☆前走、セントライト記念から菊花賞で好走した馬
キタサンブラック
(スプリングS1着、皐月③、ダービー⑭)
クリンチャー
(すみれS1着、皐月④、ダービー⑬)
サトノルークス
(すみれS1着、皐月⑭、ダービー⑰)
タイトルホルダー
(弥生賞S1着、皐月②、ダービー⑥)
オーソクレース
(ホープフルS2着、皐月不、ダービー不)
アスクビクターモア
(弥生賞S1着、皐月⑤、ダービー③)
ソールオリエンス
(京成杯1着、皐月①、ダービー②)
アーバンシック
(京成杯2着、皐月④、ダービー⑪)
※オーソクレースを除く全馬が皐月賞、ダービーに出走。オーソクレースにはOP1着+G1で2着実績あり
⇒今年のヤマニンブークリエ、レッドバンデはクラシック出走歴なし。レッドバンデは青葉賞でエネルジコと僅差だし、エネルジコが人気なら妙味的にはレッドという感じもするが…
☆前走、条件戦から菊花賞で好走した馬
ポポカテペトル
(青葉賞④、前走芝2200で上がり34.8)
ユーキャンスマイル
(毎日杯⑥、京都新聞杯⑥、前走芝2200で上がり34.2)
アリストテレス
(すみれS②、若駒S②、前走芝2200で上がり34.6)
ディヴァインラブ
(エルフィンS⑧、前走芝2200で上がり34.4)
ドゥレッツァ
(OP以上不出走、前走芝2200で上がり34.4)
※前走唯一4角6番手以降からの差し切り
ヘデントール
(青葉賞⑧、前走芝2200で上がり33.6)
アドマイヤテラ
(若葉S④、京都新聞杯④、前走芝2200で上がり34.3)
⇒今年の条件上がり組
アマキヒ
(青葉賞⑤、前走芝2200で上がり35.0)※上がり35.0がネック
ゲルチュタール
(青葉賞③、前走芝2200で上がり34.8)※条件面はクリア
マイユニバース
(白百合S⑤、前走芝2500で上がり34.1)
※過去10年以前ならデルタブルースがこのローテでVも他馬での好走例なし
ミラージュナイト
(若駒S③、すみれS②、前走芝2000で上がり36.2)
※近2走とも2000mだった馬の好走例なし
レクスノヴァス
(OP以上不出走、前走芝2600で上がり36.4)
※芝2600連勝からの好走は過去10年以前ならゴールドアクター。同馬には青葉賞4着歴があり、前走上がり34.8
神戸新聞杯組に関しては、セントライト記念と違って皐月、ダービーに出走していない馬でも好走可能。ただし、神戸新聞杯で3着以内は必須条件。今年は上位3頭がいずれもダービー経由でデータクリアだが、神戸新聞杯1着→菊花賞戴冠となると、過去10年ではサトノダイヤモンド、コントレイルといった世代でも圧倒的実績馬馬だけ。エリキングは故障があったとはいえ、皐月賞大敗、ダービーでも5着まで。クラシック上位陣が抜けて押し出された人気感はあり、連勝での戴冠となると楽ではない印象。好走というレンジに広げれば手堅そうだが。
ショウヘイは春の京都新聞杯の勝ち馬。同じ京都の非根幹2200ということで相性は良さげな印象なのに、過去の同レースの勝ち馬は、ジューンテイク(菊不)、サトノグランツ(菊⑩)、アスクワイルドモア(菊➈)、レッドジェネシス(菊⑬)、ディープボンド(菊⑤)、レッドジェニアル(菊⑥)、ステイフーリッシュ(菊⑪)、プラチナムバレット(菊不)、スマートオーディン(菊不)、サトノラーゼン(菊⑤)と結果が出ていない。
この中でダービー好走の共通点があるのはサトノラーゼン(ダービー2着)だが、この馬は秋初戦のセントライト記念7着。ショウヘイはダービー3着にして、秋復帰戦でも2着だから過去の京都新聞杯勝ち馬とは一戦を画すか。
ジョバンニは皐月賞最先着馬。不利を受けての4着はダテではないし、春からの勢力図の大勢に影響はないとみるなら、この一戦だけでも上位評価に値する。神戸新聞杯は完敗の3着だが、直線で動きにくい位置に入ってしまったことと、ペースが遅すぎて単純に切れ味で見劣った上での結果。舞台が変わって前走を糧にした運び(切れのなさを補うような)ができるようなら逆転の目があっても。
