があり、4走前には牡馬混合の3勝クラス(4着コレペティトール)を勝っているだけに条件次第でもう少しやれていいのでは。32.5の上がりを使って3勝クラスを勝っているが、近走は切れ負けしている印象なので、札幌替わりはプラスに出そう。1勝クラスにいた時から稽古の動きを見て重賞級と思っていたので、全く人気がないようなら少し気になる存在。
モリアーナ(→)
前走のヴィクトリアマイルは流れは向いたが、伸び負けての6着。ただ、当時は臨戦面が微妙だったし、悲観する内容ではない。マイルでも好走歴はあるが、マイルの新馬は超スローから瞬発力を活かす形だったし、本来は脚の溜まる中距離で差す形の方が良さそう。ドゥアイズを完封したコスモス賞の内容からも舞台はベスト。乗り替わりで人気が落ちれば面白い。
ラリュエル(⤵)
前走は牡馬混合OPで5着だが、スローを先行してなだれ込んだだけなので臨戦的な上積みはない。3走前が逃げて意外性を発揮しての勝利だったし、先行できる点は当レースで強みになるが、福島牝馬Sの内容からも現状重賞では厳しそう。
既に週初めから本命の決まっていた中京記念と違って(外れたけど…)、これは最後の最後まで悩みに悩んでこねくりまわして、ぐっちゃぐちゃにして答えを導きだすレースになりそう。
臨戦過程の良い馬は能力が一枚劣る馬が多く、逆に地力上位の馬は臨戦は普通だったり、本命からでも穴からでも行けそうなメンバー構成。
過去10年、3歳馬で好走したのはアエロリット、ドゥーラのみでいずれも重賞(G1)実績あり。他12頭は1頭の4着を除いて全てが大敗。コガネノソラは血統的にも馬キャラ的にも注目しているけど、その点がどうか。やや穴人気しそうなタイプでもあり、この際不利な外枠に入って欲しい。武豊騎手は過去に3歳馬でウォーターナビレラ(1番人気)、ライトクオンタム(6番人気)でいずれも大敗。決意の減量で挑むボンドガールもあまり人気になるようだと過信は禁物の感。
基本的にはヴィクトリアマイル組優位のレースなので、そこで序列を付けて軸を導き出したい感じがしていて、その中では臨戦過程の良いコンクシェル、地力上位のドゥアイズ、モリアーナあたりかなと。とはいえ枠も重要なレースなので、追い切りと枠も見て、最後の最後までぐちゃぐちゃにこねくりまわそうと思います。
↑特別戦から注目の穴馬
1970年代生まれ。生粋のギャンブラー(中央競馬のみ)でありながら、自然散策や温泉、寺社仏閣巡りなど一見すると相反するような殊勝な趣味を持ち、毎週のように出かけているので馬券は旅先で買うことが多くなっている。便利な現代に感謝。ほか、三国志や中韓歴史ドラマをこよなく愛し、中国4000年の歴史を持つ気功や太極拳などもかじっている。実生活では愛猫との2人暮らし。セミリタイアを夢に、競馬だけでなく、株式投資やFX、せどりなどいろんな金稼ぎには大いに興味あり。このブログもアフィリエイトやGoogleアドセンスを始めるきっかけとして立ち上げた。