狙い馬 競馬

2021 阪神カップ3強の評価

連動レース

阪急杯の連動レースは、同じ阪神1400mで行われる12月の阪神カップ。

過去10年のうち7年で阪神カップ組が馬券に絡み、この組の複勝率は32.1%。

ただ、阪神カップ組は人気になる馬も多いが、意外とアテにならない面もあり、過去10年で3番人気以内に支持されながら敗れた馬たちの考察から入る。

 

2013年

⇒サンカルロ

阪神C3人気1着→阪急杯3人気4着

 

2015年

⇒コパノリチャード

阪神C3人気2着→阪急杯1人気6着

 

2017年

⇒シュウジ

阪神C7人気1着→阪急杯1人気8着

⇒ロサギガンティア

阪神4人気C5着→阪急杯2人気9着

 

2019年

⇒ダイアナヘイロー

阪神C11人気1着→3人気6着阪急杯

⇒ミスターメロディ

阪神C2人気2着→阪急杯1人気7着

 

この結果から、阪神カップを人気以上に走った馬が、阪急杯で人気して裏切るケースが目立っている。

それに該当しないロサギガンティアに関しては、阪神カップ以前の3走が9着、5着、11着だったようにそもそも衰えが顕著で阪急杯の2番人気は明らかな過剰人気。

ミスターメロディの阪急杯は7着とはいえ3着馬とは0.1秒差だったし、8枠16番からの競馬で物理的なコースロスがあった。また次走の高松宮記念を制するぐらいだから、藤原厩舎流の前哨戦仕様、福永騎手も先を見据えての騎乗だったと思われる。

 

コパノリチャードとダイアナヘイローは前年の阪急杯の覇者。

阪急杯を勝った年は、前走で人気に支持されながら二桁着順の大敗を喫しており、そこから阪急杯で巻き返しての勝利。しかし翌年は、前走の阪神カップを好走しながら阪急杯では大敗。完全に逆をいっている。

これらはコース適性があっても、臨戦過程が悪ければ走れないという典型例であろう。阪神カップで頑張りすぎた馬は阪急杯では黄信号と判断したい。逆に阪神カップで人気を裏切った馬はここでの巻き返しも十分ということだ。

 

すると、今年、黄信号に該当するのは阪神カップを4番人気で勝ったダノンファンタジーだろうか。

この馬の阪神カップ当時、私は最近の重賞の中でもかなりの手応えのもとに本馬に本命を打った。臨戦過程が完璧だったし、4番人気まで支持を下げたのも意外なほどだった。果たして見事な復活を遂げたのだった。

ただし、この時は枠も絶好だったし、道中も枠なりに好位のインで脚を溜め、直線空いたスペースから抜け出すだけの容易なレースになっていたことも確か。センスのいい馬なので、再びこの競馬ができる可能性もあるとはいえ、前走以上に人気となる今回は前走時ほどの妙味はないし、不当な低評価だったとはいえ、人気以上に阪神カップを走った馬が阪急杯で散った過去は上記に示した通り。

中内田&川田&ダノンのコンビだけに崩れるシーンも想定しにくいとはいえ、ここは本命からは外したいところ。

 

となると、必然、阪神カップ組で主役を張るのはインディチャンプとなろう。

この馬に関しては、阪神カップ当時、1.5倍の断然人気でも懐疑的な目で見ており、もしこの馬が4着に散ってもいい馬券を持っていたので痛恨の3着ではあったが、それでもこの臨戦かつ外枠の不利を翻しての好走に、さすがはG1馬と改めて能力を認めた次第でもある。

 

インディチャンプに対抗しうる馬

阪神カップ組が馬券に絡むであろう、その中ではインディチャンプの臨戦過程が最も良いという結論に達しているが、マイルCSからさらに調教内容が進化しているレシステンシアの動きを見ていると、この快速娘がインディもダノンも撃破してしまうのではないかとの思いにもかられてくる。

2/10 坂路 51.6-37.6-24.5-12.3(馬なり)

2/17 坂路 50.2-35.9-23.2-11.5(一杯)

2/24 坂路 50.5-36.1-23.4-115(一杯)

