狙い馬 競馬

前走京都大賞典組のエリザベス女王杯

今年のエリザベス女王杯、ウインマイティーが気になっていたのだが、データでは京都大賞典組が不振だという。

ただ、かつてはこの組のクィーンスプマンテとテイエムプリキュアがブエナビスタの豪脚を振り切った事件があった。京都大賞典が良くない臨戦なら、この2頭がブエナビスタに先着することなどありえないと思うのだ。

 

この組からは去年と一昨年からの参戦はないが、2010年台は1年(2011年)を除いて平均2頭が出走していた。この中で馬券になったのは、クィーンスプマンテ、テイエムプリキュア、メイショウベルーガだけだが、過去20年の京都大賞典出走馬は【1-2-0-12】でそもそも多くはない。

ただ、この中には2番人気以内で凡走した馬が4頭おり、これが「この組は不振」だという象徴になっているだろうから、その馬たちを個々に検証しよう。

 

【2015年】

ラキシス(5歳) 

京都大賞典4着⇒エリ女11着(2番人気) ※同年大阪杯勝利。ムーア騎乗。

※前年のエリ女の覇者、一昨年も2着で3年連続好走を狙ったが思いがけずの大敗。ただ、クロコスミアが例外的なだけで同一G1の3年連続好走は難しい。本馬自身、5歳の引退戦で能力低下。ムーア騎乗の過剰人気もあった。エリ女は、本馬に限らず5歳馬はよほど充実していないと厳しい印象だ。

 

【2014年】

メイショウマンボ(4歳) 

京都大賞典10着⇒エリ女12着(2番人気)

※本馬にとっては「終わりの始まり」といったレースになったが、この時点ではここまで走らないとは想像もできなかった。京都大賞典10着後ではあってもこの人気は理解できる。ただ、2走前の宝塚記念も11着で2走連続二桁着順での2番人気というのは、3歳時の成績に引きずられ過ぎた感じかも。牝馬の旬は短いと成績の上がっていない人気馬を追い続けるのはリスキー(人気を落としていればそうも言い切れないが)。

 

【2013年】

ヴィルシーナ(4歳) 

京都大賞典8着⇒エリ女10着(1番人気) ※同年ヴィクトリアマイル勝利

※前年3歳時に挑んだエリ女はジェンティルドンナと競い合った勢いで2着に好走したが、4歳になったこの年は、ヴィクトリアマイルを制したように本質的にスピード資質の高い馬だった。オークスも秋華賞も前年のエリ女も好走しているので、この時点で危険とジャッジするのは難しいが、いくら実力馬でも前哨戦を大敗しながら本番で人気というのはあまり良いパターンとは言えない。これはメイショウマンボからの教訓でもある。

 

【2012年】

フミノイマージン(6歳) 

京都大賞典4着⇒エリ女11着(2番人気) ※同年札幌記念勝利

同年の札幌記念を勝ってはいるが、ハマった感じの勝利だったし、もともと人気の常連でもなく安定感のないタイプ。そもそも6歳馬を人気で厚く買うのはどうかと。これは当時から私も評価していなかった。

 

前走で凡走しているのに過去の実績から人気になるパターンが飛ぶケースが多い。6歳のフミノイマージンはそもそも過剰人気。今年のウインマイティーはここまで人気にはならないだろうからそもそも関係はないが。

むしろ、ウインマイティーが属する本番を人気薄で4着した3頭に注目。

 

フーラブライド(5歳)

京都大賞典7着⇒エリ女4着(10番人気)

※昨年暮れの愛知杯、同年の中山牝馬Sの覇者。日経新春杯、マーメイドS3着も。これで10番人気だから馬券にはならなかったが狙うべきはこのタイプ。ほんのりウインマイティーの雰囲気あり。

 

マキシマムドパリ(5歳)

京都大賞典9着⇒エリ女4着(12番人気)

※同年の愛知杯、マーメイドSの覇者でありながらここで12番人気。京都大賞典を大敗しながら人気になった馬たちは先に記したように人気を裏切ったが、京都大賞典を大敗して人気にならなかった本馬のような実力馬はこうしてあわやの走りを見せた。狙うべきは、実力があるのに前哨戦の敗戦で人気を落とした本馬のような馬。

 

レッドジェノヴァ(4歳)

京都大賞典2着⇒エリ女4着(4番人気)

※京都大賞典の前は準オープン。さすがに実績が乏しく臨戦も良くなかった。それでも3着モズカッチャンとクビ差4着。この馬がここまで頑張れたことは、京都大賞典とエリザベス女王杯の相性は決して悪くないと思えるものだ。

 

ウインマイティー(4歳)

京都大賞典3着⇒エリ女?

※同年のマーメイドSの覇者。3歳時にオークス3着。それでもそこまで人気はしまい。これは京都大賞典組で狙っていい馬のタイプではないかな。ただ…前記の馬たちのように奮闘むなしくそれ4というシーンもおおいに想像できてしまうのだが…

 

いぜれにせよ、単にデータで一括りにするのではなく中身を検証することで「京都大賞典組だから厳しい」と一概に決めつけてはいけないことは分かったのではないか。これは、今回に限らず、データの落とし穴として私自身も戒めとしたい。

 

ちなみに、他の京都大賞典からエリザベス女王杯に挑んだ馬たちは下記の通り(新しい順)

・ウラヌスチャーム(実績乏しい)

・スマートレイアー(2回=7歳、8歳時)

・フーラブライト(2回=5歳時は前述4着、6歳時は衰えていた)

・コウエイオトメ(16番人気)

・オールザットジャズ(5歳、重賞馬だが2200は長い)

 

どうだろう?

どれも普通に無理そうな馬ばかりではないですか。私は軽視してます。スマートレイアーは7歳ながらに前走の京都大賞典を勝っての参戦だから、能力的にはノーチャンスではなかったけど、さすがに7歳馬には反動が大きすぎた。これが前哨戦を勝つことの弊害でもある。

 

【総括】

重賞実績があり、まだ4歳と若く、京都大賞典をほどほどに負けたウインマイティー

過去の京大組と比べてもチャンスのある一頭だと思うのだ。

 

 


最強競馬ブログランキングへ

↑今週期待の特別登録馬

-狙い馬, 競馬

© 2024 なみへい見聞録 Powered by AFFINGER5

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。