有馬記念といったらやっぱりメジロパーマーだよね~、トウカイテイオーも捨てがたいけど。
きっとみんなの脳裏にみんなの有馬記念があるね。
自分はやっぱり競馬を始めた頃の有馬記念の印象が強いかな。
さ、今年の有馬もどんなドラマが待っているか。
頑張って検討していきやしょう。
オーソリティ(→)
前走を勝っての参戦を勢いに乗じた良い参戦と捉えるか、半年ぶりを(決して万全とは言えないと言及されていた状態で)快勝した反動が出ると捉えるか判断に悩む存在。前走下した相手はラストドラフト、サンアップルトンといった面々。ゴールドアクターがアルゼンチン→有馬をぶっこぬいた時のアルゼンチンの2着馬もさして強い馬ではなかったので(メイショウカドマツ)、勝馬にとって2着以下の強弱は無関係とも思うのだが、この大舞台に向かうに当たっては若干経験不足な感も。
過去20年、キャリア6戦での有馬参戦馬は6頭いて、何気に2頭が馬券に絡んでいる。それが去年のワールドプレミアと一昨年のブラストワンピース。前者がクラシック勝ち、後者はダービー2番人気、菊花賞1番人気といずれも世代屈指の存在。本馬をコントレイルの番手集団の位置付けと見ていいものか。にしても、やはりクラシックでの上位実績がない点は大きな減点だろう。下の条件から一気に頂点まで駆け上がっていった印象のゴールドアクターも、もとは菊花賞で3着していた馬である。
また、有馬記念を休み明け2戦目で挑んだ馬の戦績も過去20年で2-1-2-40(複勝率11.1%)と低調な戦績。勝ったのはリスグラシューとダイワスカーレットというバリバリのG1馬。2着がウインバリアシオン、こちらも本馬と同じ青葉賞馬だが、オルフェーヴルさえいなければG1のひとつやふたつとっていてもおかしくなかった大器。3着コイントス(本馬は夏には稼働していた)、シルクフェイマス(同年春天3着、宝塚2着)といった面々で、これら以外の40頭の休み明け2戦目馬が4着以下に沈んだ。その中には、ヴィクトワールピサ、ゴールドシップ、ルージュバック、ミッキークイーン、スワーヴリチャード、モズカッチャン、アーモンドアイ…といった馬たちがいる。余力があって良さそうに思えて意外にもよろしくはないローテなのだ。
ジャパンカップの休み明け2戦目は悪くはないのだが、このタフな中山2500mを乗り切るためには、もう少しレースを使って慣れさせるというか熟させた方がいいのかもしれない。そういう意味では、今年は本馬だけではなく、クロノジェネシス、フィエールマン、ブラストワンピース、ワールドプレミアといった上位人気どころも該当してしまうのだが。
また、オルフェーヴル×シンボリクリスエスという配合でこの舞台が苦手とも思わないが、実際に結果の出ていないのがこの中山。キャリアも浅く、休み明け2戦目、結果の出ていないコースと何気に不安要素は多い。臨戦自体は判断に迷う意味で平行線としたが、自分で書きながらちょっと怪しいかなぁという気持ちになってきた。
カレンブーケドール(→↗)
ジャパンカップではコントレイル、デアリングタクトと熾烈な3着争いを繰り広げ存在感を示した。ジャパンCに臨むに当たっては去年の方が有利な臨戦だったが、今年もここまで駆けてくるとは正直力を見くびっていたかと感じた次第だ。
過去10年、ジャパンC組が絡まなかったのは昨年だけだったので当然主力視されるローテ。しかもジャパンC4着馬は(1-0-3-5)と複勝率44%を誇る。このレース、クロノジェネシス、フィエールマンを本命にしたくないひねくれもの?が選ぶとしたら本馬に落ち着くことだろう。私も一瞬はこの馬に心を動かされた。
しかし、このジャパンC4着馬でも有馬で人気を裏切った馬は5頭おり、その最たる例は、苦手だった東京のジャパンCを4着と善戦し、勇躍得意の中山に乗り込んできた前年の有馬の覇者マツリダゴッホ(2番人気12着)だろう。他にもウオッカ、アドマイヤラクティ、ダークシャドウらが有馬で4番人気に支持されて人気を裏切っている。
勝ったのはジャパンCで1番人気だったジェンティルドンナ、前年の有馬記念の覇者ゴールドアクター、G1上位常連シュヴァルグラン、リンカーンといったあたり。カレンブーケドールもG1上位常連といえばそうかもしれないが、いかんせんまだ2勝馬だ。有馬記念で上位に来られる馬なら、せめてオールカマーは勝ち切っていて欲しかったというところ。
よって臨戦過程自体なら、叩き3戦目、ジャパンCで程よい負け方をして良い形と見ることもできるのだが、本馬自身が中山2500mよりも東京2400mがベターという印象(血統構成からも)もあるし、意外にもここでの伸びしろはないのでは?との疑いの目も向け始めている。
