さあ、今日は紫苑Sの予想を楽しもう!
良かったらしばしお付き合いくだされ。
重賞に格上げした近4年とそれ以前は別物と考えて、参考にするなら近4年。
すると、3着以内の12頭の前走は、
・オークス
・フローラS
・条件戦連対馬
のみ。
オープン特別や他の重賞からの臨戦は用無しとデータは物語っている。
しかし、そうはいっても近4年。
何となく近年の流れに乗って、オークス上位馬をそのまま本命というのもどうだろう。
というのも、今年のオークス上位馬には一抹の不安を感じているから。
ということで、オークス組から検証していこう。
オークス組の見解
ウインマイティー
新馬戦4着、休み明けのエルフィンS7着。ゴールドシップ×カコイーシーズといった泥臭い(いい意味よ)配合だけに叩き型だろう。すでに秋華賞の権利は持っている。格に敬意は評しても、人気必至の今回はよくて2列目かな。追い切りは良かったけども。
チェーンオブラブ
何ともいいねぇ、追い切りが。先週、石橋騎手を乗せて抜群の稽古を披露。今週はその手応えを確認するだけで良しといった感じ。もちろん終いの伸びは抜群。追い切りだったら一番だな。
しかし、オークス後の石橋騎手のコメント「折り合いだけに気を付けて持ち味を生かす競馬をした」から推察すると、今回もほぼ追い込み競馬になることは必至。当レース追い込み馬の成績【0-0-0-38】(中山での過去9年)から考えると軸にはできない。ヒモでは面白いかも。
ホウオウピースフル
オークスは臨戦過程(↘)参戦だったので大敗も妥当。鞍上も長距離戦でプラス要素の少ない内田騎手だったので0.6秒差の8着なら力は示した。東京で実績があるが、札幌の新馬も強かったし、兄が有馬記念を勝ったブラストワンピース、父も名うての中山巧者オルフェーヴルなら中山変わりがマイナスになるとは思えない。あまりマイナス要素がない馬だと思う。
マジックキャッスル
オークスは臨戦過程は良かったにせよ良く頑張った。直線はデアリングタクトに進路を塞がれるようなシーンがありながら最後までしぶとく伸びていた。意外と根性もあると認識。
クイーンC2着やオークスでの頑張りから東京向きやと思いきや、本馬の母ソーマジックは3連勝で中山のアネモネSを制した中山巧者。父シンボリクリスエスならそれも頷けるところ。
ただし、本馬も追い込み【0-0-0-38】に該当してしまう。オークスの走りから突如前に行くことは考えにくいし、ほぼ本番の権利は手中に収めているだけに試走な感じが。ただ、こちらも調教過程はチェーンオブラブと1、2位を争うほど素晴らしい。それなりの評価はしなければ。
マルターズディオサ
評価に悩む馬。もともとチューリップ賞を勝った時でもそこまでの強さを感じさせなかった馬だが、果たして桜花賞、オークスで言い方は悪いがメッキがはがれた。
間隔を開けての今回がどうなのかだが、母は血統的にも自身も早熟傾向の強いダート志向の強い馬。ひと夏越しての成長力に不安も感じる。過去の実績で人気するようなら嫌いたいし、チューリップ賞を勝っていながら人気急落ならしっかり押さえたいし…そんな感じかな。ただ、本番出走は確定しているだけに、仕上げは前哨戦なりのものだろう。
ということで、オークス組の序列は、ホウオウピースフル>マジックキャッスル>チェーンオブラブ>ウインマイティー>マルターズディオサ
ルメールが選んだ馬、捨てた馬
シーズンズギフト
ルメールのエージェントの剛腕ぶりは凄まじい。引く手あまたなのをいいことに、騎乗馬を決断しなければならないギリギリまで何頭かの有力馬を確保して最終的に最も脈のある馬を選ぶ。じらされた挙句に袖にされた馬主の立場ときたら…。
もともと腕が最強にこの采配なのだから成績が良くなければおかしい。実は先週もトレセンからの情報から、“最後の最後までルメールが迷った末に選んだ馬”の情報を聞きつけてブログでも推奨したのだが、見事に1着だった(3番人気)。
よって、このレースでも当然この馬に脈があるとみるが妥当なところ。しかし、この馬は気性が若い。ハイペースだったNZTですら掛かる素振りを見せていた。しかも休み明け。冒頭で挙げた近4年3着内の臨戦に該当しないレースからの臨戦でもある。
強さに疑いの余地はないのだけど、いくつかの不安要素がありながら、ルメールが騎乗することで人気倍増の今回は、競馬のセオリーからは軸に相応しくない。2列目まで。
スカイグルーヴ
