狙い馬 競馬

2024 マーメイドS 現時点の狙い馬

マーメイドSは10年中7年で10番人気以下の馬が激走し、それ以外の3年も6番人気以下の馬が好走する一筋縄ではいかないレース。1~3番人気総崩れも半数に近い4年だから厄介すぎる。もはや5番人気以内同士の組み合わせなど買わないと決めてしまった方が良いレベル。

これはあくまでもデータで波乱を期待して乱れ打った途端に堅い…なんてことがあるのも競馬だが、そうなったら事故として諦めるのもありかも。普通はどうやっても手の出せない馬が来た時に事故と例えることがあるのだが、このレースはガチガチで終わったら事故と思えばいい。

人気薄の傾向も定まらない。一般的には人気薄の逃げ先行が穴を空けるのが定番だが、このレースは逃げ先行追い込み何でもござれ。条件戦からの格上げ組が波乱の使者になっているのかなと思いきや、近2年はOP、重賞からの参戦馬が10番人気という…

もはややる前からどうせ外れるでしょなんて思っていたりもするのだが、アントニオ猪木氏の名言にあるように、「出る(やる)前に負けること考えるバカいるかよ!」にならって、やることはやろうと思う。競馬は結果も大事だが、結論に至るまでの過程(予想)を楽しむことも大切だから。

さて、今年は阪神ではなく京都芝2000mでの施行。阪神時代も差し馬の台頭は多いが、京都なら更に差しも届くと想定。小回り平坦で前が残りやすいと思いがちだが、それは下級条件でのもので、3勝クラス以上のタフなレース質になれば差しも届く、というかむしろ差し有利。

マーメイドSは軽ハンデ馬に若手が乗って積極策を取ることも多く、去年は藤岡騎手のシャーレイポピーに、松若(ヒヅルジョウ)、今村(ハギノメーテル)が絡みに絡んであり得ないハイペースとなり、結果として底力のある差し馬が上位を独占。

今年も藤懸騎手のベリーヴィーナス、永島騎手のアリスヴェリテなどが悔いなき先行策を取ってくるはずで、ある程度締まった流れを想定すると、昨年同様スタミナと底力に富んだ馬が有利になるのではないかなと。

去年10番人気で3着したホウオウエミーズは、その後の活躍を考えればこのくらい走って当然と思うのだが、この時点でこの馬を拾えるとしたら、前年秋に稍重2200mの新潟牝馬S(OP)を勝つスタミナを秘めていたあたりが導きの根拠となりそう。

 

さて、今年の3番人気以内の馬は、

コスタボニータ
ミッキーゴージャス
エーデルブルーメ

あたりだろうか。過去の例に倣えば、この中から軸を選んだとしても、他2頭との組み合わせを厚く張る必要もなく、買ったとしても均等買いで穴目との組み合わせに期待する方が得策ということになるが、ひとまず各馬の見解を。

コスタボニータ(⤵)
前走で待望の重賞制覇を果たしたが、例によって内枠を引き、前有利の流れに乗っての辛勝。辛勝といっても直線で切り替えのロスがあっただけに、まともなら2馬身くらい突き抜けていたかもしれないが、2走前の中山牝馬Sでは前走で下したフィールシンパシーに先着を許しているし、安定感はあっても抜けた馬ではない。1800mがベストで1F延長もプラスとは思えないし、外枠でセンスを活かせない形になるとどうか。内枠を引けたとて内が荒れてくるようだと不安は伴う。前走は臨戦面、枠、流れなど全ての条件が噛み合っていたので、臨戦過程の評価は下降となる。

 

ミッキーゴージャス(→)
敗れたのはG1の2戦と休み明けだった5走前(西海賞)だけ。3走前の3勝クラスではエアサージュ、グランディアといった実力馬を完封しているし、牝馬同士の愛知杯を勝つのもある意味当然だが【10→10→4→2】という通過順での勝ち切りは能力が抜けていなければできない芸当。前走の大阪杯は参考外でいいし、牝馬同士なら当然有力だが、3連勝にいざなった川田騎手が騎乗できないのはやはり心もとない要素。過去10年56キロの馬は2頭馬券に絡んでいるが、本馬はそれを上回る56.5キロ。トップハンデ馬の好走が3年/10年でしかない点も不安。

 

エーデルブルーメ(⤴)
3歳時から素質の高さは窺わせていたが、ここにきて更に充実一途。4走前(魚沼S)は不良馬場の巧拙を問われた一戦(4着)、3走前はデビットバローズ(新潟記念4着)と首差、2走前は最悪の臨戦過程で4着もレース内容は上位馬たちに引けを取らず負けて強い内容。前走は川田騎手のアシストも完璧だったが、2走前に先着されたシェイクユアハートを完封、3着セブンマジシャンもかつて重賞で人気になった馬。牡馬混合3勝クラスで通用する馬は牝馬限定のハンデG3なら通用するという持論があり、このタイプで人気薄なら好都合なのだが、あいにく本馬は人気必至。とはいえ2戦2連対の川田騎手が今回も手綱を取ってくれるし、ハンデも54は○(過去10年53~55キロ馬が必ず好走)。

というわけで、現時点で上位人気馬の中で最も評価するのはエーデルブルーメ(コスタボニータの枠問題などもあるので最終的にはまた変わるかもしれないが)

 

ほかに現時点で他に気になっている馬

タガノパッション
福島牝馬Sは流れが遅い中で【14→13→4→5】という厳しい立ち回り。2走前の中山牝馬Sもスローで勝ち馬が逃げ切る中で【9→9→14→12】だから、この2走は流れに恵まれない上に立ち回りも雑なものとなっている。流れのハマった愛知杯ではミッキーゴージャスを追い詰め、コスタボニータに先着。今回はある程度速いペースを想定しているし、キンカメ×シンボリクリスエス(ゴールデンサッシュの牝系)でスタミナにも富むので距離延長もプラスに出そう。追い切り2本での出走となりそうで、その点がどうか?

ジューンオレンジ
1400mで2勝クラスと3勝クラスを勝っていてフィリーズRでも3着。臨戦的にも1400mを使ってくれば絶好の買い時だったと思うだけになぜ来週のパラダイスS(東京/芝1400m)を使わないんだ…との思いが強いが、絶好舞台と思えるそのレースを捨てて初の2000mに使うのは陣営に何かしらの意図があるかも?とうがった見方もしてしまう。確かに血統的にはジャスタウェイ×シンボリクリスエスでスタミナは秘めていそうだし、兄ジューンテイクは京都2200の重賞も勝った。近2走とも軽い舞台で上がり最速だが、意外にもタフな舞台の方により適性があれば差し込みがあっても?

ゴールドエクリプス
前走の阪神牝馬Sはマイルの瞬発戦で切れ負け。逃げたことは裏目となったが、差しの形でも通用しなかったろう。やはりベストは中距離だし、昨年の当レースは軽量ながら4着。このレースで好走した馬はタフなレース質にも対応しうる資質を秘めている。次の小倉記念でもマリアエレーナやククナに先着したし、4走前の3勝クラスも、1800mにしてテン34.4のハイペースを番手追走から牡馬をねじ伏せる強い内容。近2走は案外でも、中間の稽古の動きもメンバー随一で今の調子なら昨年以上があっても。

 

他に面白いと思っているキミノナハマリアは出てくればそこそこ人気になるだろうし、迷いの材料が増えるだけなので除外願いたいという感じ。

ではでは、今日のところはこんな感じで。

 

 


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