中山1
◎②シンシアハート
当舞台と同じデビュー戦は大きく出遅れたが、最内枠だったこともあり、内目から早めにリカバーし、道中徐々に追い上げるも4コーナーでは前とかなり離された8番手だったこともあり5着がいっぱい。それでも直線はこの馬なりにそこそこ伸びていた。距離を延ばした前走はスタートも改善されて外目から好位5番手付近を追走したが、直線は思いのほか伸び切れず道中の位置のまま5着。レース振りに改善は見られたが、この伸びのなさを見ると、短い距離で差す形の方がいいのかも。母クリアソウルはマイルの距離もこなしたが、その兄弟で3勝以上を挙げたグラミスキャッスル、ブラックランナー、ミッキーデジタルといった馬たちは1000~1200mを主戦場にしていただけに、スウェプトオーヴァーボード産駒の本馬も短距離寄りの可能性は十分あるだろう。この馬の評価とは無関係だが、母方の4代前にマックスビューティの3冠を阻止したタレンティドガールの名が見られ、個人的に応援したくなる馬でもある。出遅れた初戦と同じ1枠はマイナス。
○⑮ノボベルサイユ
前走4番人気で推奨して2着と好走してくれたが、今回は断然人気ということで妙味はなくなったが、前走で先行力を見せたし、揉まれぬこの枠なら初戦のようなことはなさそう。臨戦的には平行線程度なので取りこぼしがあっても驚けないが、軸は堅いか。
▲⑨ブルーダイヤ
デビュー時の坂路で52秒台を2本マークしていた馬。2番人気を裏切ったが素質はそれなり。ワークフォース産駒の兄姉がダートで複数勝利を飾っているし、モーリス産駒は当舞台で1-2-2-7と少ない頭数ながらも相性は悪くない。半年ぶりの一戦だが、大半の馬が休み明けの状況ならそこまでのビハインドでもなさそう。
△④マザーフェイヴァー
先週のウッドで5F66秒台を計時し、最終追い切りでは坂路で52.5-37.8-24.7-12.2を馬なりでマーク。デビュー戦時とは明らかに動きが違うし、条件的にも今回の方が合いそうな血統なので、休み明けから期待してみたい。
△⑥ノーマロエア
×⑫ハクサンタマテバコ
×⑭ネオアビー
中山2
穴⑬フォーレストヒル
毎回抜群のスタートを切る馬で、この馬なら蛯名騎手といえどもスタートは決めてくれるはず。新馬と3戦目で2着があるように未勝利では能力上位。その2戦とも先行しての好走だが、スローペースでうまく流れに乗ったというわけではなく、後続の早めの動きに苦しいレースを強いられながらの2着だから価値は高い。2走前は位置を取れずにもまれて行きっぷり悪く、前走は距離が長く展開も厳しかった。揉まれぬ位置で流れに乗れるようなら新馬2着の舞台で巻き返しがあっても。
穴⑪トロワエスポワール
初ダの前走は4着からも10馬身離された5着で微妙な内容だったが、道中動きにくい位置に入ってしまったし、完全なるスローいったいったの競馬だったので致し方ない面もあった。ダートの走り自体は悪くなかったと思うし、だからこそのダート続戦だろう。東京開催に使おうと思えば使えたようにも思うが、中間はエフフォーリアやベストアクターといった厩舎の重賞ウイナーの胸を借りて鍛錬に励んできた模様。坂路時計を見ても前走時より1秒以上詰めたラップで乗られている。母が名うてのダート巧者だったし、2度目のダートで前進があっていい局面。
中山3
⑬レオンベルガー
本来は前走であっさり勝ち上がると見ていたが、直線思ったほど伸びず3着すらやっとという状況。とはいえ、勝ち馬は同日同条件の1勝クラスの勝ち馬と同じタイムで走っており、結果的に相手が悪かったか。今まで緩いペースしか経験しておらず、前走でハイペースを経験できたのも良い経験。今回も断然人気になるだろうし、妙味は薄いが、デビュー以来4戦連続でルメールが手綱を取るぐらいだから素質は感じているのだろうし、そろそろ何とかしてきそう。この馬を軸に相手を絞れればといったところ。