異端ローテとして、過去には札幌記念、ラジオNIKKEIからの経由で好走した馬が1頭ずついるが、これはあくまでも例外。今年のエネルジコは、一度右回りを経験するならセントライト記念が無難なはずだが、菊花賞までの間隔を空けるために選んだのが新潟記念。異端の先輩としてフィエールマンの例があるし(とはいえ同馬は7番人気の伏兵だった)、エネルジコの能力からして問題はないかもしれないが、決して積極的に狙いたいローテではない。
2006年までは神戸新聞杯が芝2000mで行われていたので、1000mの延長自体は問題ないとも思うが、神戸新聞杯が2400mになった2007年以降、前走芝2000mから好走したのはレインボーライン(札幌記念3着から)だけ。実に【0-1-0-43】という結果であり、エネルジコにとってはチャレンジの一戦。その不確かな要素のある馬が2番人気以内。
前走2000mからの臨戦で人気を裏切った馬たちに、ブラストワンピース1番人気4着(新潟記念1着からの臨戦)、ドゥラドーレス3番人気4着(2勝クラス1着からの臨戦)、ヒルノダムール3番人気7着(札幌記念2番人気4着からの臨戦)。ブラストワンピースが菊花賞後の有馬記念を制覇、ヒルノダムールが翌年の春の天皇賞を制覇していることから能力や適性が見劣ったというよりは、前走2000mからの異端ローテが良くなかったのでは?という仮説も立ちうる。サンプルは少ないが。
上記のザックリした傾向から現時点で残るのは、神戸新聞杯組の上位3頭、条件戦組ならゲルチュタール。セントライト記念組のレッドバンデは傾向からは外れるが、ゲルチュタール、エネルジコとの対戦比からも無視できず(セントライト記念からの臨戦自体は悪くないので)。エネルジコは未知数過ぎて、期待値はないが、能力的にも鞍上からも軽くは扱えず。
エリキング(1番人気想定)
ショウヘイ(3番人気想定)
ジョバンニ(4番人気想定)
ゲルチュタール(5番人気想定)
レッドバンデ(7番人気想定)
エネルジコ(2番人気想定)
結局残るのは人気どころかとも思ったが、良馬場で行われた菊花賞において10番人気以降で好走した馬はいないし、この中で1~3番人気同士の組み合わせをカット、神戸新聞杯1~3着同士の組み合わせをカットなど、妙味がない上に確率論的に低い組み合わせを外していけば十分ありそうな組み合わせ。
例えば、1着エネルジコ(2番人気)、2着レッドバンデ(7番人気)、3着ジョバンニ(4番人気)とかならそこそこオッズはつくはずなので、無理くり穴馬を入れ込むのではなく、上記に残った馬たちの序列を精査していく方がいいのかなと。
ただ、不良馬場だった2017年だけは、二桁人気が2、3着に食い込んでいるので、その場合は道悪に強そうな穴馬を潜り込ませても良さそう。その場合は母系にチチカステナンゴ、エリシオを持つヤマニンブークリエ、母系にネオユニヴァース、フレンチデピュティを持ち、既に不良馬場で勝利経験があるマイユニバースあたりが浮上か。
しかし、皐月賞1~3着馬、ダービーの連対2頭のいない菊花賞とは何とも寂しい布陣。菊花賞だけでなく、春の天皇賞もいまや戴冠したとしても種牡馬価値としては皆無に近く、もはやレースの存在価値すら危ぶまれるほど。だけどやっぱり長距離戦には長距離戦にしかない道中の駆け引きやワクワクがある。名勝負に期待しましょう。
↑特別戦からの注目馬
☆先週挙げた馬 ミエノフェアリー(1番人気2着)

1970年代生まれ。生粋のギャンブラー(中央競馬のみ)でありながら、自然散策や温泉、寺社仏閣巡りなど一見すると相反するような殊勝な趣味を持ち、毎週のように出かけているので馬券は旅先で買うことが多くなっている。便利な現代に感謝。ほか、三国志や中韓歴史ドラマをこよなく愛し、中国4000年の歴史を持つ気功や太極拳などもかじっている。実生活では愛猫との2人暮らし。セミリタイアを夢に、競馬だけでなく、株式投資やFX、せどりなどいろんな金稼ぎには大いに興味あり。このブログもアフィリエイトやGoogleアドセンスを始めるきっかけとして立ち上げた。