全体時計はともかくとして、3Fで23秒台前半というラップはなかなかお目に掛かれるものじゃない。坂路調教選手権があれば間違いなく優勝だろう。

 

かつて同じダイワメジャー産駒のレーヌミノル(3歳時のマイルCS4着)も化け物のような動きを見せながら、桜花賞以後一度も3着以内がなかったので、この時計だけを鵜呑みにするのもどうかと思うが、レシステンシアはレーヌミノルが桜花賞を制した時のキャリア(7戦)だけしか走っていないし、サドラーズウェルズを有する母系も成長力を感じさせる。日高産馬とノーザン産馬の違いもあるだろうし、まだ将来は有望だろう。

マイルCS当時も抜群の動きを見せていたが、成長分を含めても24キロ増では余裕もあったろうし、本馬に先着した7頭がいずれも33秒台の上がりを使っていたことを考えると(6頭が33.3以内という究極の上がり勝負)、本馬の持ち味を生かせる条件ではなかったとも言える。

 

同じ阪神でも距離が1F短くなる今回の舞台はスピードに加えて粘り強さも要求される本馬に合っていそうな条件。

前哨戦仕様で臨むはずのインディチャンプとは違い、まずは阪神JF以来のタイトルをゲットしたい本馬とでは、ここに挑むモチベーションも違うはず。

よって本命は、それでも地力の違いで格好はつけてくるであろうインディチャンプか、状態面と条件面で優位に立つレシステンシアの二択。

 

さて、この2頭にダノンファンタジーを加えた3強の様相だろう。

しかしながら、阪急杯が現行の2月に移行した2000年以後の過去20年、一度たりとも1~3番人気同士の決着はない。

1、3、4番人気の決着なら2度あるのだが、3番人気以内揃っての決着がないのは、競馬の摩訶不思議なところとしか言いようがない。おそらく人気馬が互いに牽制し合っての結果なのだろうが…

 

ちなみに3着内に1~3番人気内の2頭が絡んだのも、過去20年で11年、過去10年で4年しかないから、今回人気の3頭の決着はおろか、このうちの2頭飛んだとしても驚けない状況ではある。

 

ということで、インディを本命にするにせよ、レシステンシアを本命にするにせよ、どちらかを立てればどちらかが立たない可能性も十分で、伏兵候補の台頭にも十分目配せをしたいものである。

 

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といったようなことを、ほぼ追い切り前の段階までに書き上げていて、昨日インディチャンプの追い切りを見たらかなり微妙でさらに迷いの渦に巻き込まれてしもた。

音無調教師も、太め残りのコメントを出ているし…確かにインディチャンプにとってここは絶対に勝たなければならない鞍ではないんだよなぁ。

ということで、3強の比較

インディチャンプ

能力10 適性7 勝負度合7 臨戦過程↗(太めは×)

 

ダノンファンタジー

能力8 適性10   勝負度合9   臨戦過程→↘

 

レシステンシア

能力7   適性8    勝負度合10 臨戦過程→↗  

私的にはこんな感じ。ほんまに悩ましてくれるわ。

 

最終的には、初志貫徹で阪神カップ組は絡んでくるだろう→その中で最も臨戦過程の良い馬=インディチャンプということで軸選びは終結するとは思うが

でも、少々リスキーな1番人気馬にあえて託す必要もないし、まして体重が増えていたら完全スルーを決め込むつもり。このレースはきっと観るだけでもかなり楽しい。

 

3強で決まらないと見た場合の食い込み要員としては、

 

ジャンダルム

追い切り絶好!前走インディチャンプと0.1差

 

トライン

前走は先行策が裏目。本来の差す形ならこのメンツでも

 

メイケイダイハード

前走超スローとはいえ32.8の脚は使えた。2勝を挙げる阪神コースも悪くない

 

メイショウチタン

前走で初めて連続好走したように勢いマックス。このコースも得意

 

こんなところかな

週初めはそれなりにヤル気があったんだけど、正直途中から観るレース認定してしまって、最後はざっくりな感じ、すんません。

このレースの予想に時間をかけるより、未勝利や平場で時間をかけるべきレースがたくさんあったので、この後はそっちに直行します。

 


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