ルメールに袖にされた形なのがこちら。とはいえ戸崎騎手を確保していたので軽視は当然できないのだが、前走後のルメール騎手のコメント「スタミナ面がもうひとつなのかもしれません」を鵜呑みにすれば多少なりとも不安は感じる。
デビュー戦が逃げ、2戦目が力任せの先行策、いずれも強い内容なのだが、競馬ぶりが荒っぽい。フローラSは大幅馬体重減だったので、そりゃスタミナもないべと養護したくはなるが、そういった弱点を感じ取ったルメール騎手が手放したとすれば、本格化はもう少し先なのかなという気も。どうせ本馬も人気はするだろう。そう考えると軸までは厳しいという評価になってしまう。
レッドルレーヴ
フラワーCの時点でルメールに袖にされていたので、もはや空気のような存在になっているが、その分穴馬としての資質は備えている。本馬のフローラSも馬体減と正攻法に乗りすぎて強風のあおりを食った可愛そうなクチであった。
2戦目の当コースでの勝ち方はなかなかのものだったし、人気急落なら悪くはないと思うのだが、仕上げの甘い藤沢厩舎の休み明け、スカイグルーヴとは同牝系で基本的には奥手なことを考えると、いきなりここで勝ち負けを期待するのは酷だろうか。
狙いたい穴馬
ショウナンハレルヤ
安定感はないが地味に強い馬である。アッと言わせたセントポーリア賞で牡馬を完封した実績は重く見なければならない。前走だって牡馬混合のOP特別で2着と決して弱い馬ではない。
フローラSも内で脚を溜めていた馬のワンツーの中、外からまずまずの伸びで4着。同位置にいたフアナ(3着)ほどのインパクトはないが、本馬も2000mをこなせた点は大きい。
臨戦が良くない分、あくまでも大穴の位置付けだが、競馬専門紙を見たら無印と人気と実力の大きな乖離を感じたのでヒモには押さえたいという一頭。
ミスニューヨーク
この馬も地味だが何気に強い。思えば新馬の頃、稽古内容から推奨して7番人気3着と激走してくれた時からの縁がある。古馬相手の3勝クラスを勝てるような馬は基本世代限定のOPなら通用する。前走で下したグレイテスト、リトミカメンテも強い馬だし(ただ、2頭とも臨戦は良くなかったが)、それらをねじ伏せた実績は重く見なければ。
日高産馬で続々と活躍馬を輩出する杉山調教師の手腕もさることながら、若武者・加藤祥太との相性も抜群。重賞で気後れするようなところがなければだ。ただし、前走では前記ショウナンハレルヤの後塵を拝しており、そういう意味でショウナンハレルヤも挙げたわけである。
パラスアテナ
穴馬の中で最も惑星度が高いと思っている馬がこちら。前走は4着だが、牡馬相手の重賞で一番人気を背負ってのもの、しかも前残り決着の中、自ら動かなければならない苦しい展開を考えれば、かなり頑張った方だろう。
レース後の武豊騎手のコメントは「馬場がこたえました。切れる脚を使うタイプなので雨が降りすぎました」だったが、私からしたらこの意見ははなはだ疑問。
確かにカーネーションCでは33.3の上がりを使っていたが、そのレースですらスローの上がり勝負ではなく、1000m59秒を切るような流れで先行馬は軒並み壊滅、本馬の持つ持久力も生かされたレースだったとみている。圧巻だったのが未勝利勝ちで、これが福島2000mの稍重馬場。決して道悪が苦手な馬とは思わないし、今回の舞台も合っているとみる。
過去4年3着内のうち、秋華賞の権利を確定させていたのはカレンブーケドールだけ(重賞2着のみ、1000万条件勝ちまでは権利確定とは見なさない場合)。そのカレンですらここは3着ということはやはり前哨戦という位置づけなのだろう。そういう意味で権利のない本馬がここに全力投球の構えなのは想像に難くない(権利を持っていない馬はいずれもそう)。
以上、水曜日時点の見解でした。最終的には枠順も見てになるね。
予想で十分楽しんだから馬券は買わないかもね(笑)
2場だから想定チェックも楽だね。
その中で気になった前走は前走でも推したこちら。雪辱の舞台。
1970年代生まれ。生粋のギャンブラー(中央競馬のみ)でありながら、自然散策や温泉、寺社仏閣巡りなど一見すると相反するような殊勝な趣味を持ち、毎週のように出かけているので馬券は旅先で買うことが多くなっている。便利な現代に感謝。ほか、三国志や中韓歴史ドラマをこよなく愛し、中国4000年の歴史を持つ気功や太極拳などもかじっている。実生活では愛猫との2人暮らし。セミリタイアを夢に、競馬だけでなく、株式投資やFX、せどりなどいろんな金稼ぎには大いに興味あり。このブログもアフィリエイトやGoogleアドセンスを始めるきっかけとして立ち上げた。