その相手の筆頭に挙げたいのが⑤シーオブクラウズ。
この馬は2走前に自信の本命に推したが、鞍上が逃げを選択してしまい「バカッ!」と吠えたいきさつのある馬である(笑)
ただ、バカッ!と言われながらも、馬は最後の最後まで粘り、肉眼ではほぼ3着に粘ったのでは?と思われたほどだったが、ハナだけ差されての4着だった…それでも楽にテン3F34.2を刻んだスピードは見どころ十分だったし、流れが合えばすぐに順番が回ってきそうなものである。
この時、2着だったキティラは、次走を勝ち上がり、芝の昇級戦でも3着に激走。それと0.2差の本馬の力も未勝利では上位だろう。
前走は逃げずに10着と大敗したが、そもそも相手も強かったし、ここは逃げようが逃げまいが厳しかったかもしれない。ただ、逃げずに大敗したことで今回は逃げの手を示唆しており、それは私も望むところ。むしろ逃げなければ活路はないというぐらいで、2走前は逃げたら「バカッ!」だったが、今回は逃げなかったら罵声が飛びそうだ。逃げて散ったら仕方ない。ここはルメールがきっちり決めてくると見ているので、この馬との絡みでこの日の運試しといこうと考えている。
普通に好枠を引いた⑯⑪あたりが相手となってきそうだけど。
中山4
⑬トーセンエディ
初ダのスーパービームがどうなるか分からないので、前走だけで人気を落とす本馬から。その前走は逃げて目標となり早めに交わされる苦しい流れ。それ以前の戦績から能力は上位だし、この枠なら前を見ながら自分のペースで競馬を進められそうなのもいい。
中山5
穴⑦スターオブエイジア
デビュー当時から丸山騎手が付きっ切りで稽古を付けているが、なかなか時計は詰まらず、最終追い切りまで終い13秒を切ることがなかった。当時はウッドオンリーの調整だったが、ひと叩きされたこの中間は坂路主体に切り替えて、それが良い方に作用したのか先週、今週と好時計をマーク。特に今週は再び丸山騎手を背に52.7-38.0-25.1-12.3(馬なり)。特筆するほどではないにせよ、本馬としては十分すぎるほど動けていると思うし、叩かれての上積みは大きそう。母は1400m以下で活躍した馬だが、父にルーラーシップを迎えて前走の直線もジリジリという感じだったので、1F延ばしてのこの条件も合っていそう。初戦では外枠からの出遅れもあったのでスタートを決めれば尚良さそう。
中山6
②サーストントラスト
デビュー戦は連勝で京成杯を制したグラティアスの4着。0.9秒も離されてはいたが、スローで逃げ切ったグラティアスとは対照的に本馬は出遅れて道中は中団、直線入口でも前との距離はかなりあったが、まずまずの末脚を発揮しており内容は悪いものではなかった。2着馬もすぐに勝ち上がり、3着馬も勝利にリーチをかけているようにレベルとしてもまずまず。さらに本馬の母パープルカフェが北海道の洋芝か福島でしか好走歴がないように、本馬も本質的には上がり勝負の東京よりは中山の方が条件が合っていそうなタイプ。叩かれて坂路で51~52秒台を計時するなど上積みもありそうだし、前進が期待できそう。
⑭ベルウッドエオ
前走はスローを見越して2コーナーからルメールの馬が捲ってハナに立ち更にペースを落とされた一戦。本馬は
道中14番手付近を追走、4コーナーを回る時にかなりムチをくれていたこともあって勢い余って大きく膨れるロスもあった。直線の伸び脚はかなり目立っており、コーナーリングのロスさえなければ3着もという内容だった。前走時は2週続けて坂路で57秒台の追い切りにとどめながらこれだけ走れたのは力がある証拠だし、この中間は一段負荷を強められての調整。3週連続、吉田豊騎手がその背にまたがるなど鞍上の熱の入れようはかなりのもの。叩いた効果はありそうだし、もう少し流れに乗った競馬ができるようなら。
中山7
⑩メイショウムラクモ