キセキ(→)
前走はどの馬でも粘り込むことは不可能なペースで逃げたのである意味度外視の一戦。むしろあれだけの速力で逃げられたことを評価する手もある。
有馬記念は3年連続での出走。2年前はこの馬のピーク時の参戦で5着も臨戦的には最悪の状況下(ジャパンC2着激走後)で直線あわやの5着は価値が高い。昨年は凱旋門賞明け、さらに出遅れ癖が顔をもたげ、展開には恵まれたものの5着が精一杯という内容。いずれも決して悪くない競馬を見せているが、6歳となった今年、近2年ほどの上積みがあるかどうか。
過去20年6歳馬は(0-1-2-36)で複勝率はわずか7.7%。2着1回はアメリカンボス、3着2回はダイワメジャー、シュヴァルグラン。アメリカンボスは年始の中山G2を連勝、ダイワメジャーは前走マイルCS勝ち、シュヴァルグランは同年の天皇賞春で1番人気2着、前走ジャパンC4着。最低でもこのくらいの実績は必要か。
本馬の場合、宝塚記念2着があるが、前記の馬に及ぶかとなると疑問。ここで近2年以上のパフォーマンスを披露すると考えるのは無理があるか。
クロノジェネシス(↗)
極悪の宝塚記念を圧勝した馬が、32秒台の上がりを要求される天皇賞秋でも3着した前走時直後、有馬記念はこの馬で決まりかなとの思いがあった。
不振な休み明け2戦目ローテに該当しているが、かつてそのローテで戴冠したのがダイワスカーレットで、4歳時の充実度という比較では彼女を凌駕する本馬なら杞憂に過ぎないか。
血統的に懸念されるのが距離だが、タフな宝塚を圧勝できるスタミナを有する馬がそれを苦にするとも思えず、素直にいけば本馬からということになりそう。
サラキア(↘)
ここにきての充実ぶりはメンバー中でも上位だが、勢いそのままに結果を出したエリザベス女王杯で敗れたことで、実質勢いは止まったという見方ができる。個人的には無印。
バビット(↗)
逃げて結果を出してきた馬が逃げることすらできずに大敗した菊花賞は度外視できる一戦。中山非根幹のセントライト記念楽勝の内容から今回の舞台も合いそうだ。あとは古馬との力関係。まず逃げるとみているが、この面々を相手に押し切ることができるかどうか。
3歳馬は(7-6-4-45)と複勝率27.4%。相性はいいが、過去20年3着内にきた馬は、
マンハッタンカフェ(菊花賞1着)
シンボリクリスエス(天皇賞秋1着)
リンカーン(菊花賞2着)
ゼンノロブロイ(ダービー2着、菊花賞4着)
ディープインパクト(3冠)
ダイワスカーレット(桜花賞、秋華賞、エリザベス女王杯1着)
ブエナビスタ(春2冠、秋華賞2着、エリザベス女王杯3着)
ヴィクトワールピサ(皐月賞1着、ダービー3着)
トゥザグローリー(中日新聞杯1着)
オルフェーヴル(3冠)
ゴールドシップ(皐月賞、菊花賞1着)
トゥザワールド(弥生賞1着、皐月賞2着)
キタサンブラック(皐月賞3着、菊花賞1着)
サトノダイヤモンド(皐月賞3着、ダービー2着、菊花賞1着)
ブラストワンピース(ダービー5着、菊花賞4着、新潟記念1着)
サートゥルナーリア(皐月賞1着)
ワールドプレミア(菊花賞1着)
この中でクラシック戦線で入着すらなかった馬はトゥザグローリーただ1頭。この馬は前走を1番人気1着と勝って勢いがあった上に鞍上も外人。主な勝ち鞍ラジオNIKKEI賞、セントライト記念の本馬の実績はパンチ不足で、鞍上も内田騎手。逃げた時にはまだこわさのある鞍上ではあるが、トゥザグローリーに騎乗したG・ウィリアムスほどの脅威はなく、臨戦自体は良くても善戦止まりと見るのが妥当か。
出勤前に書いていたら、遅刻しそうな時間なので今日はここまで。
やっぱりクロノジェネシスに落ち着いてしまうのか…
今週もどうぞよろしく。平日限定勝負候補馬をランキング欄に挙げときます。
1970年代生まれ。生粋のギャンブラー(中央競馬のみ)でありながら、自然散策や温泉、寺社仏閣巡りなど一見すると相反するような殊勝な趣味を持ち、毎週のように出かけているので馬券は旅先で買うことが多くなっている。便利な現代に感謝。ほか、三国志や中韓歴史ドラマをこよなく愛し、中国4000年の歴史を持つ気功や太極拳などもかじっている。実生活では愛猫との2人暮らし。セミリタイアを夢に、競馬だけでなく、株式投資やFX、せどりなどいろんな金稼ぎには大いに興味あり。このブログもアフィリエイトやGoogleアドセンスを始めるきっかけとして立ち上げた。