近2走とも惜敗が続いているが、勝ち上がった3走前の時計よりも1.1秒遅く、全能力を発揮しての敗戦とは見ていない。2走前は出遅れたこともあったが、道中内に入れたことで勝負どころで勢いをつけて上がっていけないようなところがあったし、勝ったのが次走ヒヤシンスSも連勝するラペルーズ、3着馬も次走で2勝目を挙げているハイレベルなメンバー構成だけに4着でも善戦の部類。この時の2着馬ディールクルムには次走(前走)でも差を付けられ、再び対峙する今回も分が悪いことは確かだが、前走も2走前と同じような内から脚を余すような競馬をしていたし、まだ勝負付けが済んだとまでは言い切れない。勝ち上がった3走前のように4コーナーで前を射程圏に入れる位置まで上がっていけばそこからバテない脚を使える馬だし、当時の鞍上に戻るのはプラス。
穴⑧シンヨモギネス
前走はハイペースを逃げ切った勝ち馬の番手追走で苦しい形となってしまった。単騎の逃げが打てた時の強さは、未勝利戦7馬身差の圧勝が証明しているし、この手のタイプはハマれば一発がある。東京マイルではあるが、現級の特別戦で3着している馬だし、ここで巻き返しがあっても不思議ではない。
大穴③アオイシチフク
ドゥラメンテ産駒の当舞台成績は3-2-0-6と父のイメージ以上にダートは巧者の部類。本馬の前走は相手も弱かったし、スムーズに流れに乗っての勝利で内容的な価値は乏しいが、若駒に大切な勢いは感じるし、ロスなく乗れるようなら牡馬相手でも。
中山8
⑨カウンターエア
脚質的に展開の助けが必要なタイプだが、去勢後の近2走の内容が良く、去勢は成功した模様。実際、稽古の動きも良くなっており、この中間も坂路で3週連続なかなかの時計をマーク。一般的に見れば特筆するほどではないが、本馬にとっては去勢後でも最も良い調整過程を踏めているし、確実に脚は使えそうな状態にありそう。流れが向けばチャンスも。
穴⑬ヌンカブト
本馬にとって前走の舞台は忙しい。それでも終いに脚は使えるようになっているし、ベストの条件に戻れば。
中山9
⑥アドマイヤハレー
前走は道悪で完全に前有利の流れになっていたが、その中でも唯一差し脚が目立っていたのが本馬。モーリスに母系にアカテナンゴの血なら本馬自身も道悪が向いた可能性はあるが、良馬場で勝ち上がっているし、中山の近2戦の走りが非常にセンスを感じさせるもの。戸崎騎手から石橋騎手への手替わりとなると鞍上弱化とも思うが、石橋騎手はこのレースの過去5年中2年で馬券に絡んでいるし、当舞台の複勝率45%、回収率に至っては単204%、複102%の隠れコース巧者でもある。本馬自身、最終追い切りで自己最速となる5F65秒台をマークしてきたようにここに向けてしっかり調子を上げてきた感もあるし、前走からの反撃に期待。
⑤アサマノイタズラ
デビュー戦はマッチレースを演じた上位2頭からは4馬身離されたが、それが重賞級の素材ディオスバリエンテとボーデンであれば致し方ない。叩かれて稽古の動きも目立っていた前走はテン、中、終い良しの横綱競馬で4馬身差の圧勝。1勝級でも即通用の走りだったし、臨戦過程も良い。特別戦で人気馬に乗ることの少ない鞍上が自然体で乗れるようなら結果は付いてきそう。
より買いたい馬たち
noteにも5レース挙げているので良かったら。
1970年代生まれ。生粋のギャンブラー(中央競馬のみ)でありながら、自然散策や温泉、寺社仏閣巡りなど一見すると相反するような殊勝な趣味を持ち、毎週のように出かけているので馬券は旅先で買うことが多くなっている。便利な現代に感謝。ほか、三国志や中韓歴史ドラマをこよなく愛し、中国4000年の歴史を持つ気功や太極拳などもかじっている。実生活では愛猫との2人暮らし。セミリタイアを夢に、競馬だけでなく、株式投資やFX、せどりなどいろんな金稼ぎには大いに興味あり。このブログもアフィリエイトやGoogleアドセンスを始めるきっかけとして立ち上げた。